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本当にお友達の少ないコムロさん。おおっ? 今月はお友達のお話ですかぁ~? ……めずらしいこともあるもんだ(笑)。 |
今でこそアダルト業界もユニット結成だ、やれCDデビューだとにぎやかで、女の子同士の交流も盛んだけど、私がAV現役の時ってそういうイベントごとは皆無に等しかったのね。サイン会でもイベントでもほとんど一人ってことが多かったし。会うといったらパーティー会場くらい。それでも同じ業界の、ましてや同じ職種の女の子とお友達になるってまったくと言っていいほどなかったのですよ。なんつーか、今でもそうなんだろうけど、私には人を近づけさせないオーラがあるらしい(と言われたことがある)。自分ではそんなつもりはないんだけどね~(苦笑)。しかも、飲み会苦手、酒苦手ときたら、電話番号交換しても相手だって誘いづらいわなぁ~。なもんで、未だに業界でお友達と呼べる、または呼んでもらえる人は少ないっス。そんな中でもコムロが珍しく「この子は友達!」と言える彼女もいるんです。今回はコムロの数少ないお友達を紹介させてくださいましよっ。 |
その子の名前は知る人ぞ知るクビレの女王、草凪純ちゃんです。彼女は96年にAVデビューしてかれこれもう9年目。コムロも96年デビューなもんで、芸歴はほとんどかわらないです。地上波、CS、雑誌、Vシネマに海外雑誌のグラビア等々、活動の幅はホントに広い彼女。今後も台湾でCMが決まっているらしく、まだSARSの渡航禁止勧告が解けていない地域にも行くとか。
まぁ、そんな純ちゃんなのですが、初対面の印象? はっきりいって悪かったのよね~(純ちゃん、ごめん!)。双葉社の「週刊大衆」という雑誌での温泉対談企画だったんだけど、まぁ初めはよかったのさ。元気で明るい子だし、周りにとても気を遣ってるし。お互いのグラビア撮影も順調で、泊りがけのこの撮影でお友達になれたらなぁ、なんて思ってたのさ。 豹変したのが夕食会の席。実は私、撮影の前日にバドミントンの練習をしている最中に捻挫をしてしまいまして……(^_^A 当日も松葉杖をつかないと歩けないような状態。階段は編集さんにおんぶしてもらって移動する有様だったので、とてもじゃないけど酒なんてお付き合いでも飲めまちぇん。どっこい彼女は大のお酒好き。ご飯よりまず先にとにかく「ビール! ビール! ビール!!」ジョッキ3杯は軽くいってたね。それで口が軽くなるのはいいんだけど、ノンストップで喋りまくるわ、彼氏のグチを言うわ。「んなもん知るか、ボケェ~!!」と心の中で思ってました(笑)。その場に嫌気がさして、私はとっとと眠らせてもらうことに。それでも彼女は「ビール!」と叫んでた。 布団にもぐりこみ、朝の4時ごろだったかな。ドアをがたがたする音で目が覚めた。見ると彼女がウォークマン片手に出て行こうとしてるのよね。「どうしたの?」と聞くと 「お風呂場行って踊りのレッスンしてくる」 彼女、現役さんでストリッパーもやってるのよね。コラム連載を持って、テレビのレギュラーもやってて、それでも少ない時間を使ってちゃんと練習してる。しかもあれだけ飲みまくったあとの朝4時だよ。数時間後には撮影も再開される。……えらいなって思った。
実は彼女、プロダクションに所属していない、言わば「フリーランス」のタレントさんなのです。この世界、フリーで仕事していくのってすごく大変。力関係で押しつぶされることも多々あるし、やっぱり人とのつながりなのよね。そういう中で一人でやっていくには、『見えない努力』が必要。彼女にしてみたらそれは当たり前のことなのかもしれないけど、努力が当たり前になるまでにはそれ相応の時間と並々ならぬ心がけがあったはず。なんとなく、彼女のバックボーンのようなものが見えて、素直に「頑張ってね」と思えた。
そんな純ちゃんでも、やらかすことはやらかしてるのです。AVデビュー前の3ヶ月で逃げたプロダクションは4社。おまけにAV引退作になるはずだった現場も当日キャンセル。ようは『スッポカシ』ってやつですな。 その時同棲してた彼氏はね、あたしを一晩中説教して寝させなかったの。どんなにやりたくないって言っても一眠りしたら絶対に仕事に行くってわかってたから。だから集合時間までずっとあたしを泣かせてたの。朝の7時5分を回った時点でほっとしたね。“もう行かなくていいんだ”って。そん時はマネージャーも家のインターホンをピンポンピンポン! だよね。電話なるわFAX流れてくるわ携帯なりっぱなしだわ。そういうの一切切ってカーテンも全部閉めて寝た(笑)」(草凪純談・バウハウス刊『ドーヨ!』「小室友里ルポ・THE AV女優」より引用) AVに出ることで快楽を覚えた。が、SEXを嫌いにもなった。彼女の中に同時に芽生えた陰と陽。それはAVに出る女の子が一様に悩み苦しむ、代償のようなもの。彼女の屈託のない明るさは、自分の不安定さを隠すための蓑(みの)だったんだろう。お酒も、おそらくその苦しみから逃げるためのアイテムだったに違いない。結局、お酒だけでは逃げられやしないんだけど……。
とにかく前向きに、自分にできることをチャレンジしていく。なんでもそうだけど、頑張ってる人を見るのって、いいよね。純ちゃんとコムロって同じ路線を行っているようで、微妙に違う。ある意味、業界における好敵手かな、と勝手に思っております。彼女のホームページ(http://www.june2525.com/)もあるので、覗いてみてくださいまし。
それでは、また来月。
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