松沢呉一のカシコイおもてなし｜第１９回（後編）|風俗求人てぃんくる

昔から、男と女の経済格差によって売買春が成立すると言われていて、その側面も確実にあるのですが、経済格差が減っても、なお売買春はなくならないのは、このような男女の差も関わっているかもしれない。

男性は金の力であっても、好きなタイプとセックスができれば嬉しい。

対して、風俗嬢の皆さんは、指名をとれること、お客さんが高い金を払ってくれることに快感があるとよく言います。
これは自分の評価です。
つまり、恋愛と一緒です。
そりゃ楽しいでしょう。

互いの快楽がここではうまく合致してます。

男も仕事を評価されることは嬉しいわけですが、男女間においては、相手からの評価にそこまでの重さがない。
男性は異性からどう見られるかについてわりと無頓着なのです。
むしろ男性は同性に仕事をどう評価されるのかを気にする傾向がありそうです。

●そこまでされる私が好き
恋人を自慢する場合も男女では微妙に違っていて、男性は「どんな魅力的な女性とつきあっているのか」を同性に対していばりたい。

「彼女はスタイルが抜群で、おっぱいはロケットみたいだぜ。夜の生活は激しいのなんのって」と。

女性は「どんだけ自分が彼氏に愛されているのか」を同性にいばりたい。
「彼氏ったら、仕事で徹夜だったのに、誕生日の花束とプレゼントをもってきてくれたんだよ」と。

この時に女性たちも、その彼氏がいかに魅力的かを言いたがったりもしますが、会社を経営しているだの、金をもっているだの、有名人だのといった生々しい話になったりする。
人としての評価より、社会的評価です。

「そういう男に尽くされている私は幸せ」さらには「そういう男に尽くされている私ってすごい」と言いたいわけです。

私ら男から見ると、「下品だなあ」と思うのですが、女たちから見ると、「おっぱいがボインボイン」と言っている男たちが下品に見えます。

どちらが正しいってことではなく、男と女はこうも違うって話。

まだ続きます。