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- 第2回 AV女優・まりか誕生。(前編)
こんにちは。まりかです! 「ぶっちぎり清純派アイドル≒世界を股にかけるハードコア女王」なんて奇妙な肩書きで、日本だけでなく世界の女優として、海外でも頑張り中☆ アダルト業界で“オンリーワンの地位”を目指し、ぶっちぎりに攻め続けます!
vol.02 AV女優・まりか誕生。(前編)
デビュー作は海&山の泊まりロケ!
今思えば超豪華待遇!(SODさん、ホントにありがとう☆)
こんにちは。
「ぶっちぎり清純派アイドルまりか≒世界を股にかけるハードコア女王」2回目の連載です。
まりかって誰だよー?
って思っている方は、前回のコラムをクリッククリック!!
今回は、実際にSODstarシンデレラとしてAVデビューが決まってからシンデレラ卒業まで、のお話。
今考えれば、SODクリエイト始まって以来の問題児だったかも、まりか・・・。
* * * * * *
まずね、デビュー作の撮影日が決まって、実際に「あと○日後」って数字でわかっちゃったら、もう、この世の終わりみたいな気分になってしまって。
事務所にも何も言わないで、SODクリエイトさんに勝手に行って「やっぱり、私、できません!」ってお断りさせていただいたんです。
理由はね。
芸能活動の1つとしてAVを考えていたのに、当時「芸能人デビュー」が流行っていて、その先駆けであるまりかは「ああ、やっぱりあのコもAVデビューしたんだ。
終わったね」って言われて、芸能界からAVに行き、最初だけ話題になって、でもそのうち、大勢いる女優さんの中に埋もれていくのが、すごく怖くなっちゃったの。
当時、泊まりのロケなんてリッチな扱いは、ほとんどなくなってきているご時世だったのね。
そんな時代に、「芸能人」の中でも「グラビア」を中心にしていたまりかが、普段と同じグラビア活動の気分で、リラックスしてやりやすいようにって、SODさんはわざわざ、山とか海に2日撮りの泊まりロケで、撮影を組んでくださっていたの。
そこまでしていただいたのに、撮影直前に「やっぱりできません!」。
これ、相当面倒くさい女のコのパターンだったと思うの(笑)。
でも、SODさんはすごく優しくて。
「AVは、女のコにとって一生の物でもあるから、バラシ代金(※撮影キャンセル料のようなもの)とか事務所さんに請求しないから、本当にできると思ったらおいで。何か困った事があれば、何でも相談に乗るからね」って、偉い方が名刺をくださって。
結局、数日後に「やっぱりヤリマス」ってお伝えして・・・。
本当に、面倒くさい女のコだよね・・・今、考えれば。
そんなまりかを、温かい眼差しで再び迎え入れてくれたSODさん。
面倒くさい話は、まだ続くよ(笑)。
そして、あれよあれよという間に組まれた「監督面接」。
監督面接っていうのは、俗にいう「監面」のことで、面接というより撮影前の打ち合わせ。
監督とプロデューサーと、事務所のマネージャーと女優の4人で「どんな作品にしたいか?NG項目は何か?」って、撮影する事前提で話し合うことなの。
「監督の新保です」
って出てきたのは、ちょっぴり胡散臭いおじさん。
後々「まりか×新保さん=最強タッグ」って言われるようになるんだけどねw
新保さんから説明された一通りの話を、心に大きな壁をつくりながら聞いていたの。
作品の内容は、グラビアアイドルの女のコが、海や山の自然の中で、イメージシーンとかかわいく撮られながら、初々しい「初脱ぎ、初フェラ、初キス、そしてとうとう初SEX」っていう、一般的な、芸能人デビュー・単体女優にありがちな内容。
だから、打ち合わせは緊張していたけれどスムーズだった。
さすがにもう、「できません」は通用しないしね。
でも、家に帰って、監督が今までリリースした作品をネットで調べたら、ビックリしちゃったの。
ウィットに富んだAVの中でも、こよなくフェチシズムにこだわった内容を得意とする監督だったみたい。
まあ、ストレートに言うと「スカトロ監督」ね(笑)。
新保さんとまりか。
スカトロ監督呼ばわりしてごめん!
今まで、すごく優しく接してくれていたSODさん。
なのに、結果、当てられたのがスカトロ監督だったから、「うわー!やっぱりAV業界って、笑顔の裏側にはオトナの魂胆が隠されてるんだ!」って、すごくショックだった。
正直、撮影までの数日間は、マネージャーやSODの担当さんに文句をつけたり、寝る事も疲れるくらいに寝込んじゃった(笑)。
ね、面倒な女のコでしょ!?
撮影前日は、今でも覚えてる。
テレビをつけたら、偶然チャンネルが、売れっ子AV女優さんたちがたくさん出る、深夜の地上波バラエティー番組だった。
眠れなくて、ずっと見ていたよ。
で、デビュー作撮影当日!!
迎えに来てくださったスタッフさんたちが、すごく優しいお兄さんたちで、話しやすくて、現場には常に笑いが絶えなくて・・・
「あれ? だまされて、今後スカトロ女優として生きていくのに、何だか素敵な空気感なんだけど・・・」って驚いたの。
そもそも、みんなで何かを作り上げる事が好きなまりかは、すぐに現場の空気になじんで、結構どころか、全力で楽しめた。
終わった後は、「デビューおめでとう!」なんて言われて、花束やケーキ、シャンパンをいただいて、バーベキューしたり・・・何だか、意外にも楽しかった。
デビュー作撮影終了後のサプライズケーキ☆
ちなみに。
SODみたいな大手のメーカーさんの専属デビューって、女優にとってすごい事なのに、「私、Sexは嫌いですが、それに付随する芸能活動がやりたくてAVに来たんです」とか、堂々と言っちゃってたまりか。
そんなんだから新保さんは、監督になる前の「プロデューサー心」が芽生えて、まりかの作品の監督に立候補してくださったみたいで、デビュー作以降、毎月の撮影を順調にこなして、SOD卒業まで、まりかを育ててくれたんだ。
だけどね、それは「AVの撮影が楽しい!」っていう思いからじゃなくて、「現場で、みんなといる事が楽しい! AVから派生したタレント活動が楽しい」みたいなスタンスで・・・。
AVの作品については、何も考えてなかった。
専属契約という事もあって、なんだか安心しきっていて。
この「曖昧なタレント活動が楽しい」っていう状態が、ずっと続くと思っていたから。
「AVって、女のコがSEXすればいいんでしょ?」
プライベートでは、電気を消さないとできないくらい、恥ずかしがり屋のまりかが、みんなの前でSEXをする事は、本当に、ものすごく恥ずかしかったけれど、今までしてきた映画やVシネマのお仕事だと思えば、それも乗り越えられたんだ。
だけど、3本目くらいかな・・・?
最初は「スカトロ監督」って怖がっていたけれど、そんな形跡見せないし、デビューからずっと撮影してもらっているから、もう慣れたお父さんみたいな存在になってきた新保さんに、撮影中に突然、呼び出されたんだ。
つづく。
まりか / MARICA HASE
1984年10月29日生まれ、東京都出身。A型。グラドルとして芸能界デビュー後、2009年、第1回SODstarシンデレラオーディションで、『女子が選ぶてぃんくる賞』を受賞し、SOD専属女優としてAVデビュー。数々のメーカーとの専属契約・移籍を経て、「新世代ハードコア女王」と呼ばれるまでに。2012年、満を持して全米デビュー。
☆オフィシャルBlog
まりかの『ぶっちぎり清純派』
[所属プロダクション]
マリアリップ
TEL:03(5405)2064