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- 第6回 夢の中の女王様→現実の女のコ
こんにちは。まりかです! 「ぶっちぎり清純派アイドル≒世界を股にかけるハードコア女王」なんて奇妙な肩書きで、日本だけでなく世界の女優として、海外でも頑張り中☆ アダルト業界で“オンリーワンの地位”を目指し、ぶっちぎりに攻め続けます!
vol.06 夢の中の女王様→現実の女のコ
アメリカでの「Marica Hase」のイメージ。ワイルドでしょ〜?
こんにちは。
「ぶっちぎり清純派アイドルまりか≒世界を股にかけるハードコア女王」6回目の連載です。
まりかって誰だよー?
って思っている方は、前回のコラムをクリッククリック!!
* * * * * *
現在まりかは、アメリカで「Marica Hase」として女優をしています。
これを読んでくれている皆は、女優に憧れているコも多いと思う。
だから「AV女優って、こんな活動もあるんだ」って、少しでも参考になればいいな。
でも、まりかの場合は突拍子もない活動だけど(笑)。
本題に入る前に。
こんな突拍子もないまりかの夢を叶えてくれた、うちの事務所のことを少々。
まりかが日本で所属している事務所「マリアップ」は、「夢が第一主義」の少人数制プロダクション。
ちなみに。
面接に来てもらっても、所属できる確率は少し低めなのがうちの事務所!
合否基準は「ヴィジュアル」とかじゃなくて、「叶えたい夢」を持っているコで、その夢を叶えるお手伝いを事務所ができるかどうかが一致した場合は合格☆
一見「ハードル高い!」って思うかもだけど、せっかく所属してもらったのに、1回だけ裸を見せて、それ以降仕事がないなんて…嫌でしょ?
女のコにとって、アダルトのお仕事ってすごく大変な事。
だからこそ、所属してくれた女のコの夢を叶えたいからこそのシステムなんです。
この業界は、たくさんの夢が叶う素敵な場所。
もし、これを読んでくれて迷っている女のコがいたら、勇気を踏み出して欲しいんだ。
何か不安なことがあったら、まりかも面接などに同席して相談に乗るからね!
* * * * * *
さて。
そもそも、まりかがどうしてアメリカでポルノの活動を始めたかというとね…。
最初は「ポルノで全米デビュー」なんて、叶うと思ってなかったし、そもそも意識した事なかったんだけど…でもね、まりかは、自分の弱さを隠すために「ビックマウス」なの。
活動年数的には、引退してもおかしくない時期。
でも、まだまだこの世界にいたかったんだ。
むしろ、経験を積むほどに「次は、こんな作品にチャレンジしたい!」とか、「あの時できなかった、こんな表現にもチャレンジしてみたい!」って、どんどん欲が出てきて、まだまだ作品をリリースしたくてたまらなかった。
そんなまりかの気持ちとは反比例して、メーカーさんの数も限られているし、次々に新人のコがデビューする業界。
「ハードコア女王まりか」の名前だけがどんどん有名になり、ひとり歩きを始めて、活動の幅が狭まっていくのを感じていたの。
「もう10本も撮ったから、まりかちゃんの企画、うちのメーカーでは思いつかないよ」
そんな意見も、たぶんあったと思う。
うちの社長は、まりかがネガティブな気持ちになるようなことは、社長の所で止めてくれて、まりかには内緒で、すべていい方向に向くようにしてくれる人なのね。
魔法使いみたいでしょ?
そのことできっと、見えない苦労もたくさんしてきたと思う。
でも恥ずかしいから、直接は「ありがとう」って言わないんだ。
このコラムを読んでもらって、感謝の気持ちはここから伝えるんだ(笑)。
まあそんな感じで話を戻すと・・・。
がむしゃらにやっていても、そろそろ一方的な思いだけじゃお仕事も減ってくるなぁと、気が付き始めた頃。
今まで自分の作品に満点を出せた事はなかったんだけれど…というか、この世界で「自分に満点が出せた時」=「引退の時」かと思っていたまりかが、ある日の撮影で、そのジャンルにおいては満点どころか「120点!」みたいな手応えを感じたのね。
監督は、デビュー作品から含めて10作品ぐらいまりかを撮影してくださっている、「業界のお父さん」ことSODクリエイトの新保英之監督。
「デビュー作品からまりかの事は見ているけれど、もう僕らは教える事がないし、世界で勝負して欲しい」
撮影の帰り、監督に車の中でこう言われたんだ。
「うん。アメリカ行くー!」
その時は何も考えずに、いつもの調子で返事をしちゃった、ビックマウスまりか。
次の日。
「昨日の件だけど、本気でやる?それならとりあえず、来月アメリカの現場やエージェントを見る(視察)日程組んだから、行ってきて!」
・・・ってマネージャーから電話がかかってきて。
あれよあれよという間に、今年3回目のアメリカ滞在中!
Kimono Girl☆まりか
1回目は視察だけで1週間。
2回目は撮影渡米で3週間。
3回目(このコラムを書いている2012年8月現在)は3ヵ月滞在しています。
まわりの皆の協力と、運とタイミング…。
そして、少しの勇気で始まったアメリカでの活動。
2013年からは、さらに本腰を入れて長期滞在するつもり。
「新世代ハードコア女王まりか」
日本では必ずこんなキャッチで紹介されるまりか。
でも、アメリカで撮影をしながら生活しているまりかに、「女王」の姿は1ミリも感じられないと思う。
アメリカは「porn(ポルノ)」が1つの社会的な仕事として認められている国だと、暮らしていると感じるの。
でも、社会的な仕事(=ユーザーさんに夢を「魅せる」仕事)ではあるけれど、自分自身が夢を「見る」仕事ではない。
だから、日本の女優(まぁ、まりかも日本の女優だけどw)が引退する時のBLOGに「あの頃は蝶よ花よで、毎日が夢なのか現実なのかわからなくて、あんまり覚えてないなぁ」とか書いてあるけど、そういう感情は、ここアメリカでは起こらないと思う。
なぜなら、アメリカの女優は「夢の中の女王様」ではなくて「現実の女のコ」なのだから。
そんな「現実の女のコ」だからこそ、頑張ったら頑張った分だけ評価されて、たくさんの明るい可能性が待っているのもアメリカ。
まりかが所属している同じエージェントの女のコなんて、pornしながら有名なハリウッド映画(まりかも日本で見た事あった作品)に、エキストラさんやセクシー要員じゃなく出演しているコがいたり、ルイ・ヴィトンのモデルとpornの女優を掛け持ちしているコもいるの。
「ハリウッド映画に出ました」といっても、一つの評価でしかないけれど、やっぱりそれってすごい事じゃない?
日本のまだまだアングラなイメージを持たれるアダルトの世界では考えられないでしょ?
でもね。
まりかが出会ったこの業界の人たちは、皆まじめで、輝いている人たちばかりだった。
だからその大好きなスタッフさんや演者さんが、何かの書類の職業欄に、照れ笑いしながら「映像制作」って書くんじゃなくて、「ポルノアクター」とか書けるような世界になればいいなって、実績を残したいって思ったの。
まだまだ英語も堪能じゃない、小さな日本人。
前例がない活動。
たぶん、長い道のりになると思うし、難しい事だと思う。
でも「前例がないなら、まりかが作ればいいんじゃない?」
そんな気持ちで、毎日闘っています!
次回は、まりかが実際にお仕事をしていて感じた「アメリカと日本の現場、文化の違い」について書きますね!
現場はもちろん、雑誌のインタビュー一つとっても、日本では考えた事もないような質問をたくさんされたりして・・・すっごくおもしろいの!
お楽しみに☆
つづく。
まりか / MARICA HASE
1984年10月29日生まれ、東京都出身。A型。グラドルとして芸能界デビュー後、2009年、第1回SODstarシンデレラオーディションで、『女子が選ぶてぃんくる賞』を受賞し、SOD専属女優としてAVデビュー。数々のメーカーとの専属契約・移籍を経て、「新世代ハードコア女王」と呼ばれるまでに。2012年、満を持して全米デビュー。
☆オフィシャルBlog
まりかの『ぶっちぎり清純派』
[所属プロダクション]
マリアリップ
TEL:03(5405)2064