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元ヤン・AV女優・タレント・作家etc.と、一筋縄ではいかない肩書きを持つすぎはら美里。某民放テレビ局プロデューサーで、目には見えないセーターがいつも肩にかけられているマーキー。この両極端な男女2人による赤裸々な往復書簡。
『てぃんくる』祝17周年! みりは社会に出て17年!
17と言えばレディース時代。(※1)引退暴走で捕まった総長みりは、全責任取って鑑別所に入った。ところが、ほぼ少年院行きという噂を聞き、いくらツッパッてるとはいえ(年少の恐ろしさは先輩から聞いている)そんなとこ絶対行きたくねえ!と、焦りまくっていた。で最終審判。みりは考え抜いた末……裁判官に泣いて土下座して謝った。一発逆転、涙と鼻水にまみれた総長はなんと年少行きを脱! これがのちに語られる泣き落としの乱である。
もしあのまま少年院に行ってたら……みりの人生、だいぶ変わっていただろう。大泣きして良かった! 何度も謝って良かった! 嘘じゃないよ、ちゃんと反省したもーん。
というわけで、お題の「人生逆転」! 今書いた話は一発逆転ではあるが、いわゆるまぐれだ。みり的価値観の中で本当の一発逆転は違う。
2年前、エンタの神様という番組に出る事になり、突然Mint姉弟(※2)をやる事になって、毎日お笑いの研究を寝ずに1年間やった。はっきり言える。あれは努力した。見えないトンネルの中で、必ず光が見える日が来ると信じて。
そんな中、超若手のうちらがお笑いライブで優勝した事があった。にしおかすみこさんなども出ていて、うちらの優勝なんてまずナイと思った。ところが逆転。小さなライブの小さな優勝だが、その逆転は次の一歩となる。Mint姉弟の目標はテレビ番組に出る事。そしてそれは叶った。
長い人生の中で、こうした逆転というのは誰にでも有り得る事である。何故なら誰もが必ず小さくても目的を持って生きているからだ。気づいていない人も多いが、それは絶対だ。
何て事のない日常にも必ず積み重ねはあって、苦しんだり悲しんだりしながらも、その振り子はドン底から天へと向かう時がくる。
逆転というのは「何がそれに変わるかわからないが一生懸命生きてる」、それがなければ成立しない。競馬予想師にどの馬が来るか教えてもらって、馬券買って大穴当てても、それは逆転じゃない。誰かがひいてくれたレールの上をまんま歩いてそれを得たって、景色なんて変わらない。未知の中、自分で紆う余よ曲折しながら大きく転ばなければ、今の場所から反対側へは行かないのだ。
わからない中で一生懸命やってきた、その積み重ねで出来た底力を放出する瞬間に人生が逆転する。小さな一発逆転を蓄えて、そうして大きく人生逆転するのだ。
ええ話やな~♪ みりも次の逆転望んで頑張るゼ!もう泣き落としが利かない年だしぃ(笑)。