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元ヤン・AV女優・タレント・作家etc.と、一筋縄ではいかない肩書きを持つすぎはら美里。某民放テレビ局プロデューサーで、目には見えないセーターがいつも肩にかけられているマーキー。この両極端な男女2人による赤裸々な往復書簡。
春近しったってこの卒業シーズン、不景気で就職先もまだ確定してない不安を抱えるコも多いんでないかしら。JALのCA達が食えなくて夜こっそりクラブやキャバでバイトする時代だもんねー。そう考えるとほんと女で良かったわ~。いざとなりゃ食えますもんよっ♪ けけ♪
さてさて。時は20年前のこの頃。焦ってたなぁ、処女である事に(-.-)。いよいよ本格始動ヤンキーみり、番長張る前に膜張ってる事にダサさを感じておりました。春も近し、もうすぐ中3。何とかせねば! そんなんばっか考えてた(汗)。でも人間てこうしたい!って考え続けるとそれを引き寄せるもの。そう、膜破りなチャンスがきた訳です!地元祭りに仲間と行く事になり、ほんとは制服じゃなきゃならないんだけど、不良は掟(おきて)は大事にするが規則は破ってなんぼ。今考えると底無しにダサいヤン服で祭りへ出陣!
と、行った先ですぐに目に飛び込んだもの。それが「スーパーボール売りの兄ちゃん」。的場浩二激似のテキヤさんで、一目惚れとでも言いますでしょうか。もう捨てるなら奴しかいない!と思ったんですねぇ。悪になるにあたってハクもつけたいし、みたいな。若さよね~ (-。-)y-……で、速攻アピール! 小学生に交ざって欲しくもないスーパーボール拾いながら「お兄さん彼女とかいんの? あたしお兄さん好きなんだけど」。熱いねー!! 若さよねー!(笑)。そしてお兄さんも満更でない様子。私服だった事もあり中学生には見えなかったみり。まんまと騙して付き合う事に! だけど、お兄さんは祭りでこの地域に来てるから1週間したら遠くへ帰ってしまう……期限付き交際はあっという間にクライマックスへ!
スーパーボールを積んだバンでドライブする事になり、丑三つ時、家をこっそり抜け出してデート。が、地元は超田舎。ホテルなんぞ入った日にゃ「あそこの娘さんこの前……」なんて噂はすぐ広まる。それはばあちゃんに申し訳ない。ちゅう事で山奥に向かった。BOOWYのカセットが流れる車中でコトはすぐに始まったが、勃起したソレを見るのは初めて。幻のツチノコはここにいたんだ……などと思いながら迎える事になったのだが。「ぎゃー!」痛すぎて悲鳴。昇る朝日。揺れるワンボックス。とりあえず脱膜にはなったが……?! しょ、証拠の血が出てねえ! なぜだ? テンパリながら「あ、マヂほんとにマヂ処女だし」などと訳わからぬ言葉を残し、気まずく終恋。カラフルメモリーならぬ「赤色だけ出なかった」モノトーンメモリーでした(T_T)。