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元ヤン・AV女優・タレント・作家etc.と、一筋縄ではいかない肩書きを持つすぎはら美里。某民放テレビ局プロデューサーで、目には見えないセーターがいつも肩にかけられているマーキー。この両極端な男女2人による赤裸々な往復書簡。
「愛」カギかぁ。「合い」カギは何個も作って仲間に配ったりしてたけどな~。いつでもいらっしゃい!みたいな(>ε<)♪ みりが一人暮らしを始めたのが、高校中退した16歳の秋。そこから23歳で結婚するまで、みりの「愛」カギを持つ事となる3人の男とかわるがわる同棲をしたのだが、相手よりも自分が大事という年頃。若さゆえにかなり熱くなったりもして、甘酸っぱい思い出もたくさんあるが、流血な喧嘩(けんか)も多過ぎる為、このお話はまたの機会に(笑)。
それよりも、本当にみりの「合い」カギの方をいろんな奴が持っていた。だから時間も都合も関係なく、みんな入ってきて、家族みたいに過ごしたりした。周りはヤンキーばかりだったから、ほぼ全員と言っていいほど、さみしがり屋だったのもあったし(笑)。親と喧嘩したと言って怒りながら入ってくる奴、酔って大爆笑しながら入ってくる奴、彼氏と別れたと泣きながら入ってくる奴。合いカギの連れてくる大事な奴らのいろんな話を聞いて、合いカギと喜怒哀楽を共にした。
だが結局、そんな奴らばかりだった為、合いカギがいつの間にかポストに入れっぱなしで誰でも入れるようになり、そのうち面倒だからといつもカギが開けっぱなしの駆け込み屋となった(笑)。
中には後輩が後輩を連れてきて「こいつ家出したんすけど、どうしたらいっすかね」。ところが目の前にした金髪の小さな女のコは小学校6年生! みりが6年生の時なんて光GENJIにきゃあきゃあ言うてたわ!と、トンガリまくった目つきで世の中の全てを爆破してしまいそうなオーラをまとってるコに冗談を言ってみるが、トンガリ過ぎて通じず(T_T)。気持ちはわかるが、さすがに小学生は面倒見てやれないと泊まるのは断ったが、時代が時代。悪くなる奴は大概家庭環境がさみしくてか、兄弟姉妹がヤンキーかだ。そのコはその両方を兼ねていて、しばらく話を聞いて、16歳になったら面倒見てやるからそれまで頑張れと話して、約束の証あかしにうちの合いカギを持たせ、家に帰した。次にその合いカギと再会したのは、そのコが16歳でうちのレディースに入る時となった^_^; そして4代目に就任(笑)。今でもそのコとは家族ぐるみの付き合いだ。
こうしていろんな合いカギの記憶があるが、逆に「いつでも来て♪」とみんなから預かっていた「愛合いカギ」もたくさんあった。みりの持つキーケースは、ケースがストラップでカギが異常にジャラジャラ。グリム童話の青ひげのようだった(笑)。