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キャバクラとイメクラを掛け持ちしてる子もいました。昼間はイメクラで働き、夜はキャバクラで働いているんです。アイドル系の愛くるしい美形ちゃんなので、当然キャバクラでも人気があるようです。彼女を口説くために、たくさんの男がお店でお金を使い、同伴やアフターでご馳走し、プレゼントを贈っているのです。 キャバクラに通う男の目的といえば、結局のところ、キャバクラ嬢とセックスしたいということに尽きます。デートをして、何とか最後まで行きたい。つまり、彼女とセックスするために何十万、何百万と費やしている男たちがいるのです。 しかし、イメクラに行けば、わずか1万円強で彼女と(本番はないとしても)性行為ができてしまうのです。いや、別に彼女がキャバクラの客に「昼間はこっちのお店にいるから、来てね」なんて営業かけてるわけじゃないから、よっぽどの偶然がない限り、イメクラにいる彼女を知ることはないんですが、同じ商品が、あっちとこっちでは値段が違いすぎるんじゃないか、と。なーんかね、男としては、というか一消費者としては納得いかないんですよ(笑)。 その子もやっぱりキャバクラでは、絶対にカラダに触らせないというんです。昼間はどんな客に対しても、シックスナインや素股のサービスをしているのに。しかも1万円強の料金で。 「だって、キャバクラはキャバクラ、イメクラはイメクラだもん」 そうなんだよね、そうなんだけどさ…(笑)。 |
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AVや風俗の子でも、セックスに対する意識が、やたらにマジメな子がいます。この仕事を始めるまで、ちゃんとつきあった彼氏としかセックスはしたことがないという子が結構いるんですね。ナンパされて、その日に初めて会ったような男の人とセックスするなんて、考えられない、なんてことを言うんです。 で、そういう子が、初対面の人と性行為をする風俗やAVの仕事が出来ちゃう。男の僕にしてみれば、不思議でしょうがないわけですよ。 「仕事だって割り切ると、平気なんですよ」 彼女たちは口を揃えて、そう言います。一度割り切っちゃうと、女の子ってすごいんだよなぁ。 その辺の考えって、どーも女の子の方がしっかりしてますよね。男の方が「仕事」に対する考えは、グズグズかも。僕なんかでも、ライターの仕事なのに「ここ、ちょっと写真も撮っといてよ」といわれればホイホイ撮っちゃうし、撮影の仕事でもついでに文章まで書いちゃうもんなぁ(笑)。 もっと彼女たちを見習って、仕事に対するプライドを持たなくちゃいけないかな、なんてマジメに思うのでした。 |
安田理央(やすだ・りお) 1967年生まれ 埼玉県出身 美学校考現学研究室卒業。雑誌編集プロダクション勤務、コピーライター業を経て1994年よりアダルト系フリーライターに。得意なジャンルは、風俗、AV、デジタルエロ、マンガなど。現在、『デラべっぴん』(英知出版)、『BUZZ』(ロッキングオン)をはじめ多数の雑誌でコラムを連載中。著書に『OPEN&PEACE 風俗嬢ヴァイブス』(メディアックス)など。またAV監督、デジタルカメラマン、バンドのボーカリストなどとしての顔もアリ。妻子もアリ。 http://www.lares.dti.ne.jp/~rio/index.html |
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撮影/安田理央 |