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- てぃんくる業界と看板
- てぃんくる業界において、看板にもいろいろ規定や制限があり、地域性などの特徴もあるようです。そのいくつかを紹介しておきましょう。
- ●法律による制限
- まず法律的に、店舗型のお店でなければ看板を出すことはできません。ですので、個室高級サウナ、店鋪型ファッションヘルス、サロン、セクシーパブ、キャバクラなどはOKですが、派遣型ホテルヘルスや派遣型ヘルスは原則的に看板が出せません(ただし、地域によって微妙な違いはあるよう)。そのため、無店舗系のお店に面接に出かける際、看板がないと目的の事務所がわからないこともあるので、事前に目印などを聞いておきましょう。
- ●地域に見る特徴
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また、店舗型営業のお店でも、全国的に見ると、関東のお店は比較的看板が小さめ。これは大型フロアの店舗が少ないことが理由のようです。そのため、建物丸ごとお店になっていることの多い個室高級サウナでは、大きな看板が見られることも。もっとも、個室高級サウナの多くは、近隣のお店と協会を作っている場合が多く、協会の内規に従った看板表示を行うため、地域の中で突出して大きな看板を出すことは少ないようです。
一方、関西などでは、風俗店が巨大な看板を出すことは昔から当たり前のようで、関東の感覚で風俗街を歩くと、面食らうほどのインパクトのある看板が続々。関東でも、横浜の曙町のように歴史の浅い風俗店密集地域では、関西ばりの巨大な看板を見かけることができます。
大きな看板を知っていたので、
面接のときも迷わず到着
横浜のマットヘルス「ELLE」で働くかなさんは、新規客の来店のきっかけは、ネットと看板が多いと話す。
「看板が大きくて、目立つことってやっぱり大切ですよね。私も面接の電話をしたときに、お店の場所がわかるかと聞かれたんですけど、『大きな看板のところですよね』って感じで、説明を受けなくてもお店まで間違わずにたどり着けましたから。ちなみにこのビルは大通りに面しているし、アダルト系のお店がいろいろ入っていたり、バス停があったりと、女のコだとちょっと正面から入りにくいんですけど、実は地味な裏口があって便利なんです」
また、かなさんは、このお店の居心地のよさもとても気に入っていると言う。大型店にありがちなノルマやしばりなどもなく、自由に働けるところが特にいいそうだ。かといってスタッフに放任されるわけではなく、体調が悪いときなど、すぐに気付いて声を掛けてくれる。そのため安心して働けるそうだ。また、マットプレイをウリにしているだけに、受け身を希望する人が多く、おとなしいお客様ばかりなので、接客もしやすいとのこと。
- 自慢の看板
- 大通りに面していて、とにかく目立つ
- かなさん 23歳
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月収約85万円
ELLE(店舗型ファッションヘルス)
http://www.hgoya.com/
系列店の看板を見て来店した
お客様をもっと満足させたい!
「エンジェルキッス」の看板は、ロリ系アニメ風の女のコを描いたものを採用し、グループ店すべてでほぼ同じデザインに統一。都内では、特に新宿店に巨大な看板を用いているせいもあり、かなり高い認知度を誇っている。
「新宿の看板はなんとなく頭に残っていて、面接で上野店に来たときに、あのグループなんだって知りました。新宿であんなに大きな看板を出してるお店なら安心だと思って。初めはオタクっぽい絵だと思ったんですけど、なぜか嫌みに感じられないんです。しかも不思議とインパクトがあるんですよね。お客様も、新宿の看板と同じだからって来店された方も少なくないですし、何より新宿店がよかったから、上野店にも来たんだって方も多いんです。そういうときは、正直、燃えます。上野のほうがよかったって思ってもらいたいですから」
また、つかささんは、このお店のオープンなスタイルも好きだと言う。隣の席にパーティションなどがないので、強引なことを抑止する効果になるそうで、接客もしやすいとのこと。
- 自慢の看板
- 個性的なイラスト看板がインパクト大!
- つかささん 20歳
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月収約100万円
エンジェルキッス 上野店(セクシーパブ)
http://www.annex.gr.jp
目立つ外観だけれど、
女のコ専用入口で出勤も便利
「堀之内」と「南町」は、川崎の個室高級サウナが集中するエリア。その中でも異色のパステルカラーで目立った存在なのが「川崎マッティー夫人」だ。建物の屋上にハレンチグループのマークが遠くからも見える大きさで描かれている。このマークは、ほかの地域でも高い場所に描かれているのだ。
「私はマークのことを知らなかったんですが、お客様にはアピール効果があるようです。南町店で遊ばれているお客様が、堀之内店にいらっしゃることが多いんですよ。どちらのお店も街を歩いているだけでとても目立つんですよね。本来なら出勤の際に目立ち過ぎる建物だと困るんですけど、女のコ用の入口が裏の方にあるので、気付かれないようにお店に入ることができます」
また、小山樹梨さんは、事前にお客様アンケートを取り、好みのプレイを細かく書いてもらう、お店のシステムも気に入っていると言う。新規の場合でも、最初からお客様のニーズを把握した上での接客ができ、好みのプレイを探る必要がないので、効率よく働くことができると大満足のようだ。
- 自慢の看板
- 遠くからでも見える屋上のマークに注目
- 小山 樹梨(じゅり)さん 30歳
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月収約60万円
川崎マッティー夫人 堀之内店
(店舗型ファッションヘルス)
http://www.kw-matty2.com/
以前からお店の看板に興味津々!
会話のネタになることも
入店前から「スイカ」の店名は知っていたと言う、らむさん。電車で池袋を通過するたびに、何度となく、この建物と店名の看板が目に入り、気にはなっていたそうだ。
「この看板に注目していたのは、お客様も同様のようですね。初めて来店されたお客様から、看板絡みの話を伺うことが少なくないんです。でも新規のお客様が必ず口にするのは、看板以上にお部屋の広さときれいさですね。女のコとしても、この広さは仕事もしやすいし、お客様の好感度もつかみやすいし、とても快適なんです」
らむさんが職場としてほかに気に入っている点は、居心地のよさ。特に女のコ同士の仲のよさは驚くほどで、プレイなどでわからないことがあれば教え合ったり、仕事のあとにカラオケや食事に行くことも多いそうだ。さらに、スタッフの人数も多いので、女のコ一人一人に目が行き届いてるという実感もあるのだそう。そして、お客様もプレイを楽しみに来る方が断然多い。無理なことを強要されることもなく、客層の面でも働きやすいそうだ。
- 自慢の看板
- 電車からも目立つ大きな看板
- らむさん 20歳
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月収120万円
スイカ(店舗型ファッションヘルス)
http://www.suikas.com/
インパクトのある看板で、
お店の信頼度がアップ
新宿歌舞伎町と言えば、日本一とも呼ばれるネオン街。しかし、風俗店の大きな看板があるかといえば、それほど印象に残るものは少ない。「新宿ストロベリージャム」のそらさんも、このお店に面接に来るまで、歌舞伎町で大きな看板といわれてもピンと来なかったそうだ。
「歌舞伎町で店舗型のお店ということで、ひっそり営業してると思ってたんですね。そしてお店の前まで来たら、この看板でしょ。堂々と営業してるんだなぁと思いましたね。その分、経営についての信頼が増しました。ただ、これだけ大きな看板なので、通勤時に目立つかなと思ったんですけど、それほど人通りが多くなくて、思ったほどお店に入るのに不都合はないですね」
系列店にもイチゴをデザインした共通マークが使用され、ほかの店で遊ばれたお客様が、そのマークを見て遊びに来ることも少なくないそうだ。そんなときは、他店の接客に負けないよう、いつも以上に気合が入るのだとか。時間などに多少厳しい点もあるけれど、そのほうが頑張れるので、自分には向いていると感じているそうだ。
- 自慢の看板
- 歌舞伎町で堂々としたイチゴが目印
- そらさん 19歳
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月収約120万円
新宿ストロベリージャム(店舗型ファッションヘルス)
http://www.ichigo-jam.org/
思わず見上げてしまうほどの
大きな看板にびっくり!
渋谷のお店はもちろん、横浜の系列店も巨大な看板で、圧倒的な知名度の高さを誇るミクシーグループ。老舗ゆえに固定客もたくさんいるけれど、看板に誘われてか新規客の多さも特徴となっている。
「面接でお店の前に来たとき、思わず下から看板を見上げちゃいました。お店の前の通りを歩けば、必ず店名の書かれた看板が目に入るほど大きいんですもん。そのせいか、新規のお客様は多い気がしますね。」
さらに、個室待機と集団待機とが選べる点も気に入っていると言う、ももさん。モチベーションが低いときは個室待機を選ぶものの、それ以外は集団待機派。仕事の話から恋愛の話まで、女のコみんなでワイワイ過ごしているのだとか。
また、そんな女のコ同士の関係をスタッフがうまくリードしてくれている点も、安心して働けるポイントだと感じているのだそう。”きちんと見てもらえている“という手ごたえが、女性たちの安心感を生むのかもしれない。
- 自慢の看板
- 道玄坂小路のどこからでも見える!
- ももさん 19歳
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月収約150万円
渋谷平成女学園(店舗型ファッションヘルス)
http://tokyo.mxy.jp/10101/
- 看板の注目度とメリット
- 看板の注目度は、お店の集客力に大きな影響を与えます。もちろん、お客様や面接に来た女のコを迷わず店頭まで導いてくれるというメリットがありますが、それだけではありません。 まず、看板が大きいということは、お客様へ安心感や信頼感を与える効果があります。お客様も女のコ同様に、知らない風俗店に入るのは不安があるもの。そのため、大きな看板が出ているお店は、きちんとした経営をしているという証明であり、初めての人や、風俗遊びに慣れていない人にも入りやすい存在になるのです。 また、目につく看板であれば、無意識のうちに、その近辺を歩く人たちに、店名やマーク、デザインなどが刷り込まれます。それにより、ふと風俗遊びをしたくなった人の頭に浮かぶのは、自然と記憶に残った看板。具体的なお店への意識がなければ、その看板のあるお店へと足が向くのは当然のことでしょう。 さらに、グループ店では、看板に同じマークやデザインを施していることがあります。その場合、いくつもの看板が連動効果を発揮します。つまり、さまざまな地域で同じマークを目にすることで、いろいろなところにあるお店、つまりグループ店であり、信用できるお店ということをアピールできるのです。また、以前に遊んだことのあるお店と同じマークであれば、系列店でも遊んでみようという気を起こさせたり、お客様への信頼度を上げる効果につながるのです。
取材・文/星野 憲由