「ここだけの話」略して「ココ話」〜第17回〜|風俗求人てぃんくる

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どんないい環境で働いていても、もっと稼げる場所はあるんじゃないか、お客さんが多い店があるんじゃないか、なんてつい考えてしまうもの。けれどもそれだけがお店を移る理由じゃない。人にはなかなかわからない、移籍決断の本当の理由をあれこれほじくり出してみました。

私ね、店のマネージャーとつき合ってま～す。かれこれもう半年くらいかな。それなのに会社からマネージャーに、系列の店に移れって辞令が出たの。え～。だったら、私だってこの店を辞めて、移籍しちゃうんだもんね～。それで彼の担当になって、お仕事ガンバッて、彼のポイントを上げるお手伝いするんだ～。今より2人のことが噂になるかもしれないけど、気にしないも～ん。（キャバクラ・25歳)

新人の女の子が、いつのまにか店長とイイ仲になってた。そのうちに店長は、新規客をそのコにばっかり回すようになった。1カ月くらいして気づいてみれば、他のコは軒並みダウンなのに、そのコばかり接客数が多いの。店の仲のいいコ何人かで組んでフロントの様子をチェックしたら、ひいきしてるのはすーぐバレたよ。クレームも言ったけど、ラチがあかないからサクッと飛んでやった。他のコも続けて飛んだみたい。その後あの店、どーなったかな。（性感ヘルス・21 歳)

どうにも人間的に苦手な人っているでしょ。前の店に、そんな女のコがいたのよ。年上で、成績もいつも勝てなくて、話をすればなんだかいつも苛められてるような気がして。その人の目も見れないような状態で、あまりにも辛いから前の店を逃げるように辞めたの。いわば私の天敵。ところがその人が、偶然にも私の店に移籍してきた。なんでまたここに……。ともかく、彼女の入店が決まったのを店長に確認して、顔を合わせる前に私の方から辞めた。ダメなの、あの人といると卑屈になっちゃうんだよね。（イメージクラブ・19歳)

ウチの店は本指名（入店時にする指名）を給与ポイントとして重要視する店だったの。でもある日、本指名も場内指名（入場後の指命で複数も可)も同じ評価になった。喜んだのは、徒党を組んでる店の古株連中。客が来たら自分の仲間を場内に呼んで、1人の客でグループ全員がポイントゲット。そこへいくと私は、そこそこ指名はあるけど基本的に一匹狼だから成績ガタ落ち。でも彼女達のやり方って、店に来客数を増やさないし、売り上げも上げないでしょ。これまでは、むしろ私の方が貢献してたと思うし、だからいい給料ももらえると思ってた。なのにこういうことになっちゃって。負けたのも悔しいけど、そういうコたちを大事に考える店に愛想がつきたの。（キャバクラ・24歳)

同僚の女の子で霊感の強い子が「ウチの店にいる」っていうのよ。霊が。店の隅に座って、ジーッと店内を見てるんだって。しかも「あんまり気にしすぎて、精神的に疲れてると、取りつかれるよ」とか言うの。別に幽霊を信じてるわけじゃないんだけど、やっぱ気になるじゃん。いるっていう席の近くに行った時なんて、もう仕事に身が入らないもの。ましてや一人暮らしで、家に帰ってからも怖いしさ。だから、とっとと辞めたの。もちろん、その後彼女に連絡して、霊がまだ店にいることを確認。ついて来られちゃたまんないから。（ピンクサロン・22歳)



	自分から進んで店を変わることもあれば、仕方がなく移ることもある。どんなケースも、移ったお店が以前より働きやすければ結果オーライ!　ですよね。でもやはり後悔もつきもので……。次回はそんな「移籍して失敗した」という女の子たちのぼやきをテーマにお送りします。6/12の更新をお見逃しなく


イラスト／松本薫