• 第12回　永遠ゆりあ（トワノユリア)（23）

  生年月日:1982年9月2日
  血液型：A型
  月収:約80万
  仕事歴:5年
  趣味:ショッピング
  「ルネッサンス」

将来の夢はスナックのママになること。夢のためにてぃんくら～になったんです。

●この仕事はいつから？

「18歳から。高校出てすぐ始めたんで大学は行ってないです。お金いいかなって」

●どうしてお金が欲しかったの?

「そう。高校卒業したての頃に」

●それを高校生の時に考えて?

「付き合いたくないんだなぁ。束縛されるのもやだし、連絡取ったりするのもめんどくさい。欲しいとも思わないんだよね」

●へぇ～。それもすごいね。当時風俗に対して抱いてた印象はあった？

「特にない～。最初ピンサロで始めて出来ないと思ったんですけど、なんか慣れちゃった。あはは、なんかキンチョーすんね!　私もAVやってたことあるから。もうやめちゃったけど」

●単体で?

「企画だと思う。紹介されたんだよね」

●ビデオやってるとお店との関係が難しくなったりしない？　例えばビデオのギャランティの何%をお店に入れなくちゃいけないとか。

「全然そんなことなかったよ。従業員とも仲良かったから。お店を優先したかったからお店がお休みのときにAVの仕事が入ればいいかな～、くらいに考えて」

●AV女優の看板しょってると、お客さんのつき方って違うのかな?

「前のお店ではそういう売り出し方してて、やっぱり増えたかな。『ビデオみたよ』って来てくれるお客さんもいるし」

●ファンもついてたんじゃない？　昔からついてきてくれるお客さんとか？

「5年の付き合いになる人もいるかな。お店変わってもずっと来てくれて2時間コース、とか。お客さんがご飯持ってきてくれて、部屋の中で食べたり。クリスマスだとケーキ持ってきてくれたりする」

●長いお付き合いになると個人のプライベートな話にもなるよね?　

「私は深入りしてもストレス発散になるからぜんぜん平気。みんないい人だから長くお付き合いしてもらってる」

●お客さんに対して気をつけていることは?

「笑顔。常に笑ってること!」

実は私、小室さんのファンなんです！

●話を戻して。目的があって風俗を始めワケだけど、目標額には達した？

「全然～！　いつの間にかなくなっちゃうんだよねぇ～。買い物とかエステとか。ポーラの年配の方が使うような1本2万円する化粧水使ったりしてるし。他にも揃えたら全部で20万円くらいかかっちゃった。それで2～3ヶ月は持つよ」

●それにプラス、買い物(笑）。

「だから貯まらないんですよねぇ～。今度秋物でしょ。月に2、30万円は使ってるんじゃないかな」

●AVも経験して、自分にはどれが一番あってると思う？

「やっぱり風俗。AVはきつかったな～。SMとか厳しかった。そういう趣味がないし、相手はベテランばっかりだから緊張しちゃって、台詞も真っ白(苦笑）。朝から晩まで撮影でしょ？　体持たなくって」

●AVは稼げた？

「稼げたなぁ～。それなりに(笑）。小室さんは稼げました？」

●稼げたんだろうけど実になってないねぇ（苦笑）。

「結婚は?」

●してますよ。オフィシャルでも公表してるし。

「そうなんだ!?　結婚したから引退？」

●いや、AVのほうはとっくにやめてたんで。私も「SM」「レズ」「スカトロ」は絶対に嫌だったんで、本数こなすとそのNGを解除しなくちゃならなくなってくるじゃないですか。お仕事なくなっちゃうから。…って、こんなに質問されたの初めて(笑）。

「ファンだったんです～。ビデオも見てたし。会いたいなって思ってたから」

●ビデオで有名になってやろう、っていうのはなかった？

「特にないな。風俗のほうが優先だったし。こっちでならナンバーワンになりたい。ヤンナイコンテストに出たことはあるけど…」

●賞はもらえた？

「もらえな～い（笑）。雑誌で見たことある人がいっぱいいてドキドキしちゃった」

結婚願望は全くないんですよ。ひとりでいるほうが楽だし楽しい。

●ところで。お仕事して変わった部分ってある？

「あんまり変わんない気がするなぁ。でも友達づきあいはよくなったかも。人見知りだったんですよ。だけどこういう仕事してからだんだんしゃべれるようになってきた」

●結婚願望は?

「まったくない。なんか結婚しなさそう。もう何年も彼氏いません」

●仕事してるから遠慮してる？　それとも本当に付き合いたくないの?

「付き合いたくないんだなぁ。束縛されるのもやだし、連絡取ったりするのもめんどくさい。欲しいとも思わないんだよね」

●じゃ、業界に入ってからは一度も彼氏作らなかったの?

「一度はいたんだけどノこの仕事も知ってて付き合って。お店の従業員だったの」

●従業員もそうだけど、お客さんと付き合うのも難しいよね。

「よくないって友達が言ってた。やめろってうるさいの。お客さんのほうが感情的。そういうのがあるからお客さんとは付き合えないかな。その点従業員のほうが理解がある」

●風俗業に携わる女の子として、これだけは最低限やっておこうよ、っていうお手入れは?

「エステとか通って、女らしさを出すことかなぁ。別にエステじゃなくても、最近お風呂屋さんであかすりとかエステあるでしょ。あれでもいいんじゃん？　私もお風呂好きでよくいくし。プレイの時、お化粧落ちちゃうからすっぴんのコもいるけど、私はお化粧するな。やっぱりすっぴんじゃ接客できないし」

●ルビーパレスとか？

「八王子の健康ランド（笑）」

●こっちに引っ越してくる予定は?

「こっちには住めないかな。都心は仕事に来る場所、って感じ」

●そのへん気持ちのオンオフがあるんだね。プライベートとお仕事でも気持ちのオンオフある？

「同じ。地を出してお客さんとの接し方もプライベートと一緒。親も知ってるからそんなに苦労ないかも」

●知ってるんですか!?　ご両親。

「業界はいる前に話しちゃったから」

●宣言して入ったの?　すごい…。ま、スジっちゃ～スジですけど。ご両親驚いたんじゃない？

「ちょっとは驚いたけど一人暮らしするからお金いるし。もし親元だったら怒られたかな」

●風俗業界入るのに、ちょっとの驚きで済んだの?？？

「意外に大丈夫だった（笑）。反対もされなかったし。私がやりたいっていったらわりとなんでもやらせてくれる両親だから」

●すごい寛大なご両親ね。やっぱり他のコの話を聞くと、いつバレるかわかんない、不安な人は多いよ。

「変わったことはなにもしてないよ。普通に話しただけ。実はこういう仕事をしたいんですって。お金貯めてお店出したいからって」

●最初に目的があるってのがよかったのかもしれないね。こういう性に関わる仕事をしていて、周りからいろいろいわれることもあると思うんですよ。

「中学の友達は引いてた。だから話さない。ぜんぜん会ってないし連絡も取ってない。今月たまたま同窓会があるんだけど、出るかどうかまだ考えてる。表立って言わなくても、陰で言ってるじゃない」

●特に男たちはね。

「小室さんは同窓会行きます？」

●行かないな。今だったら敢えて行くかもしれないけど。何か言われても「だからなに?」っていえるだけの気持ちが出来たから。でもかったるい（笑）。お店を持つこと以外にやりたいことってある？

「ええ～、ないなぁ。ママになりた～い」

●それだったら、まずお店を持たなくてもどこかのお店で雇われママとして修行してもいいんじゃない？

「そういう出会いがなくて。出会いってなくないですか？」

●待ってるだけじゃダメかもね。話の折にそういうことを出しておけば、意外なところから転がり込んでくることもあるし。お店を持つ前に経験を積んでおいたほうがいいんじゃないっすか？　なんでそんなにお店にこだわるの?

「持っちゃえば将来的に楽そうじゃん？　働く場所もあるし。ちっちゃくてこじんまりしてていいの。スナックなら」

●他は?　例えばバーとか。

「バーもいいな!　お酒もいっぱいありそうだし」

●小料理屋のおかみさん？

「いいかもしんない。料理できなくてもいいの?」

●出来なくちゃダメですよ!?

「じゃ、ダメだぁ～！　作れないし～」

●あの・・あんまり物事を深く考えるのが、苦手？

「そうかなぁ～？　そうかも～（笑）！」

１９７５年７月２８日生まれ。獅子座O型。

１８歳でグラビアデビュー。AV女優として４年間活動した後、女優兼ライターに転身。現在は映画、舞台、執筆、講演会を中心に活動中。趣味は自転車に乗ること。

☆小室友里自身が書き上げた自叙伝「Confession～告白～」好評配信中☆

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