2008年を締めくくってくれるのは渋谷・global　studioのチャットタレント蓮さん。22歳とは思えないほどしっかりとした口調で、自然体がとても素敵な蓮さんでした。それではてぃんくら～の皆様、どうぞよいお年を！

• 第52回　蓮(レン)さん（22）

  生年月日:1986年7月18日(22歳)
  星座:蟹座
  血液型：B型
  趣味:映画鑑賞
  仕事歴:4年
  出勤:5日/週
  月収:50万/月
  所属店舗：渋谷「global　studio」
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母の治療費を稼ぐために始めました

●お仕事に就いたきっかけは?

「うち母子家庭なんです、母が病気持ちで治療費でかなりの借金があったんですね。なので高校出たら少しでも借金返済して家計を助けたいっていうのもあったし。飲食店でアルバイトしてたんですけど、どうせならもう少しお金がもらえる仕事がいいな、と。性風俗にも特に抵抗がなかったので、正直『やっちゃえるかな?』なんて軽い気持ちでぽっちゃり専門店に電話して、翌日に面接に行きました」

●昔から性風俗に抵抗なかったの?

「小学生の頃に読んでた雑誌や小説にきわどい描写が結構あって。学校でもかなりしっかり勉強したし、初エッチも早かったし……あたりまえに性に関わるものが身近にあったからなのかな?」

●ちなみに初体験って、いつ?

「中学1年生です。初めておつき合いしたのが6年生で。知識はあるし男のコにも興味あるし、拒否することもなくて。初エッチ、全然イタくなかったんですよ。だから（記憶も）スルーっと流れた感じで、彼氏とエッチするよろこびなんか全然わかんないまま『好きな人以外とエッチするなんてあり得ない！』っていう概念がいきなりすっとんじゃったみたい（苦笑）」

●知らない人とするエッチな行為も抵抗ない？

「好きな人とすることに重点を置いてなかったんだと思います。今までそういう関係になった人がみんな年上で、教えてもらってる感じだったし……。風俗のお仕事もここまでの行為でこれだけのお金がはいるって割り切って」

●風俗のお仕事すると、お財布に入ってる額がいきなり変わるでしょ？

「怖かったですね～。ひどいときは数百円しか入ってなかったのに、いきなりお財布の重みが変わりましたね。待機室に戻れない状態が続いて、忙しかったけどその分しっかり稼いでました」

●自分のために使うお金も出来たんじゃない？

「バッグも洋服も高いものは買わないし。何に一番お金かけたかって……ブラジャー?」

●へ?　ブラ?

「Fカップだったのが、風俗始めてIカップまで上がっちゃったんです。Iカップのブラって上下セットで1万円するんですよ～！　安くて種類が多いから通販で買うでしょ。お店の女のコも通販で買うから色やデザインが同じで、お客さんに『この下着、あのコもしてたような……？』なんて突っ込まれたりして(笑）。だから千円のブラショーツセットをショップで買えるのがすごい羨ましくて」

お店が突然、なくなったんです……

●ところで。売れっコさんだったのにどうして風俗辞めちゃったの?

「辞めちゃったというか、辞めざるをえなかった、というか……お店がなくなっちゃったんですよ。夜逃げ同然(苦笑）。あとから聞いた話、どうも経営不振だったようで、出勤したらドア開かないし電話繋がらないし。私たちの荷物も一切合切処分されたみたいです」

●次のお店に移ろうとは思わなかったの?

「そこまで風俗に執着がなかったんだと思います。彼氏のこともあったし、なくなっちゃったお店の雰囲気がすごくよかったので、次のお店に移って同じような気持ちで、お仕事できるのかなって思うと……。その頃、派遣の仕事もしていたのでお金はなんとかなるけど、いきなり収入が激減するのは怖いので、テレフォンレディのお仕事を始めたんです」

●テレフォンレディもチャットタレントも、風俗と違ってお客さんと直接的に触れ合ってないところが難しそう……。

「声や表情勝負！　なところはありますね。テレフォンなら第一声が一番大事だって言われました」

●いきなり切られちゃう、なんてこともたまにはあるんでしょ？

「熟女が好きな人、ロリが好きな人、それっぽい声じゃないと切っちゃう人がいて。私の『もしもし……』そんなにダメだったぁ～!?　あれはヘコむ～（苦笑）。上手に話せる人は個室の向こうから4時間も5時間もあえぎ声がするんですよ。あれはすごいですよ」

●その点チャットはどう？

「待機画面の自分の映像を見て気に入ってくれたら会話が始まるので、テレフォンのときみたいなヘコみはないですね。チャットだけど私の声はお客さんに聞こえてるし、お客さんの声が聞けたり、カメラを付けていれば、顔が見られるときもあるので、テレフォンよりは安心してお仕事できてると思います」

●チャットルームに来てもらうためにどんな工夫をしてる？

「みんなそれぞれコスプレしてたり部屋をかわいくみせたり。私は、やっぱり胸強調!　でキャミショーツで待機してます。チャットルームに入って来てくれるお客さんは『おっぱい大きいね～』って」

●チャットでも直接会いたいって言う人はいるんじゃない？

「男の人って『ダメ』とか『イヤ』『やめて』がすごいヘコむNGワードなんです。その言葉を使わずにやんわり遠回しにご遠慮していただいて」

●ところで今彼氏はいるの?

「います。風俗やってたときに知り合った人なので、基本的には(仕事のことは)知ってます。ただ風俗をやめてからのことは知らないですね。ほかのお店に行ったとしても受け入れてくれたとは思うんですけど、やっぱり、ちょっと言いにくいですよね」

●お仕事のこと、バレたら怒られるかな?

「いや～、面白半分で遊びにくるんじゃないかなぁ？（笑）　いろいろな遊びを知ってるから許容範囲が広いというか。バレても許してもらえるだろうっていう安心感があるから、お仕事続けられるのかも」

●彼は蓮さんよりちょっと年上なのかな?

「結構離れてますね。彼はこの仕事を否定も肯定もしないと思うんです。私も、というか、誇りを持ってやってる方には失礼だと思うんですけど、私は性的なものに触れる職業にプライドや誇りを持ってやっているわけではないので……でも、人と人との間のものだから、最低限のルールは守ってお互いに楽しくできればいいんじゃないかなって」

●実際に会って話してない分、人と人が会話するうえでのルールを守らない人も中にはいるでしょう？

「クリック一つで簡単に落ちられたときはやっぱりショックですね。時々びっくりするようなことを言われて、怒りを通り越して本当に悲しくなるときもありますよ。プロフィールにジャンルを選ぶところがあるんですけど、私は『ぽっちゃり』『巨乳』『M女』なんです。『M女』を勘違いをして、時々乱暴な言葉を吐かれるSなお客さんとか……そういうMじゃないんだけどなぁ、ってことは時々（苦笑）」

●キーボード叩くだけだもんね。言葉の使い方もいい加減になるよね。

「あんまりひどいお客さんには、こちらからメールするときもあるんです。そういうのは辞めたほうがいいですよって。そういう方って、私だけじゃなくてほかの女のコにもそういうことしてて、みんなが同じような思いをしてるはずだから。でも、そんなにひどいことばかりじゃないんですよ。毎日10分20分だけ顔出してくれるお客さんに『じゃ、また明日ね』って。この仕事も、接客業の一つだと思っているので、そう言われるのはすごくうれしい。フェイクな世界だって分かってるけど、それでも私のことを気に入ってくれてる人がいると思うとめちゃめちゃ救われます。仕事だってわかってるけど、その人が来てくれるのを楽しみにしてる自分もいて。本当は私が癒してあげなくちゃいけないんだけど……それは風俗のときも同じでしたね」

●落ち込んだときはどう対処するのかな?

「そこは切り替えないと。テレフォンも同じなんですけど、その気持ちを次の人に引きずっちゃだめだよって。神経質にならないでライトな気持ちでやるのがいいよってアドバイスもらいました。」

チャットのお仕事は、副業としてやっていきたいなぁ

●この先、チャットタレントを辞めて一般のお仕事に就くことはあるのかな?

「例えばAV女優のお仕事をやってらっしゃる方って、それ一本でやっていこう！　っていう強い意志がないとできないと思うんです。けど、チャットも風俗も気軽に始められて簡単に辞められちゃう。そこまで強いプロ意識もないし一生の仕事にもできないじゃないですか。何かお仕事をしながら副業的にやったほうが続けられるんだろうなって思います」

●具体的に辞める時期とか考えていたりするの?

「う～ん、仕事の内容的に正直楽だと思うんですよ。一般のお仕事より規則的なものはゆるいから続けてるところはありますけど、それだけじゃいけないと思うので、いつかは普通の仕事に就いて、こっちを副業にできればいいなと。絶対ここまでに辞める！　ってないです。私のコミュニケーションツールの一部にはなってるので」

●この先やってみたいことはあるのかな?

「以前舞台演劇に関わっていたこともあって、自分を表現してみたいなって。一から作り上げたものを人に見てもらいたいっていう気持ちはあります。例えば友達にメイクして私が作った衣装を着せたり。小説を書いたり詩を作ったりもしたいです」

●アーティスト志望ね?

「昔から型にはめられるのが大嫌いだったんですよ。誰かに指示されたりするのが好きじゃなくて、組織の一員になれない人間だったかも」

●では最後に、3年後はどんな自分になっていたいですか？

「暇が嫌いなので、仕事して忙しい～！　って言える自分でいたいです。疲れたとは言わないけど、いつも走っていてスケジュール帳がびっしり、みたいな。できるなら今やりたいって思っていることを仕事に出来ていたらいいです」

１９７５年７月２８日生まれ。獅子座O型。

１８歳でグラビアデビュー。AV女優として４年間活動した後、女優兼ライターに転身。現在は映画、舞台、執筆、講演会を中心に活動中。趣味は自転車に乗ること。

☆小室友里自身が書き上げた自叙伝「Confession～告白～」好評配信中☆

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