A　HAPPY　NEW　YEAR！　本年もご愛読のほどよろしくお願い申しあげます♪　新年らしくかわいらしく(?）池袋『ミニモニ娘』のえりちゃんにお話を聞いてきました。かわいい！　かわいらしすぎる！　そして干支が同じでした……（=Д=）

• 第53回　えりちゃん（20）

  名前：えり
  年齢：20歳
  生年月日:10月31日(蠍座)
  血液型：B型
  趣味:買い物・絵を描くこと
  お仕事歴:8ヵ月
  出勤:3～4日/週
  月収:80万/月
  えりさんブログ:「*ミニエリわぁるど*」
  http://19871031.blog95.fc2.com/
  所属店舗：池袋ミニモニ娘
  メールアドレス:job@minimoni-m.com
  「女のコとスタッフの、心のふれあいをなにより大事にしています。それは女のコ同士もお休みには連れ立って遊びに行くほど仲良しです！」

学費を稼ぐために始めました。

●風俗を始めたきっかけは?

「興味があったことと、貯金したいなって思ったこと。雑誌やマンガでしか知らないじゃないですか。どんなとこだろうって好奇心旺盛（笑）。貯金も漠然(ばくぜん）と思っていただけだったんですけど、夏くらいから学校に行くための資金を貯めたいって思うようになりました」

●学校?

「マンガを描くための、いろいろな知識を学ぶための学校です。昔から絵を描くのが好きで、漫画家になりたいって思ってたんです」

●お仕事を始める前に風俗の知識はあったのかな?

「友達が風俗やってる人はお金に困ってて、病気もすごくて……って。そこまで極端じゃないけど、少しはそういうのもあるんだろうなって。でも、やってみたい気持ちのほうが強かったんです。面接終わってから『スゴいことしちゃったかも……』ってちょっと後悔しましたけど(苦笑）」

●お仕事を始める前はなにをしていたの?

「レストランでアルバイト。今も続けてます。週始めはレストランで、終わりは風俗」

●アルバイトだけじゃ学費は稼げない？

「深夜シフトを週5、フルで入っても1ヵ月15万円いかないんです。スカウトの人にも『同じ深夜で働いても、比べ物にならないくらいのお金が入ってくるよ』って。よっぽど浪費しなければ貯められるなって」

●まったく知らない世界じゃない？　怖い気持ちはなかった？

「怖い人がたくさんいたらどうしよう、とか。人見知りするんで初めは、お客さんと話すことが一番大変でした。お客さんが待ってる部屋の前で『ふう～』って大きく深呼吸してからドアをノックして。一番びっくりしたのが、予約してくるお客さんがいたこと。風俗ってなんとなくふらっと立ち寄る感じなのかなって思ってたから。ナンバーワンの女のコのスケジュール表が予約でびっしり埋まってて、素で感心しちゃいました」

●男性の身体にサービスするお仕事をしてみて、自分が変わったなって思うことはある？

「自分ばっかりじゃダメなんだなぁって。慣れてくると、自分本位になっちゃうみたいで、一時期お客さんが離れちゃった時期があったんです。自分じゃなくて目の前にいる相手を見て、気づいてあげなくちゃいけないんだって思うようになってから、だんだんとお客さんも帰って来てくれて。これって仕事だけじゃなくて、いろんなことにも言えるなぁって」

●自分本位なんてなかなか気がつけないよね。

「『これだけやってるのに』って思っちゃうのって、自分中心じゃないですか。『この人はどんなことが好きなんだろう？』気持ちいいことだけじゃなくて、その人のいろんなことを知ろうとするようにしたら、『これだけ……』って思わなくなりました。60歳近いんですけど、家庭のゴタゴタがあって、それを癒しに毎週日曜日に来てくれてたお客さんがいたんです。心の癒しを求めてくるお客さんもいるんだなぁって」

●お友達に風俗やってることを知っている人は?

「1人います。そのコもキャバやってたことがあって、なんとなく話しやすかったんです。お酒飲みながら、ぶっちゃけ話をしているうちに『実はね……』って切り出したら『実は私も……』。風俗やってることもひっくるめて自分なので、できるなら話したいって思うけど、やっぱり話さないほうがいいなって思うほうが多いです」

顔バレしない、今の仕事を選びました。

●スカウトされたんだよね?　キャバやAVは考えなかった？

「風俗がいいって私が言ったんです。人見知りだけど人と話すのは好きだから。けど、話が上手くないからキャバはムリかな。AVはバレたらヤだなと思って。AVだって女優さんでしょ？　自分に演技ができるのかなぁって」

　
●顔出ししてるでしょ？　バレない？

「今のところ誰かに突っ込まれたこともないし、地元が東京じゃないので、雑誌も首都圏版じゃなければ大丈夫じゃないかな。それに雑誌見るのって男の人でしょ。男友達少ないんですよ。高校でデザイン専攻してて、男の子が6人しかいなかったから女のコとツルんでるほうが多かったし」

●マンガを書くためにデザインを勉強してたのね?

「ん～、一度気持ちが途切れちゃったんですよ。高校の頃なんて、そんなに一生懸命勉強しないじゃないですか。やりたくてデザイン選んだけど、勉強ばっかりでつまんなくなっちゃって……やっぱり描きたい！　って思ったのが去年の夏あたりです。書類も出して選考審査も通ってるんで来年から通うことになってます」

●ご両親に学費工面してもらってもよかったんじゃない？

「昔いろいろあったみたいで、両親がお金出せないんです。実の両親は離婚して、今は父と後妻がいますけど自分でなんとかしなきゃいけなかったんです。でも、さすがに風俗とは言えないので『キャバクラでお金稼ぐ』と言ってあります」

●この容姿でキャバか～。補導されそう（笑）。

「こないだも歌舞伎町を大きなバックを持って歩いてたら警察官のおばちゃんに身分証見せてって(苦笑）」

●かわいらしすぎるのも大変だね～。

「容姿もそうだし性格もおっとりしてるので、男のコとあんまり仲良くなれないんです。最近は同年代のコでも話づらいなって思うことがあるんです」

●どうつらい？　疲れちゃう？

「気を使うっていうか、感覚も違う。私が知ってる大学生ってごく一部の友達、仲間内としか付き合わない感じがします。でも、風俗やってるとお客さんも毎日違うしお店の女のコも毎日いろんなコがくるでしょう？　垣根とかなくして喋ろうって思うけど」

●なんかわかる。疎外感、というか。

「小さい頃いじめられてたので、変な空気を敏感に感じちゃうのかも。そうすると変に考え込んだり萎縮しちゃうのか、逆に溶け込めなくなっちゃう。で、そういうのが向こうに伝わってたりするんですよね」

●普通に大学生やってるコをうらやましいって思う？

「本当は専門学校に行きたかったんだけど、親の事情で学費払えなくて、一度就職したんですね。そこではストレートに大学入って、バイトに来てるコもいて。奨学金もらってた人もいたけど、正直、（学校行けて)いいなぁって。でも回り道してる分、経験は積めるかなって」

●ねぇねぇ、自分のこと、好き？

「う～ん……。寂しがりやなところとか、人見知りなところ、ちょっとネガティブなところはあんまり好きじゃないかも。人見知りはこの仕事をしてからちょっと治ったかな?」

●寂しがり、っていうのは?

「高校出るまで家庭内がゴタゴタしてたのと、高校卒業して友達と離れちゃったのと……その辺りから寂しいって思うことが多いです。この間まで、ひとり暮らししてたんですけど、ひとりで部屋にいるといろいろ考えだしちゃって、どんどん悪い方向にいっちゃうので、それだったら実家に戻って自分を変えていこうと」

●誰かと一緒にいたい？

「寂しがりやのひとり好き。人がいっぱいいるところが好きなんです。でも、買い物はひとりがいい、みたいな。部屋の扉閉めてても向こう側に人がいるって思うと安心出来るんです」

●それが彼氏だったらどう？

「めちゃめちゃ甘えたい（笑）。でも、最近彼女がいる人を好きになっちゃって」

●彼氏じゃなかったってことだよね?　それは寂しくないの?

「彼女と別れるつもりないし、彼女と結婚するって言ってたから……甘やかすんじゃないけど、一緒にいるとあったかくて居心地よくて。会うとつい甘えちゃうから私が一人で頑張れるようになるまでは会わないって言ってきました」

●彼はそれでOKなんでしょ？　甘えちゃっていいんじゃない？

「甘えたいけど、私がヤダ。今は『自分変える年間』なんです。彼のこと思い出すときもあるけど寂しいのは自分で選んだことだから仕方ない」

●彼女から奪っちゃおうとは思わなかったんだ。

「そうしたい気持ちもあったけど、年齢がかなり上の人だったのでムリかなって。自分がもう大丈夫って思えるようになったら、顔見せに行ければいいな」

学費が貯まるまでは、今の仕事は辞めません！

●今後好きな人や彼氏ができたら、仕事のことは話す？

「人によるかな。風俗のことや働く女のコを知ってて否定するならともかく、何も知らないことを『風俗なんて』ってバカにする人は、きっと好きにならないと思う」

●彼が風俗に行くのはOK？

「う～……まぁ～仕方ないとは思いつつちょっと悲しい（苦笑）。いつか自分が結婚して旦那さんが隠れて風俗行っちゃったことを知ったら、悲しくなるだろうな。浮気も風俗も私にバレなければいいと思うんですけど、中途半端になるならやらないって思う」

●彼ができて仕事を辞めてくれって言われたら？

「今は辞められないです。学校行くための資金貯めなくちゃいけないから。学校に行くことが今の私の最優先なので。これ以上に稼げる仕事ってないじゃないですか。しかも短期間で」

●仕事と僕、どっちが大事？　って聞かれたら？

「仕事、っていうしかないです。仕事=私の将来に繋がっているので。自分が考えてる金額まで貯金ができたらあがろうかな、と思います」

●お仕事に後悔はないかな?

「そう思うことがないように余裕を持って貯金額を決めてます。でも、正直金遣いが荒くなったとは思うので、ちゃんと計画的に使えるようになるため、家計簿を買いました」

●では、3年後の目標、と聞かれたら……

「もちろん漫画家デビューです♪」

１９７５年７月２８日生まれ。獅子座O型。

１８歳でグラビアデビュー。AV女優として４年間活動した後、女優兼ライターに転身。現在は映画、舞台、執筆、講演会を中心に活動中。趣味は自転車に乗ること。

☆小室友里自身が書き上げた自叙伝「Confession～告白～」好評配信中☆

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