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酷暑からすっかり秋の空。身体のコンディションを整えて万全体制でお仕事しましょ! さて今月は五反田•EROTICA所属のアンナさんにインタビュー。肝っ玉の座った!? さすがは優しい女王様。仰ることも重みがありました。
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- 第73回 アンナさん(30)
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名前:アンナ
年齢:30歳
生年月日:1979・10・20
星座:天秤座
血液型:A型
趣味:お酒を飲むこと
お仕事歴:3年
出勤:5日/週
月収:120万円/月
所属店舗:五反田・EROTICA
求人専用ダイヤル:03−3495−4142
求人メールアドレス:info@m-seikan.net
「女の子が働きやすい環境を作ることをモットーとしていますが、居やすいだけではお仕事は長続きしません。居やすさと仕事の多さがEROTICAの魅力です」
脱がない・舐めない・触られない。今の仕事が気に入ってます!
- ●このお仕事を始めたきっかけは?
- 「元カレがM男で『髪の毛掴んで投げつけて』って言うからその通りにしたら『アンッ…』って! 面白いなぁ、こんな人もいるんだなぁと。それからは私の洋服着せたり、寝ている間に手足を縛ったり…」
- ●プライベートですよね(笑)?
- 「そう(笑)。で、M男くんと別れた後、世のM男くんを相手にしてみようとこの世界に入って」
- ●始めからM性感に?
- 「それが全然風俗のこと知らなかったから『女がいじめるっていったらSMでしょ女王様でしょ!』って友達と話してて」
- ●風俗業に抵抗感はなかった?
- 「M性感は『脱がない・舐めない・触られない』が基本で、フィニッシュも手コキか足コキかオナニーだから気にならなかったなぁ。脱いだとしても基本ランジェリーまでだから。ボンテージだったらもっと隠れるし」
- ●風俗の前はどんなお仕事を?
- 「クラブホステスです。ま、どっちも不安定な仕事で(笑)」
- ●どちらが性に合ってる思いますか?
- 「断然風俗。水商売ってお客さんに甘えるシーンが多いんですよ。『これ飲んでぇ』とか。そういうノリが出来ないしやってもウケない! 『うさんくさい』とか逆に言われるし、褒めても『ホントはそう思ってないでしょ』、挙げ句『キミは日本語しゃべれるのかい?』って、日本語しかしゃべれんわ! …こういうキャラが強すぎるんですよねぇ。でもこの仕事はしゃべれないと始まりませんから。弱くちゃダメだし、言葉攻め出来ないのもダメだし。笑っちゃいけないし」
- ●笑いNG?
- 「例えばこの間は、お客さんが弱い力士で私が女将さんのストーリーで。『最近稽古に身が入ってないみたいじゃない。何かあるなら話しなさい』と私が言うと、お客さんが『稽古をしていると○○関が僕の乳首を舐めてくるんです』…」
- ●ぎゃははははは!
- 「ね? 笑っちゃうでしょう? でも笑っちゃうとあとのプレイが白けてそこで止まっちゃうんですよ。ココロの中だけで笑って顔では真剣に『あんたが舐めて欲しそうな顔してるからでしょう』って」
- ●プレイ中は頭フル回転ですね。女性に弄ばれたい男性と接していて、男って弱いなって感じたりしませんか?
- 「弱い、というか男にMっ気があるってことをもっと多くの人に知って欲しいですね。甘えたい男性も来るんですよ。『彼女がMだからSのフリをしなきゃいけない。だから今日は癒されたい』って」
- ●男が弱いとは感じない?
- 「普通の風俗は攻めなくちゃいけない。それは面倒だから攻められちゃおうって、受け身で検索してM性感に来る男性が増えたことは、弱くなってるのかなぁと思うこともありますね。初めてM性感に来るお客さんの年齢層が下がってることも確かですね。一番厄介なのが『30歳・童貞・初風俗』って感じの人ね。童貞奪ってあげられるわけじゃないし(笑)」
カラダは金にしてるけど、ココロは金にしてない!
- ●少し話は戻りますが、お仕事選ぶ時に他の業種は考えました?
- 「店探ししてた時に友達と、『一番稼げるソープがいいじゃん!』って意見が合致したんだけど、私たち二人『鉄マン』じゃなかったんですよ」
- ●金銭面で他の業種に移ろうと思ったことは?
- 「そうなるとソープしかないので。も~これしか出来ないんです~」
- ●扱いに困るお客さんもいるでしょう?
- 「M男ってわがままなんだけどそれも慣れます。『オッパイ触りたい』って言われたら『触りたいの?』って男の乳首触らせちゃうから。男の求めるものって大体同じだから、どんな人が来てもイラっとしなくなった自分がいますね」
- ●それでもムカっとするお客さんもいるでしょう。
- 「無理矢理服を脱がされそうになったり。でもそういうときは蹴り入れちゃうんで(笑)。新人によく言うんですけど、Sのお客さんとは言い争いになっちゃうから、そう言う時は『なにそんな怖い顔してるの?』って笑っておくしかないよって」
- ●笑うだけじゃ済まないこともあるでしょう?
- 「お店に言うってなるとその後の時間が白けちゃうからムカつくけど、笑ってやりすごすかな。でも私の場合デカいし怒らせたらヤバそうって思われてるみたいだから、その辺は得してますね。かわいらしいコには男も強く出やすいから。身長のないコが『顔は整形で変えられるけど身長だけはどうにもならん!』って」
- ●お仕事してよかったと思うことは?
- 「やっぱり普通では経験出来なかったことかな。男性以上に男性のカラダを知り尽くしてる。とくにM性感は性癖だから、ヘルスとかでは見られない性癖を見られたりするのは得した感じ。水商売はかけひきなところがあるけど、風俗って裸になるしかないので自然と本音で話してくれたりする」
- ●さすがにこれはNG!な性癖は?
- 「スカトロです。自分が黄金プレイが出来なくて。女王様はNGがあっちゃいけないってことに挫折してM性感に来たんです」
- ●M性感は肌のふれあいがない分、ココロのふれあいが多くなる気がしますが。
- 「ウソつかれてないと思うしこっちも本音で返せるからいいですよ。別なお店では耳の聞こえない常連さんがいて、その人とは筆談でプレイしてたんです。結局筆談のお客さんが言葉攻めのM性感になにを求めてきてたのかわからなかったけど…ある方は受付に電話をした時点からプレイが始まってるんです。あと何日、あと何時間、ホテルに入りましたって受付に電話をすることもプレイの一環なんです。プレイに求めるものってホントそれぞれ」
- ●お客さんの妄想に付き合うわけですね。そんな男性ばかり相手にしてると一般的な男性とお付き合いが難しくなりそう。
- 「だからプライベートでもM男とじゃないと付き合えないんです。今はオトコいないんだけど、前に付き合ったヤツと『一緒に住んだら何したい?』って聞いたら、『私のパンツを履いて会社に行きたい』って。すごくイイ! ふざけたことを真面目にやって真面目な所に行くっていうのがステキ。私のつぼってソコなんですね」
- ●Mかどうか、付き合ってみないとわかんないですよね?
- 「私がSオーラを放っているらしく、自然とM男が寄って来るんです。ノーマル君だったら改造しちゃえばいいし♪」
- ●どうやったらオトコをかえられるんですか!? ワンポイントアドバイスください!
- 「よっぽどじゃない限りオトコって変態願望があると思うんです。ひとつ変態要素が見えたら少しずつつついてみて。『気をつけて運転するんだよ♪』とか言いながら軽く大事なところを触ってみるとか。自分からキスしてみたり耳に息吹きかけてみたり、いたずらっぽくやってみるといいんじゃないかな」
- ●ところで彼氏はいないということですが結婚について考えることはありますか? そろそろ周りが動き出す年齢ですよね。
- 「ない! 去年二人結婚したけど別れそうだし、周りも結婚してない人多いし。結婚すると外に出づらくなるんだろうな。あ、お金持ちだったらいいかも! 都営住宅に住んでスーパーのチラシとにらめっこする生活になるなら結婚しなくてもいいや」
- ●これだけ稼いでますもんね。一番出費することってなんですか?
- 「食費です。月10万は軽くいきますよ。普通に2人前食べるし。貯めなきゃなぁと思うんだけど結局私たちって日払いでしょ。『明日もあるから』って思っちゃうと貯金しづらいんですよね。風俗10年やってるのにまだ借金がある人もいるし。ファンデとか化粧水とか美容関係も10万くらいいってるかも」
- ●ところで。いつかこのお仕事を上がらなくちゃならない時が来ると思うんですけど、その時のことは考えてますか?
- 「考えてるんですけど、なかなかねぇ…。多めにもらった月とか余分にもらった分を貯金に回せばいいって思ってるんですけど、それがなかなか出来ないんですよね」
- ●例えば月払いになったら変わると思います?
- 「思う! 50万くらい貯金出来ると思うもん。でもね、駅から家の間に『ドンキホーテ』があるんですよ…」
- ●ああ…そりゃ貯まらないわ。
- 「でっしょぉ!? でもこういう仕事したんだから5000万くらい貯めたいよね」
- ●夢はデカいですね!
- 「1000万なんてあっという間じゃないですか! …でもなぁ」
- ●正直な話、ずっと続けられる仕事じゃないでしょう?
- 「続けられますよ? だってカラダきつくないんだもん。だからみんなダラダラ続けちゃうんです。私が初めてSMを教えてもらったお姉さんなんて25年選手ですよ?」
- ●出来るなら続けたい?
- 「出来るのであれば。その25年のお姉さんも結婚して出産しても続けてるし」
- ●結婚したら仕事は?
- 「相手の収入によるかなぁ。旦那の稼ぎが良かったらヤメてもいいし」
- ●悪くてしかもS男だったら?
- 「結婚しません!」
- ●ソコかぁ!
- 「ソコです。だから付き合う相手も限定されるし。カッコ良くてもお金なかったら、不細工でもお金あるM男がいいです。でも結婚にあんまり興味がないのは周りにいい結婚してる人がいないってのもあると思う。わざわざ苦労するために結婚するならしなくていいって思う」
- ●今までお付き合いした方に仕事やめてって言われたことないですか?
- 「ないですね。私のパンツ履きたいって言ったM男は3Pやりたいから店にくるって言ってましたもん」
- ●イヤじゃないんですか?
- 「変な女と浮気されるよりいいですよ。女の子だって割り切ってやってくれるし。つうか観ててやるからヤラれてこい、って感じ(笑)」
- ●アンナさんとお話しさせて頂いて、すごく割り切ってるなぁって思うんです。お仕事楽しんでるし。
- 「そうじゃないと出来ないよ。友達とも話すんだけど『カラダは金にしてるけど、ココロは金にしてない』って」
- ●なるほど…。では最後に。アンナさんにとって風俗ってどんな存在でしょうか?
- 「天職ですね。M性感に限りですが」
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1975年7月28日生まれ。獅子座O型。
18歳でグラビアデビュー。AV女優として4年間活動した後、女優兼ライターに転身。現在は映画、舞台、執筆、講演会を中心に活動中。趣味は自転車に乗ること。 -
- ☆小室友里自身が書き上げた自叙伝「Confession~告白~」好評配信中☆
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