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「聞かせてプリーズ」始まって以来最高年齢47歳! 横浜関内「奥様特急69神奈川」のちえさんの登場です。47歳には見えない美貌とオーラの持ち主! でも引きつけられるのは内面の美しさなんだなぁ~。お話を聞かせてもらっている間、私がドキドキしちゃいましたよ、いやホント。
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- 第74回 ちえさん(47)
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名前:ちえ
生年月日:ヒ・ミ・ツ
星座:さそり座
血液型:O型
趣味:カラオケ
お仕事歴:8年
出勤:6日/週
月収:100万/月
所属店舗:奥様特急69神奈川
URL:http://www.0930-69.com/
求人専用ダイヤル:0120−696−093
「グループ全店800名の女のコが在籍しており、集客の多さが自慢です! 誰にも言えない相談もHP内『射掌・鉄夫さんのまごころ相談室』から受け付けています。不安なことはどんどん聞いてくださいね」
新しい出会い、新しい世界…女として今、すごく楽しいです!
- ●AVも出演されているんですね。
- 「以前主婦モデルをやってたんです。TVとかヘアモデルとか。所属してた事務所にたまたまアダルト系の事務所の方がいらしてた時『やってみない?』って。とりあえずプロフィールだけ作ってもらったらあっという間にお仕事が決まって」
- ●AVに出るってすごく葛藤があったんじゃないかと思うんですが?
- 「ドロドロして怖い世界、怖い人たちがいるって思ってたんですけど180度変わりましたね。監督も真面目だしポリシーもって仕事してるし、自分のこと大事にしてくれるし無理強いは絶対しないし。現場も明るくて楽しくて」
- ●AVでの芸名を聞いてもいいですか?
- 「中澤清美です。中井千絵という名前でAVをやってた時こともありました。今でも事務所には所属してるんですけど、なにぶんこちらの仕事が忙しくて」
- ●主婦もしながらAVデビューされたんですよね? …ご主人は?
- 「知らないです。今は離婚したのでバツ1ですけど、全盛でやってた時もまったく話していません」
- ●お子さんは?
- 「4人いるんですよ。上の子はもうすぐ結婚するし、一番下の子は今年受験なんです」
- ●お子さんがいる中でのAV出演、いろいろ考えることもあったのでは?
- 「私ね、21歳で結婚してずっと主婦やってきたのね。妻とか母とか、そういうのしか求められてなかったんです」
- ●かなり早い結婚だったんですね。
- 「も~働くのがイヤでイヤで(笑)。早く会社辞めて早く結婚したかった。結婚してからは主人の言われるままの服を着て髪型をして…本当に世間を知らない籠の鳥ですよね。それが女としてみてもらってキレイにしてもらって大切に扱ってもらえて嬉しかった。結婚してるから男性も当然旦那さんしか知らないでしょ。このまま自分が終わっちゃうのかな? っていう不安や自分にはもっと何かあるんじゃないかっていう期待もあった。新しい出会いとか世界とか、女としてもう一花咲かせたいとか」
- ●演じることは楽しいですか?
- 「楽しい~! 違う自分になれるって楽しい! こんな自分もいたんだ! って」
- ●とはいえ、カメラの前で裸になったりセックスをしたり…
- 「一度乗り越えちゃったら『楽しい』が先行しちゃう。恥ずかしいんだけどセックスの楽しみを知らなかったのね。19で旦那さんと知り合ってるから旦那さんのなすがままで、女の私が『こうしたい』って言っちゃいけないのかなって。でもAVってしたいことをしたいって言える。AVに出てセックスの楽しみ方を教えてもらった、って言えるかな」
- ●旦那さんやお子さんには今もバレてないんですか?
- 「バレてないですね。でもバレたらバレたでいいと思ってるんです。この仕事が恥ずかしいことって思わないし、仕事としてやってるのでバレたとしてもちゃんと説明しようと思ってます」
- ●AV出演後に風俗転身されたわけですが、AVと風俗では全然違うんじゃないですか?
- 「でもどちらも楽しい。風俗はいろんな人と出会って、いろんなシチュエーションでいろんなプレイして。今はお客さんが待ってるから風俗の方が多いけど」
- ●お休みなさそうですね。
- 「気がつくと10日間くらい出てることもあるかな。お客さんの要望次第なんだけど、丸一日お客さんと過ごしてたりすることもあるし」
- ●丸一日ですか?
- 「『奥様特急69』ならでは、かな? その時間内であれば何してもいいの。ディズニーランド行ったり、一日カラオケしてご飯食べてお酒飲んで」
- ●お客様と接して一番気をつけていることは?
- 「結婚されている方もいるから私の跡を残さないように。香水は絶対につけないし、髪の毛や洋服にファンデーションが付いたりしないよう、それは特に気をつけてます。あとは一緒にいる時間楽しく出来るようにすることかな」
- ●風俗をやる人のこと、正直どう思われてました?
- 「お金に困って、切羽詰まって…って人がやるものかなって。実際そういう方もいらっしゃるんでしょうけど、自分をしっかり持っていれば楽しく出来るお仕事なんじゃないかしら。どんな仕事してたって男女の仲を利用して出世していく人だっているんだしね。同じ、っていったらおかしいけど、目標を持ってやればお仕事として成立すると思うな」
- ●風俗とAVの両立になにか理由があったんですか?
- 「その時期は別居とか離婚とかあって、私も4人の子供を育てなきゃいけなかったから。慰謝料もらってなかったしね」
- ●もらってないんですか!?
- 「前の主人てね、すごく上から見下すようなところがあって私も子供たちも参っちゃって家を飛び出したんです。勝手に家を飛び出したんだから慰謝料なんて払わない! って。調停しようが払うような人じゃなかったから、すっぱり忘れて一から働こうって」
- ●裸ではないお仕事に就こうとは?
- 「一応今も普通のお仕事はしてるんですよ。そっちの仕事を真剣にやれば月50万くらいにはなるけど、お給料じゃないから毎月それだけもらえる保障もないし。やっぱり何かをプラスしていかないと生活するには苦しいかな。でも楽しいからやってるのもあるよ。よくお客様には『ちえは趣味と実益を兼ねてるね』って言われる(笑)」
- ●この仕事で大変だと思うこともあったでしょう?
- 「実はないんです。お客様にイヤなことされたってこともないし」
- ●お客様の年齢層は?
- 「20代から60代まで幅広いです。20代のコなんて子供と同じ位でしょ。こんな歳の離れた私でいいのかなって思っちゃうし、何を話せばいいんだろう? って。若いコなんかは彼女じゃ満足出来ないから、とか、半分人生相談みたくなってますよ。19のコがね『彼女がいるんだけど何をしていいか分からないから教えてください』って来たの!」
- ●彼は童貞?
- 「そう! そこからしていいのかなぁ? って思うじゃない。わかんないならわかんないでいいと思うんだけど、男の子にしてみたら不安なんでしょうね。なんで若いコに聞かないの? って聞くと同年代だと知らないことをバカにされるのがイヤなんですって。家庭を持っている人は疎外感を埋めたい人が多いかな。奥さんが強いのかな」
この仕事が出来ることがありがたいと思うんです。
- ●ちなみに現在彼氏は?
- 「いますよ。ちょっと年上のカレです」
- ●お仕事のことは?
- 「知ってます。初めは仕事のことは伏せてました。離婚してからは恋愛するつもりがなかったので」
- ●じゃアプローチはカレから?
- 「『頑張らなくていいよ』って言われたの。その時はお金貯めて自分のお店持てたらいいなって思ってたの。お酒好きだし。でもカレは『どうせ出来っこないんだから無理して頑張らなくていいよ』って」
- ●出来っこないって言われたんですか?
- 「そう(笑)。それまでは出来るよ、頑張れっていつも言われてて。だけどカレは言わなかったんですよ。子供のことが終わったら自分のための時間使えばいいじゃんって。頑張る年齢を決めてそこまではやるけど、その後は頑張らなくていいんだって思ったらすごく楽になったの」
- ●仕事のことはいつカミングアウトを?
- 「真剣に交際を申し込まれた時です。こういう仕事もしてるしまだ続けるけどそれでよければ、と。それでこの話が終わったらそれまでだなって。話さずバレるよりは自分で話してしまった方がいいです」
- ●彼はなんて?
- 「仕事として目的を持ってやってるんだから、それはそれでいい。だから曖昧にずるずるやらないで、いつまでやるのかきちっと決めなさいって」
- ●辞める年齢をすでに決めていらっしゃるんですか?
- 「一番下のコが高校を卒業するまでです」
- ●彼に仕事のこと突っ込まれたりしません?
- 「お酒に酔うと『こんなことされたんでしょ』とかぽろっと言ってきますね。多分本心はイヤなんだと思いますよ。だからカレに会う二日前には仕事入れないんで。わかってこの仕事をさせてくれているカレに操を立てるというか、最低限のマナーかな。カレもそういうことをしてくれるだけでもありがたいって。他の男の人に触れられた身体で会いたくないって気持ちがあるので」
- ●正直、この仕事に後ろめたさは感じてますか?
- 「カレに対しては悪いなって思う。でもこの仕事ではなかったら慰謝料も養育費ももらわないで子供4人育てるのは出来なかったし」
- ●女性でお金を稼ぐ仕事の上位に入る職種ですもんね。
- 「この仕事が出来ることがありがたいと思うんです。普通の人じゃなかなか気持ちが向かないでしょ。主婦のお友達もいっぱいいるけど、土壇場になってこういう仕事が出来るの?ってやっぱり出来ないと思うし」
- ●しかしどうして男性は風俗やAVが好きなんでしょうね~。
- 「寂しがりやなのよ。女より寂しがりやよ。結婚したら男は女や家庭を守っていかなきゃならないでしょ。そういうところでふと甘えたくなるんじゃないかしら。奥さんに弱音が吐けない人とかね、『疲れた、寂しい』って来ますよ」
- ●『負』を背負ってちえさんに会いにきて、降ろして帰るわけですよね。変な話、負のオーラをくらっちゃったりしません?
- 「占いの先生がね『あなたはストレスを溜めないね。切り替えが上手な人だからその仕事が向いてるんですね』って。確かにね、たくさんいろんなものを背負ってくる人もいるよ。けど私と話したりプレイしたりすることですっきりして帰ってくれれば、私は本当に嬉しい」
- ●ちえさんのストレス解消法って?
- 「お酒を飲んで寝ちゃえば大体忘れてる(笑)。あと1人でいないこと。家で1人でいるとマイナスなことを考えちゃうから、そういう時は出勤して無心で頑張る。で、お客さんから逆にパワーをもらいます」
- ●ギブ&テイクが成り立ってるんですね。
- 「そうそう。持ちつ持たれつで。毎日朝晩、お店の日記を付けるんですけどよく知ったお客さんだと文章だけで疲れてるって分かるみたい。『今日は甘いもの食べてゆっくりしよう』なんて声かけてもらうと逆に元気になりますよね」
- ●引退まであと3年ですが、お仕事辞めて後悔しませんか?
- 「どうだろう? 49歳の最後の日に辞めるつもりだから、その日は朝までお仕事しますよって、お店にはもう言ってあります(笑)。ま、正直きっぱり辞められるって自信はまだないですけど」
- ●今まで大切に紡いできたお客さんとも縁を切らなきゃいけないわけですものね。
- 「そうですね。親しいお客さんには上がることを伝えてあります。『小さくてもいいからお店出して。飲みに行くよ』って言ってくれるので、本当にありがたいですね」
- ●数年後には実現するんですよね。
- 「そうだといいんだけど。カレはそういうのも一切辞めて欲しいって言ってるから…仕事上がったら海外に住もうって話もあるんです。だけど海外行ってもヒマでしょ!? やることないし、老けたくないし、なんかしたいの。カレは『ボランティアすればいい』って言うけど、ただのお手伝いっていうんじゃ私は無理かなぁ。生き甲斐を持ってやれることなら別だけど」
- ●3年後、答えが出るといいですね。
- 「それまでは一生懸命頑張りますよ!」
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1975年7月28日生まれ。獅子座O型。
18歳でグラビアデビュー。AV女優として4年間活動した後、女優兼ライターに転身。現在は映画、舞台、執筆、講演会を中心に活動中。趣味は自転車に乗ること。 -
- ☆小室友里自身が書き上げた自叙伝「Confession~告白~」好評配信中☆
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