面接に来た方の、巣の部分を見たいと思います。
- 菅 秀和さん
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素人M女専科 ブーケ
(SMクラブ)
面接のときって、どうしても自分をつくってしまうことがありますよね。でも、その場で演技できても、実際の仕事は演技では続かないので、素の部分でその方が持っている原石、そういったところを我々は見ていこうと思っています。ウチは女のコを風俗嬢ではなく、タレントとして扱っていますから、一人一人の個性を大切にしていきたいんです。
最初から自分がMかどうかわからなくてもいいんですよ。実際にお仕事して何人かのご主人様につくと、ある日その女のコが持っていたM性みたいなものが花開くんですよね。あるお客様との出会いをきっかけに、もともと持っていて眠っていたものが目覚めて、どっと指名が増えることがあるんです。だから面接では、そのコが今の時点でM女かどうかということよりも、一般的な社会常識を持っているのかどうかを優先して見ます。よくいらっしゃるのは、交通費もらえるから来ましたという方。そういう方は面接する以前の問題ですので、「お引き取りください」ってなります。SMクラブは単価が高いので、収入も社会的地位もそれなりのお客様がお見えになるんですよ。そういうところも踏まえて当たり前の対応ができるか、最低限の礼儀を備えているかどうか。あとはまじめさ、一生懸命さ、素直さ、誠実さが大切だと思っています。どの社会でも同じですよね。
構成/星野 憲由
最低限のマナーです。
やはり接客業だから、見た目の印象は大切。
ケバくする必要はないけど、自分がいちばんカワイク
見えるファッション、メイクを心がけて。
これは最初に電話するときからの心がけ。
いきなりタメ口じゃ、非常識だと思われちゃう。
喋り方は個性もあるけど、何か聞かれたときにはハッキリと答えよう。
面接時の雰囲気は、そのまま接客のときの雰囲気につながる。
お店の人はそう考えます。
だからアナタもお店の人=お客さんと考えて、
にこやかに、でもある種の緊張感を持って面接にのぞもう。
たとえば、テーブルに灰皿があっても、タバコはガマン。
ほおづえをついたり足を組んだり、リラックスしすぎないこと。
仲のいい友達と一緒のほうが安心できるのはわかるけど、
お店の人から見たら「入るのが一緒なら辞めるのも一緒かも」。
それは迷惑なので、敬遠されがちです。
わからないこと、聞きたいことはあらかじめメモっておいて忘れずに聞こう。
これがいちばん大事なこと。
・ 給料システム(基本時給/歩合給の場合はその内容、女のコへのバック率/
給与保証/昇給システム/ボーナス制度など)
・ 自己負担経費(制服のレンタル代/クリーニング代/衛生用品代など)
・ ペナルティ(指名数ノルマ/遅刻・欠勤・当日欠勤・無断欠勤の罰金など)
・ その他待遇(待機場所はどこか/アリバイ会社の利用など)
・ サービス内容
とくに最後の「サービス内容」は大切。自分で選べるものについては、どこまでOKで何がNGかも伝えておこう。