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第2回 買い物依存症
街には常に新しい流行アイテムでいっぱい。服にカバン、アクセ……、休みの日はショッピング三昧なんて子も多いのでは?
でも、それって「買い物依存症」の可能性も……。
あなたが買ったものは、本当にほしいものですか?
監修/榎本稔(榎本クリニック)
買ったとたんに熱が冷め、
クローゼットに眠る洋服……
「ほしいと思って購入したのに、手に入れた途端興味を失ってしまった」という経験は、だれにでもあるはず。でも、そんなことが多くなって、せっかく高い買い物をしても、クローゼットに眠ったまま……なんていうのは「買い物依存症」の典型的な症例。支払えないのに、高額な品物をカードで購入してしまい、多額な借金がかさんでいくなんてことも。 買い物をしている最中は、日常のイヤなことを忘れ、楽しい気持ちでいっぱいですが、終わったあとには、「またこんなに買ってしまった……」という激しい罪悪感と自己嫌悪に襲われてしまうのです。
あなたもじつは買い物依存症?
「買い物依存度チェック」
次の5つの質問から当てはまるものをすべてチェックしてください。
□高額な品物を衝動買いした経験がある
□必要でないものをたくさん買ってしまうことがある
□現実逃避やイライラを解消するために、買い物をすることが多い
□買いそびれたものは、後日探し出して購入しないと気が済まない
□買い物のために、人にお金を借りたことがある
●0~2個チェックした人……「買い物依存度0%」●
無理をせず、自分のペースで楽しんで買い物ができる人。でも買い物依存症は誰にでも起こりうる病気なので油断は禁物。
●3~4個チェックした人……「買い物依存度60%」●
買い物依存症の初期段階。買い物するときは、本当に欲しいものか、必要かどうかを考えてから購入するようにしよう。
●5個全部チェックした人……「買い物依存度100%」●
買い物依存症に陥っている可能性あり。自分でも買い物癖を止められないようなら、一度カウンセリングを受けてみて。
患者の9割は女性!
原因はこころのコントロール
「買い物依存症」になりやすい人には、他人の目を気にしやすい、負けず嫌いで競争心が旺盛、気前がいい、悩みがあっても一人で抱え込む、などの特徴があります。 「何かに甘えたい、頼りたい」という気持ちは誰しも持っているもの。しかし、それをうまくコントロールすることができず、心にぽっかり空いたむなしい気持ちを満たそうとして、ついつい何か買ってしまう、これが「買い物依存症」のおもな原因。そして患者の90%が女性というのが特徴的です。 ストレス発散や、気分転換のために買い物をするなど、軽い「買い物依存症」の傾向は多くの女性に見られますが、重度になると、買っても買っても満足することができない、買い物ができないとイライラがつのり、逆にストレスが発生してしまうというパターンも。
大事なものは自分の意識。
買い物中心の生活をセーブして
「買い物依存症」は、本人が病気であるという認識が弱く、自分では気づかないケースがほとんど。そのためまずは、自分が「買い物依存症」という病気であることを自覚し、なるべくお店に足を運ばない、クレジットカードや多額の現金を持ち歩かない、何かほかに打ち込める趣味を見つけるなど、少しずつ買い物中心の生活から遠ざかる意識を持つことが大切です。 ただし、心の病気は自分一人で解決するには、とても難しい問題。借金で首が回らなくなったり、身体や生活に支障をきたすまえに、心療内科や精神科などの専門医のもとを訪れて気軽に相談にのってもらいましょう。
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心療内科医
榎本 稔 - 1月11日生まれ。東京医科歯科大学医学部卒、医学博士。日本外来精神医療学会理事長。成増厚生病院副院長、東京工業大学保健管理センター教授を経て、榎本クリニックを開業。 榎本クリニック/電話 03(3982)5321
- 悩みがあり、一人で抱えるのがつらいので心療内科にかかりたいのですが、少し不安です。カウンセリングとはどのようなことを行うのでしょうか。
- こころの悩みを相談したい場合、カウンセリングや心理療法が効果的です。お話を伺いながら、問題の解決や、こころの成長を助けるお手伝いをします。話しをすることで気持ちが楽になったり、今までとは違った感情が生まれることもあります。もちろんプライバシーは守られますので、ぜひ相談にいらしてください。
イラスト/トシダナルホ