- 風俗求人てぃんくる >
- コンテンツ
第10回 爪の健康
毎日せっせとネイルカラーを塗ったり、ネイルサロンに通っていても、「爪の健康」について考えることは少ないはず。
今回は爪によくあるトラブルから、ケア方法までをご紹介。すっぴんの爪にも自信を持てる、爪美人を目指しましょう。
監修/戸佐眞弓(まゆみクリニック)
わたしたちの「爪」の役割は
指先をきちんと守ること
生まれたときから当たり前のように生えている、両手足の「爪」。今ではネイルカラーを塗ったり、アートをしたりとおしゃれをすることばかりを考えがちですが、そもそも爪って何のためのものなのでしょうか。
爪の役割は、指先を保護すること。そして物をつかむ、歩くなど、力を加える行動を助ける重要な役割があります。爪は皮膚と同じ「コラーゲン」というタンパク質からつくられており、形状は違えど皮膚の一部。肌のように生活環境などで荒れたり、トラブルを起こしたりすることも。薄いピンク色で透明感があり、表面に凹凸のない爪がベストな状態なんです。
爪が厚ぼったくなったり、白や黄色に変色してボロボロに……。これは「爪の水虫」として話題になった「爪白癬」の症状。男性だけでなく、女性の感染者も急増中です。じつは「爪白癬」の原因はカビ! 自分で治療はできないので、感染したら早めに皮膚科へ。
ほかにも爪が病気になると、さまざまなトラブルのもとになります。
●縦線がある爪
多くは加齢によるものなので心配なし。ただし、強いストレスによってできることも。
●黄色っぽい爪
爪が水分不足になり色素沈着を起こした状態。ネイルカラーやリムーバーの影響なことも。
●欠ける、二枚爪、ささくれ
タンパク質不足や乾燥によって爪がもろく割れやすくなり起こる。
●スプーン爪
内側がくぼみ、外側が反り返った状態。鉄分不足による貧血が原因で、女性に多い。
●巻き爪
深爪や足に合わない靴が原因で、爪の両端が食い込む。痛くて歩けなくなることも。
基本はスキンケアと同じ。
まめに潤いを与えて
爪の一番の大敵は乾燥。特にリムーバーでネイルカラーを落としたあとや、水仕事で洗剤を使ったあとなどがもっとも乾燥しやすいので注意。まめに保湿剤やクリームなどで油分をプラスし、爪に潤いを与えてあげましょう。
また、強い爪をつくるには食生活が重要。爪をつくる成分であるタンパク質を重点的に摂り、バランスのよい食生活を心掛けましょう。身体とともに健康な爪がよみがるはずです。
爪によい食べ物
●ビタミン類
レバー、ウナギ、バター、ゴマ、緑黄色野菜、柑橘類など
●ミネラル類
海藻類、小魚、はちみつなど
●タンパク質
卵、牛乳、チーズ、豆類、魚の頭部分、豚足など
ネイルも映える!
きれいな爪のお手入れ法
ネイルカラーが映えるのも、きれいで健康的な爪があってこそ。毎日のケアにちょっと気を使うだけで、爪の表情が驚くほど変わってくるのが実感できます。
●爪の形を整える
爪の形はやすりで削って整える。尖端を四角く整えた「スクエア」タイプは割れにくいのでオススメ。爪切りは「二枚爪」の原因になるので使用しないこと。お風呂のあとは爪がやわらかく、ケアしやすい。
●爪のマッサージ
指先や爪を軽く押したりさすったりして、一日一回マッサージを。爪の生え際のやや下あたりがマッサージポイント。新陳代謝が促され、血行がよくなり爪や指先の健康もアップ。
●甘皮の処理
指先をお湯につけてふやかしてから、ウッドスティック(ネイル用の棒)で甘皮を押し上げる。そのあと、指に巻いたガーゼでなでるように軽くこすってぬぐう。
●ネイルカラーの落とし方
爪を刺激や乾燥から防ぐには「ノンアセトン」タイプのリムーバーが◎。リムーバーを浸したコットンを爪にあて、少し置いてからふき取る。ゴシゴシこするのはNG。
-
形成外科・皮膚科医
戸佐 眞弓 - 11月3日生まれ。東京女子医科大学卒、医学博士。東京女子医科大学 形成外科学教室、帝京大学医学部附属病院 皮膚科学教室を経て、まゆみクリニックを開業。専門は、ピーリング、レーザー治療、脱毛レーザー、スキンケア。
- ネイルサロンで爪にスカルプチャーを付けました。しばらくしたら、爪が緑っぽい色に変色してしまいました。これは何でしょうか。
-
それは「グリーンネイル」と呼ばれる症状で、緑色の変色の原因は「緑膿菌」というカビです。爪が伸びるとスカルプチャーが少しずつはがれ、そのすき間に水が入り込んでカビが繁殖してしまいます。異常を感じたらすぐにスカルプチャーをはずし、爪を消毒する必要があります。
皮膚科にご相談ください。
イラスト/トシダナルホ