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第11回 うつ病
ストレスの多い現代だからこそ、急増している心の病気。身体と同じように、心も不調なときもあります。
「うつ病」は、そんな心の病気の代表格。特別な病気と怖がらず、正しい知識で心の健康を守りましょう。
監修/榎本稔(榎本クリニック)
まずは自分の
「うつ傾向」をチェック
あなたも気づかないうちにうつ病に……? 次の質問にはい・いいえで答えてください。
□最近身体がだるく、疲れやすい
□訳もなくイライラしてしまう
□何をしても「楽しい」と感じない
□将来のことを考えると不安でたまらない
□常に孤独感がある
□逃避願望が強い
□自分の外見に気を使わなくなった
□家にこもりっきりのことが多い
□夜眠れなかったり、朝起きられない
□ちょっとしたことですぐに涙が出る
0~2コ該当
特に問題なし。ゆとりのある生活を心掛けよう。
3~5コ該当
ストレスの多い毎日に、ちょっとお疲れの様子。マメに気分転換して。
6~8コ該当
うつ病予備軍。悩みを一人で抱え込むのは禁物。まわりに話して楽になることも。
9~10コ該当
うつ病にかかっている可能性が! 早めに病院を訪ね、医師に相談を。
あれ、これってうつ?
誰にでもある可能性
うつ病の原因となるような大きなストレスを受けると、脳の伝達物質のバランスが乱れ、心と身体の両方にさまざまな症状をもたらします。下記のような症状が1ヵ月以上も続く場合は、うつ病の可能性を疑ってみて!
▼あれ、これってうつ? ~心に表れる症状
不安感や憂うつな気持ちが長く続く
やる気が出ず、何事にも興味が持てない
集中力や判断力の低下
イライラして落ち着きがない
▼あれ、これってうつ? ~身体に表れる症状
全身がだるく、身体や頭が重い
食欲減退、過食、味覚異常
寝付きが悪く、眠りが浅い
生理不順、腹痛、便秘
こころがうつうつすること。
それが長く続くようなら注意して
何かイヤなことがあって、心の中が重苦しくなったり、落ち込んで何も手につかない……などということは、誰しも経験があるはず。しばらく時間がたてば気持ちも落ち着いてくるのが普通ですが、いつまでたっても気分が晴れず、日常生活にも支障をきたすほど、憂うつで無気力な状態が続いてしまうことを「うつ病」といいます。
うつ病を引き起こす大きな原因の一つは、心に受けた強い刺激やストレス。ストレスを感じる要因や感じ方は人によって違いますが、心に受けたダメージを回復することができず、精神的、肉体的にバランスの崩れを起こします。また、ストレスによるものだけでなく、病気や薬の副作用、遺伝などもうつ病を発症させる原因として挙げられます。
ひどいストレスが原因に。
まじめタイプは要注意
最近、若い年代を中心に増加しているのが「仮面うつ病」と呼ばれる症状。精神的、肉体的ともに影響が表れる一般的なうつ病とは異なり、頭痛、肩こり、睡眠障害といった身体的症状のみが表れます。精神的な変化がないため、うつ病とは気づかないケースが多く見られます。
うつ病のきっかけは、親しい人との別れ、仕事への不満、結婚・離婚などによる生活環境の変化など、ひどいストレスを感じることが引き金になる場合が多いようです。
▼うつ病にかかりやすいタイプ
きちょうめんで正直者
責任感が強い
他人の気持ちに敏感
趣味に乏しい
誰もがかかるからこそ、
おかしいなと感じたら病院へ
「心の風邪」ともいわれるほど、誰でもが簡単にかかりやすいうつ病ですが、症状が重くなると、自殺を図ってしまうこともあるほど深刻な病気でもあるので、早期に治療が必要です。
「おかしいな?」と感じたら、まずは精神科医や心療内科医のカウンセリングを受けること。医師のもと、精神療法や抗うつ薬の使用など、症状に応じた治療を進めていきます。心が疲れていると感じたら無理をせず、休養を十分にとってリフレッシュすることが大切です。
また、身近にうつ病を患っている人がいる場合、「頑張って!」という励ましは逆効果。頑張りたい気持ちはあるのに、頑張れずに悩んでいる人が多いのです。一緒にいて話を聞いてあげたり、安心してリラックスできる環境をつくってあげましょう。
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心療内科医
榎本 稔 - 1月11日生まれ。東京医科歯科大学医学部卒、医学博士。日本外来精神医療学会理事長。成増厚生病院副院長、東京工業大学保健管理センター教授を経て、榎本クリニックを開業。 榎本クリニック/電話 03(3982)5321
- うつ病にかかってしまったら、どのくらいの間、薬を服用しなければいけないのでしょうか。薬の依存性も気になるのですが。
- 薬の服用期間や量に関しては、必ず医師の指示に従ってください。症状がよくなってきたからといって勝手に服用をストップしてしまうと、慢性的なうつ病や再発を招きかねません。また、うつ病の薬として処方される抗うつ剤には依存性はありませんので、正しく服用すれば問題はありません。
イラスト/トシダナルホ