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第25回 じんましん
年齢を問わず、多くの人に見られる「じんましん」。アレルギー以外にもその原因はさまざまです。急に表れて苦しめられることも。原因と対処法を知って、もしものときに備えましょう。
監修/戸佐眞弓(まゆみクリニック)
何気ない「じんましん」の原因を解明
肌が赤くなったり、ぽつぽつと腫れが起こるじんましんは、ヒスタミンという伝達物質の影響によるもの。皮膚が何らかの刺激を受けると、真皮の下にあるマスト細胞からヒスタミンが放出されます。この物質が血管に作用し、血管を拡張させたり、血中の血しょう成分を外に浸出させるため、皮膚が赤くふくらんだ状態に変化。同時に強いかゆみを起こします。
じんましんには、急に表れ短時間で治まる「急性じんましん」と、長期間発生を繰り返す「慢性じんましん」があります。
かゆみさえ我慢できれば危険のない病気のように思えますが、気管の入り口の粘膜が腫れて喘息や窒息を起こしたり、腸の腫れによって下痢や腹痛などが生じる場合もあるため注意が必要。
どうしてでるの?
「じんましん」の2大特性。
じんましんはさまざまな原因により発生します。また、アレルギー反応で起こるアレルギー性のものと、非アレルギー性のものとに区別することができます。
【アレルギー性じんましん】
・食事性じんましん
特定の食べ物により身体がアレルギー反応を起こし発生。普段は大丈夫でも、体調によって表れることも。
・薬剤性じんましん
特定の薬剤を服用したり、肌に薬剤が触れたことでアレルギー反応を起こした状態。
・接触じんましん
食べ物や植物、花粉など、アレルギーを起こす物質に接触したことにより発生。
【非アレルギー性じんましん】
・物理的じんましん
急に身体を温めたり冷やしたり、洋服で皮膚を圧迫するなど、物理的刺激によって起こる。
・コリン性じんましん
運動や入浴、刺激物を食べたときに出る汗が刺激となり発生。
・心因性じんましん
疲労や睡眠不足、ストレスがたまったことにより起こる。
原因の特定で予防もできる!
まずは医師へ相談を
まずは原因を探り、なるべくそれを避ける必要があります。自分の判断では難しいため、必ず医師に相談しましょう。血液検査でアレルギー反応を調べたり、パッチテストなどにより原因を特定する方法もあります。
軽いじんましんの場合、ヒスタミンの作用を抑える抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤を服用して症状を抑えます。鎮静作用により多少眠くなることもありますが、日常の生活には支障ありません。慢性化してしまうと治療も長期化するため、早めに病院へ。
普段の生活にも気を配ることで回避できるはず。
じんましんを防ぐため、下記のことに注意して日常生活を送りましょう。
【衣服】
身体を締め付けるような洋服や下着は避け、ゆったりとした衣類を身に着けること。
【入浴】
熱過ぎるお湯や長湯、身体のこすり過ぎは×。体調がすぐれないときはシャワー程度に。
【食事】
着色料や防腐剤の入った食品はじんましんの原因になることも。飲酒も控えめに。
【体調管理】
疲れをためないよう睡眠をしっかり取り、体調管理を心掛けて。また、マメにストレス発散を。
【アレルギーを起こしやすい食べ物】
サバやアジなどの青魚、甲殻類、卵、牛乳、大豆、そば、ナッツ類など
【ハウスダストに注意】
ダニやほこりなどのハウスダストも、じんましんを起こすアレルギーの原因に。部屋の掃除はしっかりと。
★Check!★
急にじんましんが表れたらかゆいからと言って、かきむしるのは絶対NG。濡れタオルで患部を冷やして、かゆみを鎮静させること。症状が治まらない場合はすぐに病院へ。
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形成外科・皮膚科医
戸佐 眞弓 - 11月3日生まれ。東京女子医科大学卒、医学博士。東京女子医科大学 形成外科学教室、帝京大学医学部附属病院 皮膚科学教室を経て、まゆみクリニックを開業。専門は、ピーリング、レーザー治療、脱毛レーザー、スキンケア。
- ときどき、じんましんが出るのですが、病院に行かずに市販の塗り薬を使用しています。その場は治まるので大丈夫だと思うのですが……。
- ヒスタミン剤を含む塗り薬を使用すれば、市販の薬でもかゆみや腫れは治まります。ただし、じんましんは皮膚の表面でなく体内で起こっている症状のため、市販の塗り薬だけではきちんとした治療の効果はありません。治療には、病院で処方される内服薬を正しく使用しましょう。
イラスト/トシダナルホ