他者に依存する喜び 自分で獲得する喜び
前回の続きです。
表面的には同じことをやっていたとしても、人の中身は180度と言っていいくらいに違うことがあります。
「SMマトリックス」では、「私」の欲望のあり方を「他者」との関係によって区別することで、その違いを明確にすることに成功しています。
画期的です。
SMに限らず、他者の喜びを自分の喜びにするタイプと自分の喜びをそのまま自分の喜びとするタイプがいます。
また、その喜びを他者に依存する形で実現するタイプと、自分自身で獲得していくタイプとがいます。
さらに、その行動が他者とぶつかった時に、どう解決するかにも違いがあって、それらを数値化して、その組み合わせによって人間の行動原理が分類できるというのが「SMマトリックス」の基本思想です。
これによって、さまざまな人の行動の違いが論理的に理解できる。
しかも、人は全員違っているってことまでがわかります。
「SMマトリックス」はSMにヒントを受けながら、性的な場面に限らない行動一般を分類するものなのですが、性的な場面における行動も同様に分類が可能です。
といっても何を言っているのかよくわからないでしょう。
理解しにくいのが「SMマトリックス」の難点です。