カシコイおもてなし
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他人を読む(1/2)

カシおもここまで

ここまで何度か書いてきた「SMマトリックス」はまだ本にもまとまっていないというのに、昨年暮れから今年の始めにかけて、盗用騒ぎがありました。

考案者である尾谷幸治さんの会に出入りしていたカウンセラーが盗用したことを全面的に認め、ネットとメルマガに出したものを撤回し、謝罪文を出しています。

「SMマトリックス」は目からウロコの視点を入れ込んだことによって、今まで見えにくかった人間の行動原理がよくわかるので、同業のカウンセラーがパクりたくなる気持ちは理解できないではないですが、引用するなり、転載の許諾を得るなりした上で自分なりに解釈、発展させればいいだけの話です。

本人としてはパクった意識はなく、無意識のうちに、見聞きしたことを自分のものにしてしまったようです。
本当かどうかわからないですが、もう解決した話なので、そういうことにしておきましょう。

かくなる上は早く尾谷氏が本にまとめるべきです。
皆さんも早く読みたいでしょう。

ミュージシャンはライブで「合わせ」を鍛える

私もえらく共振してしまい、「SMマトリックス」を契機にして、いかに他者を理解し、分類するのかの話をしてきましたが、とりわけ人と接することを仕事にする場合は、「人を読む」ということが必須になってきます。

前に書いたように、人を読んだ上での「合わせ」はあらゆるところで応用可能な考えで、芸人でもミュージシャンでも、ライブを続けることに意味があるのは、この「合わせ」の能力を鍛えるためだったりします。

場によって客の反応は違います。
時間帯によっても違うし、前に誰が出たかによっても違ってくる。
その空気を読んで、芸の方向を変えたり、曲の間のMCを変える。

この間、週刊誌を読んでいたら、ジャニーズ事務所の代表であるジャニー喜多川さんは、コンサート会場やテレビの公開放送で、必ず客を見ているとの話が出ていました。

タレントの選択眼が天才と言われるジャニーさんですが、それでも他者の視線を強く意識しています。
毀誉褒貶がある人物ですが、ここはさすがと言っていいでしょう。

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