カシコイおもてなし
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思い込みの向こう側(1/2)

カシおもここまで

SM業界には「なんちゃって女王様」という言葉がありますね。
見た目のカッコよさだけで中身がない女王様のことです。

前回、SMは他人の視点を得るのにもっともいい場であると書きました。
しかし、これはその能力が備わっている人が能力を伸ばすため、あるいはその意思がある人が目的を達成するために格好の場だというだけのことで、なんちゃって女王様ではいつまでも会得できないことでしょう。

SMで他人の視点を得る

M男向け専門誌『スナイパーEVE』(ワイレア出版)で長らくともに連載をやっている青山夏樹女王様は、その点ですぐれた能力があります。

彼女は以前も軽く本連載に登場したことがありますが、彼女は癒し系というより、いやらし系の女王様です。

得意とする技はアナル調教です。
アナル調には腕が入るまで広げていくアナル拡張もありますし、前立腺を刺激することで、トコロテンや潮吹きをやる前立腺責めもあり、夏樹さんはどちらかと言えば後者が得意です。

前立腺は精液の主成分である前立腺液を製造する器官で、ここを直腸側から刺激することで、液がトロトロと漏れ出し、これをトコロテンと呼びます。
奥から押し出されるように出るためです。

通常の射精と違って繰り返しイケるのが特徴で、女性がGスポットでイク時の感覚に近いと言われています。

私は彼女を「前立腺の魔術師」と呼んでいて、立派な紳士がヒーヒーと泣き叫ぶ様を幾度も見ています。

先日、複数のM男さんが言っていたのですが、「夏樹さんほど、前立腺への刺激が上手な人はいない」と。

「他の女王様にも指で触れたり、ペニスバンドで犯されたことはありますけど、いつも痛いだけだったのが、夏樹さんでトコロテンを体験して初めて気持ちよさがわかりました」

「夏樹さんにやられて以来、その快感が忘れられなくて、性感マッサージにも行ったんですけど、全然ダメでしたね」

こうして彼らは夏樹さんから離れられなくなっています。

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