小名浜はいわき市の港で、ここに県内最大の歓楽街があって、17軒のソープランドがあります。
私が行った時には6軒の店が営業を再開していました。
ホテルが営業していなかったため、デリヘルも営業していなかったのですが、こちらも再開したところ。
ここだけ見ると、「よかった、よかった」という話ですが、全然楽観はできない。
今はまだ再開した店が少ないので、なんとかなっていますが、すべて復活すると、
やっていけないのではないかと店のオーナーが言ってました。
そのくらい客がいないし、女の子がいない。
再開した店には、他の店の子たちも面接に来ていますが、それでも人が足りない。
原発に脅えて女の子たちは県外に逃げてしまっていたり、震災のショックから立ち直れていなかったり。
話を聞かせてくれたソープ嬢によると、「友だちは一人も残っていない。
全員、県外に脱出しました」とのことです。
店のオーナーは「地震ではなく、原発のせいです」とはっきり言ってました。
風向きのため、第一原発から近いにもかかわらず、いわき市はさほどひどくは汚染されていないのですが、
県外の人間からすると、福島というだけで敬遠する。
また、今なお事故が収束していないため、いつまた放射性物質が飛び散るかもしれず、
その時にいわき市まで飛んで来ない保証はない。
このソープ街には近くの温泉街の客も来るのですが、この温泉街のホテルはすべて休業です。
客が来ないですから。
これがいつまで続くかもわからない。
かといって、町を出る勇気がない人たちもたくさんいます。