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女を極めると男になる(1/2)

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チャルガが女性上位の理由

いよいよ本連載もあと2回となりました。
今回は最近の私の趣味について書いておきます。

  YouTubeを使った『クズが世界を豊かにする』(ポット出版)という本を出しているくらいで、私は熱心なTuberなんですけど、今まで音楽ものはほとんど観ていなかったのですね。
ところが、今は毎日音楽ものを観ています。

  それも特定地域のものばかり。
具体的にはブルガリアです。
ブルガリアの音楽というと、20年ほど前に流行ったブルガリアン・ヴォイスくらいしか知られていなかったりするわけですが、この国にはチャルガというジャンルがあります。

  チャルガはヨーロッパ全域に広がるロマ音楽の系譜にあります。
音楽としても特性があるのですが、長くなるので、詳しくはすっ飛ばすとして、わかりやすく言えば日本におけるムード歌謡や演歌のような位置づけになりましょう。
ポップスの中では、泥くさくてあか抜けない。

  チャルガがそれらとちょっと違うのは、今なお発展しているジャンルで、ラップが入ったり、ロック・アレンジがなされていて、若い人たちも支持していることです。

  このチャルガにハマって、私はブルガリア語の勉強まで始めました。
ロシア語と同じキリル文字で、これを読めないとミュージシャンの名前がわからないのです。
とりあえず、読めるようにはなったのですが、まだ言葉の意味まではわからないです。
従って、以下の話は主にPVから読み取ったことです。

  チャルガの特徴はいくつかあるのですが、そのひとつは圧倒的に女性上位であることです。
毎週、チャルガチャートがYouTubeにアップされて、それをチェックするのが楽しみなのですが、20位までのうち、15タイトルくらいは女性歌手の曲。
4タイトルくらいが男女のデュエット。
男性歌手によるものは1曲くらい。
この1曲も、アジスというゲイの歌手によるものだったりします。

  複数の歌手が組むことはあっても、また、バックバンドは存在していても、基本はソロです。

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