もっとビックリした事はね、アメリカはプライベートビーチやプールビリヤード台がある大きな家が当たり前なんだ。
スタジオよりもロケーションが揃ってるし、安いし、広いし、便利みたい。
さらに、そう言ったお金持ちの家は余っている部屋に格安で、誰かをステェイさせるのも当たり前なの。
だから、まりかもお金持ちの家にステェイしていたんだけれど、その家のオーナーが偶然にporn directorのお家だったのね!?
エージェントからは、毎日「次の日の撮影内容、持ち物、ドライバーのお迎え時間」がメールで送られてくるの。
ちなみにアメリカは、ローションや玩具、衣装、アクセサリーも自前。
用意されているメーカーさんもあるけれど、基本的には、女優さんは皆ガラガラにそれらの道具を入れて、でその日のロケーションに乗りつけるの。
衣装なんて、メーカーさんが用意してくれていても「自前衣装が私らしいわ」って、皆自己プロデュースを好む位。
日本と全然違いますよね。
言い方悪いけれど、日本だったら「自前衣装」って言われたら、製作費無いのかな?って思っちゃうもん。
で、
* * *
『I love big toys』のdirectorは、偶然ステェイさせて頂いている家のオーナーだったんだ。
だから、エージェントからのメールは「明日のロケーションはまりかの家」って。
内容はsolo。ティーンネージャーに見える衣装を何パターンか用意して」と言った内容。
自分の家がスタジオなんて日本の感覚では考えられないでビックリしたけれど…
「わー!明日は長く寝れる。しかもsoloだし楽だなあ」なんて気楽に考えていたのね。
そしたらその日の夜、家のオーナー(director)がまりかの部屋に、オブジェみたいなディルドを持ってきて「明日は、これを使うから今晩練習してね」って枕元に置いて行ったの。
もう、ビックリだし泣きそうだったよ、まりか。
少しだけ手に取ってみたら、両手で持つのもプルプルしちゃう位の重さと大きさ。
しかも、directorは、まりかのベッドの枕元にそんな大きなディルドを5つも置いて行ったの。
ちょっと練習しようかなって思ったけれど、悪夢にうなされそうだし、傷ついたら大変だと思って、どうにかなるって考えてその日は寝たんだ。
で、次の日…
directorの説明によると、軽いイメージシーンの後、10種類位のオブジェ?ディルドをテーブルに置いておくから、好きな順番に手に取りsoloを楽しんで!と。
ん?
好きな順番にって言われたって全部オブジェ級のディルドなんだから、交換する度に絶対にローションが必要。
「ディルドを変える度にカットするのかな?」って思ったけれど、directorが「ローションはここに置いておくから」って明らかにカメラに映る場所に置くんだ。
日本だったら、カメラにローションを使っているシーンを映すなんて考えられない。
まりか最初はどうしていいか分からないし遠慮して使わなかったの。
勿論、そしたらディルドが先端さえも入る訳ないじゃない?
そしたらdirectorがカットかけずにカメラを回しながら「ローション」の方を指さすんだ。
で、まりかも「あ!? カメラに映ってもいいんだ!」って思って、「ローション」を手に取ったの。
でも、「ローション」を手に取るのなんて「業務作業」じゃない?
チューブから出してディルドに塗る。
日本人から考えたらただそれだけでしょ?
そしたら、directorが「もっとセクシーにローションをチューブから出せないの?」って怒りだしちゃって。
「セクシーなローションの出し方?」
まりかの引出しにそんなの無いってシドロモドロしちゃったら、例えば口で開けてフリフリフリってチューブを開けて出して、ビッチな感じにチューブを放り投げるの。
* * *
そんなの日本の活動の3年間でやった事無いから、目からウロコでした。
そして、無事に撮影が終わったら、いくつかのインタビュー。
インタビューも、日本だったら「名前、スリーサイズ、性感帯」等を恥ずかしそうに言う感じでしょ?
だけど、アメリカのインタビューはセクシーに髪をかきあげて足を組んで「私は、マスタベーションしている姿を親に見られるより、ピザのデリバリーに見られる方が恥ずかしいわ」みたいに答えるの。
小さな日本人でも、ここまで世界で頑張れるんだ!
まりかのアメリカの撮影は、英語が堪能じゃないと言う理由より文化の違いで、しょっぱなからカルチャーショックの撮影でした。
・・・というわけで。
次回もお楽しみに☆
(つづく)