SM往復書簡
元ヤン・AV女優・タレント・作家etc.と、一筋縄ではいかない肩書きを持つすぎはら美里。某民放テレビ局プロデューサーで、目には見えないセーターがいつも肩にかけられているマーキー。この両極端な男女2人による赤裸々な往復書簡。

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SM往復書簡スタート
すぎはら美里 dearマーキー
第2回「フェチ」
「崇め、支配され…そしてヌクッ!!」」
「フェチ=フェティシズム(fetishism)の略。また一般に特定の物に異常な愛着を示す事」。

みりはメガネ&スーツに異常な愛着がある。どんな野郎でも、メガネとスーツを装備するだけで7 割増しに見え、欲情する(汗)。

AV女優だった頃、誕生日に子分男優がメガネ+スーツを装着し、それが段々乱れていくというパラパラ漫画ならぬ「パラパラポラロイド写真」をプレゼントしてくれた事があった。

赤いリボンをほどいてそれを目にした時はみんなで爆笑したが、後日、それで3度ヌイている。あれはいいおかずであった。
今日まで何て事なく「あたしゃメガネスーツ好き」と過ごしてきたが、改めて向き合うと「何故異常に好きなのか?」という疑問が浮上した。

思えば3 歳からパパがいなかった為、みりには憧れファザコン要素があるんじゃないかと思う。

フェティシズムの意味には、性的倒錯の一種の他に物神崇拝(※1)という意味もある。

そうなんだよ、みりはメガネスーツを崇拝すらしてるのだよ!フェティシズムとは、それらを崇め、それらに支配されてしまう事なのだ。
メガネスーツは、働く男の象徴のように思える。あれほどまでに神々しい姿が他にあるだろうか!

そんな姿が無造作に乱れていく様がとにかくタマラナイ。あぁああ!!

レンズの向こう、見つめ合う瞳の額縁となるメガネが崩れていき、首元まで閉められていたボタンという名の鍵が無造作に開けられ、その中に潜む、甘いオスの肌が露わになる!

あぁあ! モフモフ!! 乱れを保ちつつ全てをはぎ取る事をせず、相手を淫の世界へと溺れさせてゆくのだお! きゅんきゅんきゅい!! ふぁぁああんんっ!!!

(´ Д`)ハァハァ超興奮するんですけど!!!

自らのフェチをこうして語り出すと……ただの「おたく」に思えてもきた。……みりはヲタなのか?(汗)電車おたく・アニメおたく・匂いフェチ・ストッキングフェチ。一体何が違うのか。で、おたくを調べてみた。

「おたくとは特定の物事にしか関心がなく、それには異常なほど詳しいが、社会的な常識には欠ける人」。

おいおい。

誰が決めたか。完全な偏見じゃねえか。「プロデューサーは肩にセーターかける人(※2)」みたいな事なのか?

この辞書に声を大にして言いたい! マーキーはカッコいいスーツも着るゼって!(笑)

とは言え、みりはTシャツをパンツにinしたくないし、リュックも担ぎたくないから、ひとまずはこのまま、メガネスーツにヲタらず、フェチってこーと思うお!! ♪ハァハァ♪
(※1)物神崇拝…“ 物” をまるで神のように崇めること。↑戻る

(※2)肩にセーター…昭和バブル期のTV業界人のファッション。他に「ザギン」「チャンネー」などの逆さ言葉も多用(※現在では、夙川アトムのネタでしか見かけない)。↑戻る
SM往復書簡エンド
イラスト:川崎タカオ
マーキーからの質問
マーキーからの回答
すぎはら美里
すぎはら美里
すぎはら美里◎レディース総長→AV女優→芸人→タレント&作家…テレビ・ラジオ・歌舞伎町(?)など、様々なメディアで活躍中の男前すぎる姉御。特技は喧嘩。シングルマザー。新潟県出身。
マーキー
マーキー
マーキー◎某キー局勤務、TV番組&コンテンツ制作マン。朝シャン&昼シャン&当然、夜シャン!!三度の飯よりシャンパンを愛す、ちょいワルならぬ“ 極ワル”アラフォーギョーカイ人。東京・下町出身。ソウル・ミュージック好き。