SM往復書簡
元ヤン・AV女優・タレント・作家etc.と、一筋縄ではいかない肩書きを持つすぎはら美里。某民放テレビ局プロデューサーで、目には見えないセーターがいつも肩にかけられているマーキー。この両極端な男女2人による赤裸々な往復書簡。

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SM往復書簡スタート
マーキー dearすぎはら美里
第3回「快感」
「欲望の果てにある“脱日常”」
アクメ、あくめ、AKUME……♪『ハクショ~ン大魔王』に出てくるのは“アクビちゃん”か。これがもし、快感だいすき“アクメちゃん”だったら……子供がヒクがな!

行きつけの西麻布のバーに昔“アクちゃん”という娘がいて、ソウルミュージックが大好きで、教員免許持っているという、フシギなダンサーでした。どうしてあだ名が“アクちゃん”だったのかな? 名前が阿久津(あくつ)サンというのかな? ま、そんな質問はヤボなんで聞いたことアリマセン。確かに顔も仕草もコケティッシュ、日本語でいうと、“小アクマ的”ではありましたが。

さて本題。オトコにとっての「ああ、快感……!」は、女性への支配欲・征服欲だったり、脱日常的な愛の形だったり……親にも見せたことナイ部位への秘密の愛撫を受けたり、したり……。

そう考えると、快楽の追求において、常にマンネリ化しないように努力し続ける、オトコって、けなげな生き物ですナ(逆に言うと、性の世界は、“正解の出ないエンドレス!”なのもわからずに……)。

女性は、来ては返す“さざ波”のように、何度も絶頂に達することができて、チョイうらやましい! かと言って「オトコと女、入れ替わりたいか?」と聞かれたら「まだイイや!」と、言ってしまうだろう。きっと、その快感がコワイんだと思う。

結論、げにオトコは、小心者であります……。  人の恍惚の表情を見るのは楽しい。自称“人生サービスマン”のマーキーの信条は“滅私奉公”。おのれの欲望を満たしつつ、更に上イク快感をパートナーに与え続ける……正にオトコの本懐だネ!(自分で言うなッつうの!)とはいえ一応マーキーもメンタルな動物。そりゃあ経験不足の若い頃、女性との一夜で、数々の失敗もしましたヨ。

ナニの大きさで女性が喜ぶと勘違いしたり、緊張で酒を飲み過ぎて、愚息が役立たずクンで、不発に終わったり……マン画家・本宮ひろし先生の名作『俺の空』(※1)よろしく、世界中のナオン(※2)と尻(知り)合いたいと願い、世界地図をつぶさに塗りつぶしていくが、悔しいかな、金銭・時間・体力的に限界を感じたり……。

まっ、オトコってアホよネ~~!! 女の人のカラダと心の仕組みを、完全に理解しようなんて、一生かかってもどだいムリッ!「女性とはそういうものなんだ!」と、疑うことなく受け入れましょう!

別の生き物として尊重しますヨ、最大限。なぜならオトコは女から産まれてきたのだから。でも男子諸君、恐れないで!女子諸君も期待してイイよ! お互い、誤解から始まる「知」への旅……つうこともあるしネ。人生は一生勉強です!恋の駆け引き、ラブゲームは大変だけどガンバッて! 実りある人生を!エンジョイ・アクメ!!!!!

で、みりねぇに質問! みりねぇの「ココをこうされたらもぅ~」みたいな“性感帯”ってどこ!? 全部なんてダメよ(ハッ! こんなこと聞くと、まるでマーキーがド☆変態みたいじゃん……ハァハァ)。
(※1)『俺の空』…大財閥の跡取・一平が、後継者として家訓に従い、一族が認める“ 究極の花嫁”をさがす旅に出るというストーリー。旅の途中で出会う、数々の女性と関係する描写が人気の、男子のエロバイブル的コミック(※高田馬場のラーメン屋ではない)。↑戻る

(※2)ナオン…女(オンナ)の逆さ言葉。↑戻る
SM往復書簡エンド
イラスト:川崎タカオ
すぎはら美里からの質問
すぎはら美里からの回答
すぎはら美里
すぎはら美里
すぎはら美里◎レディース総長→AV女優→芸人→タレント&作家…テレビ・ラジオ・歌舞伎町(?)など、様々なメディアで活躍中の男前すぎる姉御。特技は喧嘩。シングルマザー。新潟県出身。
マーキー
マーキー
マーキー◎某キー局勤務、TV番組&コンテンツ制作マン。朝シャン&昼シャン&当然、夜シャン!!三度の飯よりシャンパンを愛す、ちょいワルならぬ“ 極ワル”アラフォーギョーカイ人。東京・下町出身。ソウル・ミュージック好き。