SM往復書簡
元ヤン・AV女優・タレント・作家etc.と、一筋縄ではいかない肩書きを持つすぎはら美里。某民放テレビ局プロデューサーで、目には見えないセーターがいつも肩にかけられているマーキー。この両極端な男女2人による赤裸々な往復書簡。

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SM往復書簡スタート
マーキー dearすぎはら美里
第20回 「永遠は、ないんだよネ……!!」
「age☆キュン!age☆チン!!」
つらいことは永くは続かない。みりねぇは、オンナ街道まっしぐらで、恋愛のはかなさを謳(うた)ったけど、マーキーは、生きる苦しみの中に、ひとすじの明るい光を見出すお話をするヨ。

仕事も恋愛もマイナスにドはまりして、生き地獄を味わった経験って、皆、あるでしょ!? いつまで続くんだろう……もう辞めたい、死にたい……って、逃げ出したくなる時、自分をフッと楽にさせるこの言葉、つぶやいてみてヨ。「永遠は、ないんだよネ……!!」

昨今、常識が覆されるマジ仰天ニュースが、芸能界・一般社会ともに増えていることは確かだが、悠久の永~い歴史の中で、ありがたみや感謝、共感など、人の心の在様(ありよう)は、そう変化ないと思う。まあ信じられないことも多いが、人を信じて、自分を信じて生きるしかないでしょ。とはいえ小さな「だまし」は、マーキー人生、数知れず感じたヨ。さすが天然&鈍感力のマーキーでさえもネ。未然に防げたものもあるし、若干被害も受けました。男も女も「だまし&だまされ」かも知れないが、すべての痛みは、生きてく上での良い薬・経験になったヨ。そうするうちに「人を許す」ことが、できるようになったんだ。

決してそれは“妥協”じゃない。元来、人は過ちを犯す生き物だから、常にマイナスからのスタートの気持ちでいれば、何かあっても、きっとプラス思考でいられるんじゃないかな。「そんなマイナスって……」と思われるかも知れないが、その方が気が楽だヨって、お話。マーキーだって「あげキュン、あげチン!」で、常に居たいゼ!!

よくTVの仕事をしていると、斬った張った……と修羅場をくぐるが、実際は「殺してやる!」と言われて「殺された人」は居ないんだよネ。最低限の仁義は、まだ生きている世界だからさ。大型特番が重なり色々な理不尽なトラブルが相次ぎ、眠れない夜を幾晩過ごしたか、わかりゃしない。そのたびに「明日は光が見えてくる(はず)」と念じてあえて心穏やかに、一夜をやり過ごす。世界の紛争地域の子供たちや、難病に苦しむ人々の姿に比べれば、まだ自分はマシなんだ!と、己(おのれ)よりヒドイ境遇の人のことを思い、「不幸は自分ばかりなり」と了見狭く逃げ込みそうな我を「コラッ!」ってしかりながら。

2010年1月1日は暦の上では“満月”だったネ。今年は「月」の年になるって、みりねぇの言う通りだった。2012年、マヤ文明の預言では地球滅亡らしいが「地球にだって、永遠は、ないんだよネ……!?」。満月スタートの2010年、精一杯ハッピーラッキーで楽しみましょうヨ。まずは「ひめはじめ」っと。

オレがイキたいんじゃ、ナイんだ! チミをイカセたいんじゃ~~!? 何事も“親切”第一。奉仕の精神で秘め事しましょ! てなわけで、みりねぇの「親切」に対する一考察、エロ抜きで、お待ちしています!?
SM往復書簡エンド
イラスト:川崎タカオ
すぎはら美里からの質問
すぎはら美里からの回答
すぎはら美里
すぎはら美里
すぎはら美里◎レディース総長→AV女優→芸人→タレント&作家…テレビ・ラジオ・歌舞伎町(?)など、様々なメディアで活躍中の男前すぎる姉御。特技は喧嘩。シングルマザー。新潟県出身。
マーキー
マーキー
マーキー◎某キー局勤務、TV番組&コンテンツ制作マン。朝シャン&昼シャン&当然、夜シャン!!三度の飯よりシャンパンを愛す、ちょいワルならぬ“ 極ワル”アラフォーギョーカイ人。東京・下町出身。ソウル・ミュージック好き。