元ヤン・AV女優・タレント・作家etc.と、一筋縄ではいかない肩書きを持つすぎはら美里。某民放テレビ局プロデューサーで、目には見えないセーターがいつも肩にかけられているマーキー。この両極端な男女2人による赤裸々な往復書簡。
第22回 「感性が研ぎ澄まされていく瞬間……H 以外で」
「目指せ、ＧＯＯＤトリ～～ップ!!」
狂い咲きサンダーロードのみりねぇ様が“ネを上げた”ところで……そりゃ、とぶには“クスリ”はよかろうヨ！ でもダメだ！ 香水もそうだけど、食卓にのぼるオイシイ香り、ン～、ＧＯＯＤ ＳＭＥＬＬ！ 浅草のりの香り、ゆずの香り、バレンタイン目前でカカオの香り、黒トリュフの香り、なんつって！ ……香辛料のスパイシーな香り、実にイイよネ！ 広く自然に目をやれば、潮（しお）の香り、若葉の香り、雨の匂い……ＳＥＸの時に立ち上るオスとメスの野性の香り、鼻腔（びこう）をくすぐる幸せなひととき。匂い、臭い、香りでスイッチ入ったという話はホント良く聞くけど、記憶を呼び覚ます一瞬の香り……神秘的で官能的でイイ。
脳が覚えているってスゴイ。大体、人間の大脳皮質の80％は使っておらず、わずか20％のみで生きていると聞く。もっとも80％の脳ミソまで、活性化して機能したら、間寛平サンじゃないけど、♪脳ミソ、バ～ン！って、なっちゃうんだって。なぜって、ＤＮＡには、太古の恐竜と戦った原始人の記憶や、戦国時代の殺戮（さつりく）の歴史がしっかりと刻まれているんだから。時々フラッシュする時とかあるじゃない、アレは、ふとした瞬間に忘れ去られていた記憶が頭をもたげて、何かをお知らせしてくれる仕組みらしいヨ。
映画で『ブレイン・ストーム』だっけ、人間の秘めたる可能性を求めて、脳に刺激をダイレクトインして、この世のものと思えない世界に入っていくＳＦモノ。子供の頃、ワクワクして観たな～。たとえ、“ガイキチ（逆なら放送禁止じゃないでしょう!?）”になっても、その前人未到の領域に突入した人って、むしろ幸せだと思わない!? 昨今、数が増えてきた宇宙飛行士が、地球に帰還して悟りを開くのと似ているかも知れない。
見たこと無いもの・ことを体験して、価値観が一変しちゃうんだな。「感性」がビンビンきちゃって、脱日常・非現実の世界へトリ～～ップ!! 戻って来られれば良いけど、行きっ放しは……でも“クスリ”って、そういうことなんだろうネ。ＢＡＤトリップとＧＯＯＤトリップってあるから、ＢＡＤでＤＯＷＮしちゃったら、超シンドイらしいよ。ていうか“廃人”、人として堕（お）ちていく……現実逃避で、一瞬の興味でやっちゃったら最後！ あな哀しい……。
「感性」を磨くには、良いモノ・素敵なモノを常に見る習慣をつけて、それに反応するＶＩＶＩＤな感受性をトレーニングすべきだネ、まずは。徐々にレベルＵＰしていくと思うヨ。本読んで、人と対話して広く深く見識を身につけ“知の旅”をすると、人のスケール・脳のキャパは大きくなる。やっぱビンビンきたいじゃん。中１くらいかな～、皮めくりたてのチンポの表面は、敏感だったな～。パンツが擦れてもヒリヒリ痛かったもん。今は遠い記憶の彼方だけど、皮膚感覚としての五感は鮮明に甦（よみがえ）るヨ。全くバレンタインと関係なかったが、Ｈ以外で感性磨き、伝わったかな？ 何よりＨが最高なんだけど、服脱がなくてもできることもあるってことで！
てな訳で次回のテーマは、「春近し……カラフルな思い出」、みりねぇの、おパンツよりカラフルでＶＩＶＩＤなエロ体験（？）、オペロンチョと教えてチョ～～！ご期待あれ！
イラスト：川崎タカオ
すぎはら美里◎レディース総長→AV女優→芸人→タレント＆作家…テレビ・ラジオ・歌舞伎町（？）など、様々なメディアで活躍中の男前すぎる姉御。特技は喧嘩。シングルマザー。新潟県出身。
マーキー◎某キー局勤務、TV番組＆コンテンツ制作マン。朝シャン＆昼シャン＆当然、夜シャン！！三度の飯よりシャンパンを愛す、ちょいワルならぬ“ 極ワル”アラフォーギョーカイ人。東京・下町出身。ソウル・ミュージック好き。