SM往復書簡
元ヤン・AV女優・タレント・作家etc.と、一筋縄ではいかない肩書きを持つすぎはら美里。某民放テレビ局プロデューサーで、目には見えないセーターがいつも肩にかけられているマーキー。この両極端な男女2人による赤裸々な往復書簡。

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SM往復書簡スタート
マーキー dearすぎはら美里
第29回 「愛カギの記憶」
「カギつきのオンナで居てくれヨ!?」
……切なくてイイねえ~青春時代! でも、みりねぇ、もうちっと艶(つや)っぽい思い出、頼むゼ。「愛カギ」いうたら「貞操帯のカギ」のことやろ! 愛する女のパンツと心に鍵かけて、それをはずす時の快感つったら! カギつきパンツって、なかなか買えないんだゼ。紙じゃ破けるし、ビニールは蒸れるし、金属系はカブれるし……トイレ行く時ガチャガチャはずさなくちゃダメだし。愛を貫くのはタイヘンだ。重くて腰にくるけど、カノジョに付けさせるの、オトコの夢だな~。ま、全て、妄想だけど……。

愛人かこって部屋のカギ開ける……過去のオンナを思い出すと、合い鍵で玄関開けたら、アラ大変!間男(まおとこ)忍び込んでた~……つう苦い記憶が1回だけある。マジ現行犯だが、心の広いマーキーは、「貸し1」にしておいた。その娘、今は地方に戻って結婚でもしてガンバってるのだろうか……。それにしても「間男」って。“人のモノ寝盗(ねと)る”感じが背徳エロくてイイよね!

そうそう、なんだか「40歳代の男が、20歳代の女を食わせる時代」らしき本が出版らしいヨ。(『てぃんくる』の“しょういん”からじゃナイけど)まあマーキーには、そんなマニュアルとことん要らないゼイ。

二人の愛の巣が、別に1部屋借りてあって(通称:H部屋?)しけこむ時はいつもソコで合流……な~んて夢あるなー(若いうちは、いつも違うラブホでドッキング!もイイけどさ)。そして淫乱情事のあと、それぞれの家に、何食わぬ顔して帰って行く、正にW不倫オトナな二人……。カギだけが知っている、止められない「お忍び愛」。カギ穴から覗(のぞ)き見るその世界は、なんと切なく淫靡(いんび)なことか……。「愛カギ」とは、コレいかに!

カギの進化系として指紋認証・暗証ナンバーで入る部屋、眼の血管認証で入る会員制の店もあるヨ。西麻布のアソコだよ、ア・ソ・コ。いっつも門前でモタつくマーキーを放置プレイ? 店内で監視モニター見て爆笑してるんだって。も~ママさん、ドSでイジワル! でも楽し~!!

心のカギは、「2個イチ」です。半分ずつのハートのカケラを、恋人どうし一所懸命、合わせましょう。合う形は、世界に1つ。他の形では、フィットしません!やがて恋から愛へ……二人のハートは完成です。……何だか占いの先生みたいなフレーズだけど、意外とキレイにまとまったんで、OKでしょ!?

てなわけで次回のトークバトルは、「“イヤ~”と“ダメ~”」について。この違いに気付くまで、マーキー、初Hから3年かかった……! 愛が輝く時、発せられる言葉の意味、とくと教えてチョ!!
SM往復書簡エンド
イラスト:川崎タカオ
マーキーからの質問
すぎはら美里
すぎはら美里
すぎはら美里◎レディース総長→AV女優→芸人→タレント&作家…テレビ・ラジオ・歌舞伎町(?)など、様々なメディアで活躍中の男前すぎる姉御。特技は喧嘩。シングルマザー。新潟県出身。
マーキー
マーキー
マーキー◎某キー局勤務、TV番組&コンテンツ制作マン。朝シャン&昼シャン&当然、夜シャン!!三度の飯よりシャンパンを愛す、ちょいワルならぬ“ 極ワル”アラフォーギョーカイ人。東京・下町出身。ソウル・ミュージック好き。