元ヤン・AV女優・タレント・作家etc.と、一筋縄ではいかない肩書きを持つすぎはら美里。某民放テレビ局プロデューサーで、目には見えないセーターがいつも肩にかけられているマーキー。この両極端な男女2人による赤裸々な往復書簡。
第30回 「“イヤ~"と“ダメ~"」
「ヒューマンで、ハピネス!」
オンナは女優だ。実に使い分けてると思う。同居する2つの言葉、夜の愛情表現は、相手を思いやる優しさだ。愛に罪はナイ。知りたい欲望は無限であってイイ。皆、葛藤を抱え悩みながら生き抜いている。SEXは心を開いて、自由への欲深いJUMP、勝利への渇望だ。エクスタシーの天使がほほえむ瞬間、これはオンナしかGETできない。信じた道、やりたいと思ったことは、すぐにやるのだ。悩みは、喜びの声とともに吐き出すのだ。そして夜を駆け抜けよう!
マン汁いや、まんじりともせず眠れない夜もあるだろう。しとどに濡れる夜もあるのさ。人の想いは無限だ。関わり交われば、その分だけ相手の人生を背負い込み、それは己の勉強にもなるし、時には新たな悩みの種にもなる。「痛み分け」なのかな。田舎の面倒見イイお年寄りのように、他人のことを、ことさら我がことのように、いかに思えるか……。「愛の重さ」を知って、女優として演じ分けるんだ。あなたは皆に愛されている。そして人は、たくましく生きて行くんだ。最初から完成形はナイ。あったら、つまらないじゃん。汗かいて涙していろんなモノ出して、「かたち」を求めて、命のキャンバスを描こう。涙で前が見えないくらい、泣きたい時は泣こう。
「宿命」:命の定め。つらい過去も、熱い生き様で彩ろう。立ち止まるには早すぎる。熱く生きろ! 言ってるマーキー自身も、日々いろんなことに遭遇して翻弄(ほんろう)されている。仕事柄、心が折れそうになる毎日だ。この間ふと、植物園に行った。咲き誇る花の間を蝶とミツバチが静かに飛び交う。手入れの行き届いたガーデンには、静かな時間が流れていた。マーキー、急にハッキリ意識した。蝶の羽音さえ聞こえる雑音のない柔らかな空間と、戦火で焼かれたガレキの街……トリップする2つのイメージ。僕らの使命は、いつまでも蝶と花が安定的に存在できる優しい世界を作ることだ。花の命は短くて……蝶も生きて1週間。咲き乱れろ、命!!
愛に溢(あふ)れた「ラブライフ」。かつてのhitomiのアルバムタイトルだネ。優しさに溢れた社会。なかなか出来そうで出来ないが、あくまで人間的に、オンナという旅を続けるのさ。いつもギュッと抱きしめてあげたくなる。その人の人生を、その人の壊れそうな心を……。オトコはやはり添えモノさ。身体を大事にしてドラマティックな人生を、助け合って重ねていこう。ウ~ン、6月の花嫁・ジューンブライド特集っぽくてイイね!! 全てを受け止めて、いつも一緒に居ようネ!(オレは誰に宛てたラブレターを書いているのだろう……深夜4時)みりねぇが、より女性に向けたメッセージを発信して、マーキーが、おこがましくも哲学する……。こんなスタイル、整いました~!チョイHな読み物としての表現は随所に入れつつネ。なので次号は、夏のエロ特集と題し盛大にアクメするゾ!! Hな花嫁さんもダ~イスキ! 「突然の贈り物」なんて、どうじゃろ!? みりねぇ、初夜のメモリー、聞かせてチョ!!
イラスト:川崎タカオ
すぎはら美里◎レディース総長→AV女優→芸人→タレント&作家…テレビ・ラジオ・歌舞伎町(?)など、様々なメディアで活躍中の男前すぎる姉御。特技は喧嘩。シングルマザー。新潟県出身。
マーキー◎某キー局勤務、TV番組&コンテンツ制作マン。朝シャン&昼シャン&当然、夜シャン!!三度の飯よりシャンパンを愛す、ちょいワルならぬ“ 極ワル”アラフォーギョーカイ人。東京・下町出身。ソウル・ミュージック好き。