元ヤン・AV女優・タレント・作家etc.と、一筋縄ではいかない肩書きを持つすぎはら美里。某民放テレビ局プロデューサーで、目には見えないセーターがいつも肩にかけられているマーキー。この両極端な男女2人による赤裸々な往復書簡。
第33回 「街のざわめき」
「シンデレラボーイ☆アナザーワールド♥」
このお題を聞いて即思い出した人。それは我が青春の神尾崎豊! そんなタイトルの歌ないんだけどさ。このフレーズにぴったりなんだよなー。思春期に彼の歌を聴くと、社会のいろんなものに疑問を抱いて反発したくなって、雑踏や街のざわめきの中に紛れて消えたくなる……。みんな一度はやったでしょっ♪「10代あるある」だよね(笑)。
最近気になる街のざわめきと言えば。アナニー! 知ってる? 先日、秋葉系のかなりでかい萌えイベントのMCをやることになってさ。え? 誰がって? 人生Not萌えをひたすら生きてきたあたしがだよ(-.-)
そんで打ち合わせとかしてて、何となく童貞とかの話になって。何となくする話でもないけどさ(笑)、ほら、30歳まで童貞だと魔法使いになるとかさ。みうらじゅんがよく言ってるやつ。あたしんとこにもその手の相談よく来るからさ。超可愛くね?って盛り上がって♪ むしろ童貞守ってもらって、魔法使いになった暁には、是が非でもお友達になって頂きたいと、全然バカにしてるわけではなく、そう思うなんて話してて。今、大人の保健室が熱いから、その手の本もすげえ売れてるしって話してたら、広告代理店の人が「アナニー」の話を始めた訳よ。一瞬みんな固まったよね。こんだけエロ保健体育で超盛り上がってるのに、何でこいつは柔軟剤「ダウニー」の新商品の話でも始めるのかと(-_-) ところがそれは結果こちら側の勘違いだった訳だが(笑)。
アナニー=ケツ穴でオナニーする人たち。それのやり方とかの本が、今激売れなんだって! すごくね?? あたしも憧れる穴瑠をいじり倒してる訳よ、童貞たちが!! 童貞たちは魔法使いになる為に、女を知らずに生きながら、洞窟を探検すべく旅に出て、冒険家アナニストになっちゃった訳よ!!! 驚愕(きょうがく)で開いた口が塞がらなかったわよ。
だってさ、……熱くね? 外部社会は苦手だけど、己を知りつくそうと努力してんだぜ? それって、仏教的には一番過酷な修行なんだぜ? あちこちのアナニー掲示板なんかを検索してみると、その行為に対して賛否両論、「宇宙がひっくり返ると思うくらいの快感であった」「開発には1年かかる」「こんな事が流行るなど日本は終わったな」「気持ち悪い」「乳首も同時進行で開発すべし」などなど、いろんな意見や体験談や罵倒(ばとう)までもが書き連ねられているが、いずれにせよ、全員興味があって仕方ないことだけは読み取れる。何て素敵なの秋葉原! 最近はこの街にハマっている(笑)。
イラスト:川崎タカオ
すぎはら美里◎レディース総長→AV女優→芸人→タレント&作家…テレビ・ラジオ・歌舞伎町(?)など、様々なメディアで活躍中の男前すぎる姉御。特技は喧嘩。シングルマザー。新潟県出身。
マーキー◎某キー局勤務、TV番組&コンテンツ制作マン。朝シャン&昼シャン&当然、夜シャン!!三度の飯よりシャンパンを愛す、ちょいワルならぬ“ 極ワル”アラフォーギョーカイ人。東京・下町出身。ソウル・ミュージック好き。