オトナの世界におじゃまします。-第4回-
ぶっちぎりの清純派AVアイドルまりかが、オトナの世界で働く人々に突撃インタビュー!オトナの世界におじゃましちゃいます!
第4回
AVプロデューサー、杉浦さんに突撃!
(後編)
はじめまして! ぶっちぎり清純派まりかです!! 『女子が選ぶてぃんくる賞』に選んでいただき、これから、まりかがてぃんくら〜を代表してオトナの世界にを突撃していく事になりました!
まだまだ私もAV業界に足を踏み入れたばかりで、わからないこともたっくさんあるけど、頑張って皆様にリアルなお仕事の裏側をお伝えしていきたいと思います。
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SODの入社試験って……大変でした???open
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杉浦(以下杉):それで最終面接まで残って、面接官が高橋がなりさんだっ~たんですけど、「僕は自主制作で映画を作ってます~」的な話をしたらケチョンケチョンにけなされて(笑)。「あーいるいるお前みたいな奴、お前みたいなオナニー野郎が一番いらないんだよなあ」っていきなり言われて…。
まりか(以下ま):ひ、ひどッ!!
杉:しょぼーんですよ。ただでさえ、ばっきばきに緊張してるのに。どんどん次の人が自己アピールをしていったら、気がついたら僕以外の人は全員合格ってその場で言われて。
ま:それはつらい~!! つらすぎるよお~!!
杉:何故だかわからないけど、僕はもう「この会社に入るんだ!」って勝手な確信を持っていて… ここ以外、フジテレビしか受けてなかった…。
ま:AV会社とフジテレビって極端な…!(笑)フジテレビは受かったの?
杉:受か…り…ませんでした(笑)。
ま:あっはっは(笑)。
杉:もう本当にどうしよう、って思ってたら最後に高橋さんから「じゃあ、面白いこと言ってみて」っていきなり振られて。へ? 面白いこと?? …「えーっとですねえ~」ってプルプル震えながらも答えたら途中で「ハイ君合格!! 今のしゃべり出す間が良かった」って。
ま:すごーい!! なんかドラマみたい(笑)。
杉:へ? 間が良かった? ま?って(笑)。「緊張しているところでおもしろいこと言って、って振られてすぐ答えるような奴は、答えを予め用意して準備してるんだ。君は準備してなくて、今言われて突然考えた。その間が良かった。あと一秒考えてる時間が長かったら不合格だった。唐突に振られたネタにも、喋りながら頭の中で答えを構築していく。これは演出家として必要なことだから。だから合格だ」って。
ま:うわあ~すごい感動的な話ですね~!!
杉:「ありがうございます!」って脇の下、汗びっちゃびちゃにしながら帰りましたね。本当に、どこにあったのかわからないけど、この頃は出所のわからない自信があった。もうね「俺は何にでもなれるんだ!」くらいに思っていたんですよ。それってつまり、社会を知らなすぎたんだと思うけど。根拠のない自信は常にあったなあ。
ま:で、念願叶って、SODに就職が決まったわけですね。
杉:まあ入社して、自信という自信はあっという間にすぐに打ち砕かれました(笑)。初めてのロケでは「小道具作りがうまい」って褒められたかと思いきや、「時間かかり過ぎだ」ってこっぴどく叱られたり…本当に大変だったなあ…。
ま:どういうふうにしてプロデューサーにになったんですか? 映画監督を目指してたんだから、SODでも監督を目指していたのでは?
杉:元々は監督をやりたい!ってずっとADをやっていたんですけど、ある日会社の偉い人から、「杉浦君、アシスタントプロデューサーになってくれないか」って言われて。「いやです」と。監督になりたくてこの会社に入ったのに、ADで頑張ってきたのに、なんでプロデューサーにならなきゃいけないんだって。けれど、「会社的な決定でNOはないよ。でも、杉浦君だったら良いプロデューサーになれる」と言われ、それならせっかくだからやってみよう!って。
ま:実際プロデューサーになってみて、どうだったんですか? 楽しい?
杉:うーん、これがねえ、楽しいですね!物凄く。ぶっちゃけ未だに監督に対する憧れはあるんだけれど。VTRとかを見ても、作品に対して「僕だったらこうするのにな」とかって思う事はありますし。
ま:それはプロデューサーにはどうにもできないことなんですか?
杉:それはもちろんできます。ディレクターと話し合って、こうじゃないああじゃない、って作品を揉んでく。なにが楽しいかって、まあどこか似ているんですよね、プロデューサーもディレクターも。作品一個一個に対しての思い入れというか。バファリンじゃないけど、バファリンの半分は優しさでできているじゃないですか。
ま:ははは(笑)。
杉:作品の半分はディレクターの思いで、もう半分はプロデューサーの思いでできていると思っています。なんで、「モノ作っているぞ!」っていう楽しさは等しいと思います。
ま:なるほどね~!
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撮影現場で興奮しちゃうことって……ないの???open
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まりか(以下ま):唐突だけど、まりかがいつも現場で疑問に思っていることがあって…。
杉浦(以下杉):なんでしょう?
ま:AVの現場だから、もちろん女のコは裸でいるわけじゃないですか。お仕事中に興奮しちゃったりする事は無いんですか?
杉:僕の場合は1ミリも反応しないです。本当に。
ま:初めての現場の時も?
杉:むしろ初めての現場は、それどころじゃなかったです。
ま:AVって、お客様が喜ぶもの=ヌケる作品を作っているわけでしょう? なのに自分がヌケない作品でもイイの?
杉:自分が抜けない作品でもいいかというとそうでもなくて。監督はね、自分がヌケる作品を作っていても良いと思うんです。プラスお客がヌケる作品っていうのをちゃんと考えているならば。でもプロデューサーというのは、作品に対して現場で一番引いた目で、客観的に見なければいけない。だから自分の性的興奮の事を考えるのではなくて、誰よりも見てくれるお客様の事を考えてモニターを見ていますね。「あ、お客様がこのアングル、寄りの画、この表情にグッとくるんじゃないの?! ねえ監督!」みたいな。これお客様が望んでないな、監督の主観になり過ぎてないかな、とかっていうのを冷静に見なければいけないですからね。とはいえADの時から、現場で興奮はないです。
ま:例えば、自分が関わっていない現場ならどうなんですか?
杉:そんな現場に行く事ははないですからねえ、あんまり。そんでもって家帰ってAV見るのか、というと市場調査目的以外にあんまり見ないし…。現場ではないです。本当に。スタッフは結構みんなそうですよ。
ま:そうなんだ~。
杉:ディレクターは別として、己までもが興奮するというのは、AVの撮影においてはある種、良いことなのかもしれないですけれど、ちょいと仕事に対する責任感が足りないんじゃないですか、って…。お金もらって仕事してるんですよね、って。自分の性欲満たしてどうするんだって。現場のADが仕事中に勃起してたらアレが邪魔で進行できないし(笑)。女のコ目当てという感じの人はあんまり続かないですね。中にはそういう人もいるかもしれないけれど、うちの会社の人って結構真面目な人が多いですよ。
ま:まりかもそれは本当に思う。真面目な人だよね、みんな。
杉:うちの会社の場合は特に、まあ、他もそうかもしれないけれど、AV女優さんとプライベートでどうこうとか、手を出すとかは、理由が何であれ即クビですからね。というのは女のコがカメラの前でエッチな事をしてくれているお陰で我々はご飯を食べていると。それって言うのは、銀行マンの人が銀行のお金を扱うことによってご飯を食べているのに、一円でも自分のために使ったらクビ、横領になるでしょう。それはAVでいうところの、女のコに手を出すこと=横領になる。
ま:はいはいはい、なるほどー!
杉:そういうルールが昔からあるのと、世間からAVって女のコの性を扱う仕事の人たちは、どうせそういうところが緩いんでしょう、みんな自堕落なんでしょう、と思われているわけで。そういう世間からだらしないと思われてしまうような事は、僕らSODクリエイトから変えていこうという。
ま:いいこと言うね~!
杉:この業界は、よく出来ているなあ、って思うのが、女優さんは必ずプロダクションに所属しているでしょう。そうやって女のコのマネジメントや、生活に関して守ってくれてる人がいるからこそ、僕らはスムーズに仕事ができてる。そう考えると、会社と会社の仕組みがあって、AVとはいえども、ビジネスとして成立しているんですよ。
ま:それでは最後に、これを見てくれている読者に一言お願いします!
杉:AV業界は、皆さんやっぱり怪しい世界だと思うかも知れないのですが、現場ではみんな真面目に、モノ作りをしています。AVのお仕事が気になるけどこの業界ってちょっと怖いな、って思っている方がいたら、まりかちゃんのsnsなりに相談してみてください。僕らも、女のコが気持ち良くお仕事ができるような環境をさらに良くしていきたいと考えています。
「僕らから変えて行こう!!」AV業界は真面目な人たちの集まりだ。女優さんて裸が制服のお仕事でしょ?カメラまわってなくても、「裸で待ってて!」みたいな。まりかも、そう思ってたけれど大間違い!一番ビックリしたのは、カメラが止まったと同時にローブかけてもらうどころか、衣装チェンジしている時さえ、スタッフさんは部屋から出て行くの!!1秒前まで、裸で大勢の前に立たされている女のコへも、そんな気づかいがあるんだよね。スタッフさんは物作りが楽しくて一生懸命なんだ。自分の作った物で、いかにお客様が喜んでくれるかって一生懸命な世界。だからこそ、女のコを凄く大切にしてくれる真面目なスタッフさんの集まりなの!