オトナの世界におじゃまします。-第7回-
ぶっちぎりの清純派AVアイドルまりかが、オトナの世界で働く人々に突撃インタビュー!オトナの世界におじゃましちゃいます!
第7回
車両課ドライバー、高鷲さんに突撃!
(前編)
はじめまして! ぶっちぎり清純派まりかです!! 『女子が選ぶてぃんくる賞』に選んでいただき、これから、まりかがてぃんくら〜を代表してオトナの世界にを突撃していく事になりました!
まだまだ私もAV業界に足を踏み入れたばかりで、わからないこともたっくさんあるけど、頑張って皆様にリアルなお仕事の裏側をお伝えしていきたいと思います。
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「車両課」って……一体、どんな仕事をしているのっ???
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まりか(以下ま):どうも~! まりかです。今日は、AV業界にしてはちょっと珍しい部署の方をゲストにお呼びしています…それは、車両課! SODさんには、車にまつわる部署があるんですよ!! 車両課の高鷲和博さんです! パチパチパチ!!
高鷲(以下鷲)どうも、車両課の高鷲と申します。よろしくお願いいたします。いやあー、僕みたいな部署は殆どインタビューを受けるような機会がないから、なんだか変な感じがするね。ちゃんと喋れるかどうか不安です(笑)。
ま:そんなことないですよ!! 大丈夫です!! きっとまりかがなんとかします…(笑)。
鷲:不慣れなもので…よろしくお願いいたします!
ま:このコラムを読んでくれてる皆様は、「車両課」って聞いてもイマイチイメージが湧かないと思うんだけれど…ていうか、そもそも普通の会社にも車両課があるって、あまり聞いたことがないですよね??
鷲:そうだねえ。かなり特殊な部署かもしれないねえ。
ま:一体、車両課って具体的にどんなお仕事をしているんですか?
鷲:うちの車両課は、まずいろいろな現場へ行く時の車両ドライバーとしてのお仕事があります。これは部署名からもイメージしやすいと思うんだけれど。安心安全に、女優さんを然るべき場所まで届けること、が僕らの使命です。
ま:わ~!! AV業界って「安心安全」とは全く真逆のイメージなんですけど!! って、一昔前のまりかだったら突っ込んでいたなあ(笑)。
鷲:あははは(笑)。とにもかくにも、制作の現場って朝も早いし、夜も遅いわけですよ。ADさんはロケの時って、前日は仕込みで寝れないとか、当日もバタバタしたりで本当に忙しい。そういった人間に、運転をさせるのはとっても危険じゃないですか。だから女優さんのみならず、技術スタッフさんの送迎もしています。
ま:なるほど~。
鷲:そういった、ロケの現場間の移動だったり、スタッフの送迎だったりはもちろんのこと、会社ではデスク業務もしています。
ま:ええ?! ドライバーさんなのに、デスク業務?? まったくもって意外ですねえ。一体どんなことをしているんですか?
鷲:僕らが、社内における車に関する一切の管理をしています。車にまつわる事の責任を、車両課が持っているんですよ。例えば、車両にかかるガソリン代だったり、高速代…そういうのも、ひと月に沢山のロケがあるから、費用も馬鹿にならないわけ。そういう出費を全部把握して、場合によっては業者に値切り交渉したり。
ま:へええ~、そんなことまで…!
鷲:それと、社内での車両のルールを決めたり、安全運転のための社用車の点検をしたり。昔はね、車両課っていう部署がそもそも無くて、僕もドライバーとしてSODにバイトから入ったんだよ。
ま:バイトからのスタートだったんですか?!
鷲:そう、ぼく一人しかいなかった。それが今は、車両課も5名に増えて、来期には10人くらいに増やす予定。どんどん人も増えることで、僕も責任感が増すというか、もっと今以上に社内の車に関する環境が良くなるよう、改善し努めていきたいところです。
ま:すごい~!! こんなに、車関係に凝ってる会社って、本当に珍しいですよね!
鷲:それこそ、本当に昔の制作の現場って不眠不休のADたちが車の運転をしていたわけ。そうなるとやっぱり、大きな事故に至らなくても車体をこすっちゃったとか、小さな事故が重なってきてしまうんですよ。
ま:たしかに、ADの皆さんは本当に忙しそうだもん…。
鷲:AVの撮影の時、僕らはプロダクションさんから女優さんを預かっているわけで。事故を起こしてしまったら、会社にとっても大きな損害になる。車の安心・安全を守ることは、大事な女優さん・スタッフさんを守ることに加え、会社にとってのリスク回避にもなるんですよ。
ま:なるほど~!! でも、ADさんやプロデューサーさんも、車両の運転はできるんですよね? まりかはよく、杉浦プロデューサーに送迎してもらったこともあるよ。
鷲:そう。車両課の人間が5名に増えたからといっても、まだまだ月30作くらいのロケがあるわけよ。さすがにそれ全部を僕らで回したら、逆に僕らが不眠不休になってしまう(笑)。だからその代わりに、社内の人間には定期的に講習会を開いてます。
ま:講習?? それって、免許取るときの教習所みたいな感じですか?
鷲:そんな感じだね。会社の周りの道を、僕ら車両課が助手席と後部座席に同乗して、運転テクニックを見たり、アドバイスをしたり。もちろん安全運転についての講義もしています。道路交通法もちょくちょく改正されたりするので、会社で業務中に運転するのに、「知らなかった」じゃ済まない。会社の看板を掲げている以上、そういった認識は大事だからね。
ま:…本当にまりか、今回はめちゃくちゃビックリした! どこの会社よりも、高鷲さんは車のことを考えているんですね!!!! 感動した!!!
鷲:実は、講習だけじゃぁないんですよ。
ま:それ以外に何をするって言うんですか?!
鷲:うちの会社では、運転許可を得るために車両試験の通過が必要なんです。
ま:車両試験?! AV会社で!?(笑)
鷲:そう(笑)。なんと5クラスもあるんですよ。
ま:何かの検定みたい…(笑)。一体どんなクラスで分かれているんですか?
鷲:A~D’とありまして。Aクラスが、女優さんも外部スタッフさんも乗せてOK。Bクラスが、外部スタッフまで乗せてOK。Cクラスは内部スタッフのみOK。DクラスはレンタカーのみOK。D’はレンタカーのみ、助手席にDクラス以上のスタッフが同乗が必須。といった感じに、それぞれの運転のスキルに合わせてクラス分けしているんですよ。
ま:へええ~! じゃあ杉浦プロデューサーは、Aクラスなんだ!! 凄い!!
鷲:そうだね、杉浦なんかはプロデューサーとして責任感もあるし、運転テクニックも十分。女のコを扱うのに責任持って行動できる、というのはAクラスになるのには必要だね。
ま:すごい~私ってすごい守られてるんだ…って、今気づきました!!
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ところでなぜ高鷲さんは、SODにドライバーとして入社することになったんですか?open
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ま:最初はアルバイトって聞きましたが…。
鷲(以下河):僕はそもそも車が好きで。最初は車のディーラーをやっていたんですよ。とにもかくにも「車に関わる仕事がしたい!」と。で、転職しまして、なぜか水商売系にいきまして(笑)。
ま:あれ? 車は…?(笑)
鷲:まあ、キャバクラのマネージャー的なものだったんですけど。キャバにも送迎ってあるじゃないですか。夜遅いから。
ま:ああ!! なんか聞いたことある!!
鷲:そこでキャバクラの女のコの送迎をしたんです。で、その後また転職したんですが、次は保険会社に行きまして。
ま:ええ?! 保険??
鷲:そうこうしてたら、僕の車好きを知ってる友人から、「SODでドライバーを探してるんだけど、どう?」と誘われまして。それで、車の運転するの好きだし、軽い気持ちでやってみようって思って、SODに入ったんですよ。
ま:ほー。車好きがキッカケになったのですね!
鷲:その当時、元SODの代表の高橋がなりさんが、「AV業界は胡散臭いと思われてるけど、ウチは違う! 高級車で女優さんを送迎するような会社にしたいから、有能なドライバーを探せ!」と言っていたそうなんですよ。
ま:SODらしいなあ。業界のイメージを向上させたかったんですね。
鷲:そういう会社の方針も面白くて、自分の好きな車の事に携わっていられる。楽しかったね。それで、バイトから社員になったんですよ。
ま:本当に車好きなんですね!! そんな車好きな高鷲さんですが、それでもつらかった事って何かありますか?
鷲:そうだね~。ウチには知る人ぞ知る“マジックミラー号”という、車両にミニスタジオがついたような車があるんですが、大体そういうロケでは遠方に行くことが多くて。福岡まで17時間運転したことかなあ。
ま:17時間…!!
鷲:もちろん、途中休憩は入れたけど、やっぱり長距離運転はつらいね。あと、急きょ女のコを秋田まで送らなければいけなかった時とか。夜10時に出て、朝の7時に着いたね。
ま:大変ですねえ…。
鷲:ロケって結構、前日とかにならないとスケジュールが確定しなかったりするのがザラだからね。
ま:まりかも台本が前日ってのあったなあ(笑)。まあSODさんは、作品にとっても思い入れがあるから、直前まで頑張っちゃうんだね。
鷲:まあでも今は、車両課も人が増えたので、皆で上手く割り振り出来てるから、だいぶ負担は減ったなあ。あともう7年も働いているから慣れましたね。僕もどういう段取りで時間通りに送迎するか、とか事前に考えるんですよ。でも当日現場に行くとルートが変わっているなんてのは良くあることだから、今は変わること前提で効率よく動いてますね。
ま:それじゃあ逆に、楽しかったことを教えて下さい!
鷲:やっぱり車の運転が楽しい、ってこと。それと、今は会社の車両のルール作り等をさせてもらっているから、そういう責任ある立場にいるってのもやりがいがあって楽しいね。あと、僕らは直接ものづくりをしている部署ではないんだけれど、ロケのスケジュールに合わせて、ADたちと連携をとって、間接的だけど僕らも制作に携わっているって思うの。だから、作品が完成した時の喜びはとても共感できるんだよね。それはすごくいいんですよ。
ま:そうですね! みんなの協力があってこそ! ですもんね。
鷲:そうだね、そう言われるとうれしいね。
SODに入るまで、まりかは現場まで電車で行ってたから、こんな部署がある事 知らなかったのね……。だから、現場へ送迎して頂く毎日に、最初は「お姫様扱い?」って甘えてたの。だけど今は、肉体的にも精神的にも、車両課さんのお陰で撮影だけに集中出来ている自分に気がついて「本当にお世話になってるな!」と感謝しています。逆に、ドライバーさんたちは、今までインタビューしてきた部署の人たちと違い、「物を創る」と言う作業に直接的には関わらないので、どんなところにやりがいを感じているのかや、なぜあえて、“アダルトのドライバー”さんというお仕事を選んだのか、まりかにはなかなか共感しづらかったので、今回のインタビューでは、そこに突撃させて頂きました!!