いろんなお仕事を先輩達のインタビューと共にご紹介。理想の環境を探そう。
●No.1になれるには理由があるのか?●
みんながNo.1と言われてイメージする女のコはどんなコだろうか。輝くほどに美しいコ。男好きのしそうなナイスバディのコ。とろけちゃいそうなかわいい笑顔を持ったコ。確かにそういった女のコは、てぃんくる業において有利ではある。そしてそのようなルックスを武器にNo.1を取っているコもいる。
しかし多くのNo.1たちを見ると、魅力的なコではあるけれど、必ずしも店で一番キレイなわけでも、一番スタイルがいいわけでもない。つまり、必ずしもルックスのよさがNo.1を決める絶対条件ではないのだ。
昔、あらゆるメディアを席巻した超美人フードルから、こんな言葉を聞いたことがある。
「私はなかなかNo.1にはなれないの。ルックス的に美人であることは認めるけれど、美人は意外と固定客がつかないのね。雑誌に出て、ルックスがいいから指名を入れてくれるお客様もいる。でもそういうお客様の多くは、私と遊んだあとに、雑誌に出ている別の美人のもとに遊びに行くんです。その繰り返し。だから意外と固定客ができなくて、安定した成績がとれないんですよね」
そう、そしてメディア露出が多いこともNo.1の絶対条件ではないのだ。
接客したお客様一人一人を気づかい、遊んだ時間を楽しいと感じてもらうことに心を砕き、また来たいなという気持ちを芽生えさせたとき、初めてNo.1になれる資格が生まれてくるのだ。
No.1を取るのにルックスもメディア露出も関係ないとは言えないけれど、それはニの次、三の次の要素。最も重要な決め手は、何より気配り、心づかいなのだ。そうでなければ、メディアに顔出しせずに店のNo.1をキープすることなどありえないのだから。
取材・文/星野 憲由