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お仕事NAVI-第69回-

お仕事ナビ
いろんなお仕事を先輩達のインタビューと共にご紹介。理想の環境を探そう。
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てぃんくる業界のニッパチ
てぃんくる業界においても、やはり2月、8月はお客さんが少なくなると感じているお店が多いようです。そこで、この8月における集客のプラスとマイナスについて考えてみましょう。 8月は真夏の暑さのせいで、繁華街をフラフラ歩くのも厳しくなる季節。そのため、風俗店に足が向きにくくなる可能性は高くなるでしょう。そして夏バテなど、体調を崩しやすくなる時季でもあります。体調を崩しては、遊ぶ意欲はなえてしまうはず。また、お盆休みを利用してバカンスに出掛けようという人は財布のヒモが固くなるでしょう。 さらに学生が夏休みになる影響で、お店には新人がたくさん入店してきます。ご存じのとおり、新人にはお客様がつきやすいので、お店にお客様が来たとしてもライバルも多いのが、8月なのです。 しかし、8月にはプラスの面もあります。まず、外を歩く営業マンが、暑さしのぎを兼ねて利用する場合が増える点。シャワーを浴び、冷房で涼み、さらに風俗遊びを楽しめるのですから、暑い日ほど立ち寄りたくなる気持ちもわかります。 さらに首都圏の風俗店は、テレビや全国雑誌に取り上げられる機会が多く、全国的にメジャーな存在。それゆえに地方の風俗ファンがお盆休みを利用して、有名店で遊ぶために上京することもあります。 こういったチャンスをより広げるために、イベントなど非日常的な企画が有効になるのです。

てぃんくる業におけるユニークイベント
風俗店のイベントといえば、その基本は期間限定の料金割引。しかし近頃、注目されているのがゲームを用いた抽選形式イベントです。これはゲームの抽選や成績にしたがって、賞品や割引が変わるというもの。このイベントの鍵は、お得感より、何が当たるかというドキドキ感です。 恋愛系の心理学の本やテレビ番組をよく見る人なら、「吊り橋理論」というものを聞いたことがあるでしょう。これは、男女が吊り橋を一緒に渡ると、吊り橋の恐怖からのドキドキが、頭の中で混乱して、一緒にいた相手に対してドキドキ感を持っていると勘違いをしてしまうという理論。つまり、何の意識もしていなかった男女が、吊り橋を一緒に渡るだけで恋に落ちやすくなるというものです。 実はこれは男女間だけに有効な話ではありません。例えば、お店がドキドキ系イベントを行えば、そのお客様はお店に対して(通じては指名の女のコに)ドキドキを共有して好印象を持ち、固定客になりやすくなるというものです。実際、今回の取材でもドキドキ系のイベントを行ったほうが、本指名獲得につながりやすいという声も出ています。 ちなみに、いつもと違うドキドキ感を演出するという意味では、期間限定のコスチュームイベントも固定客作りのイベントに含まれるでしょう。
 
取材・文/星野 憲由