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お仕事NAVI-第73回-

お仕事ナビ
いろんなお仕事を先輩達のインタビューと共にご紹介。理想の環境を探そう。
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取材NGこそ風俗店の王道だった
てぃんくる業界には、昔からメディア露出を避けるお店があります。その多くは、歴史のあるお店が中心となっていることをご存じでしょうか。

昔は取材をするメディアもなし
今や多くのてぃんくる系のお店が、メディアで紹介されることを望んでいます。しかし、顔出しができて、取材を受けてもいいという女性が在籍していても、一貫して宣伝活動をしないお店があります。現在の風潮を見れば珍しく感じるかもしれませんが、昔は風俗店がメディアに紹介されることが特殊。数十年前ともなれば、風俗専門雑誌はもちろん、風俗店を紹介するメディアもほとんどなく、顔出しできるコはゼロに近かったのが現実。つまり、宣伝などはしないのが風俗店の王道だったのです。

昔ながらの遊びとしきたりを守る
都昔は情報がない分、お客様にとってはクチコミが頼り。さらにその日、どんなコと遊べるかというワクワク感もありました。当時は、指名写真や本人がお客様の前に並んで顔見せをするお店も少なく、一度遊ばないと、指名はできないのが当たり前の時代。そういった歴史があるため、伝統を重んじる老舗の中には、昔ながらの遊び方をそのままに残そうという考えがあるようです。 そして、思い切ってこの世界に飛び込んで来てくれた女のコに対して、人知れず働いて、目標を達成したら去ってほしいという思いもあるのです。何よりメディアに出ないということは、宣伝活動をしなくても、高い知名度があり、確かな集客力を誇っているという証拠。つまり、多くの固定客に支えられ、安定した経営ができるお店ということなのです。


メディアNGの職場メリット
メディアの取材を受けないということは、働く女のコにとってもさまざまなメリットを生み出します。

女のコの情報を守る
まず、雑誌や新聞といったメディアはもちろん、お店のホームページにも女性の顔出しがないとすれば、知り合いや親族にバレる確率は極端に低くなります。中には顔見せすらしていないお店もあるので、この場合ならバレる確率は限りなくゼロに近いといえるでしょう。そこには、今も昔も、お店の「女のコは人知れず入店して、目的を達成したら、人知れず辞められる」ことが一番いいという考えが根付いているのです。

顔出しハンデなし
メディアに顔出しをするのもしないのも、女のコそれぞれの自由。しかし正直、顔出しできるコのほうが指名獲得に有利なことは否めません。でも、最初からメディア露出をしないというお店なら、顔出しができないというハンデはありません。みな、同じ条件で働くことができるのです。

客層の向上
個人の情報をもらさないことの重要性は、女のコだけに限らずお客様にもあてはまるので、よりお客様からの信頼感が高まります。これはお互いの信頼となり、自然と客質が向上するのです。また、顔出し写真がないことで、お客様が女性に対して勝手なイメージを持って来店することがないので、接客もしやすくなるようです。

 
取材・文/星野 憲由