お仕事NAVI-第75回-
いろんなお仕事を先輩達のインタビューと共にご紹介。理想の環境を探そう。
キレイな写真が人気を左右
多くの風俗店が独自のスタジオを持つようになったのは、ここ数年のことです。そのきっかけに大きく影響しているのが、インターネット、ホームページの普及だと言えます。ホームページに掲載する写真のクオリティが、お店や女のコの人気を左右することから、独自のスタジオを確保して、よりよい写真撮影を行うようになったのです。
デリヘルが起爆剤に
古くから個室高級サウナでは、女のコに撮影スタジオで写真を撮ってくるよう指導するなど、写真のクオリティにこだわっていました。しかし、独自にスタジオを持っている店は少数派でした。 多くの店がスタジオを備えるようになった流れをつくったのは、デリバリーヘルスです。デリバリーヘルスはお客様をフロントに呼ぶこともできず、広告かホームページの写真が、新規のお客様を招き入れる生命線となります。しかもデリバリーヘルスには、顔出しのできない女のコが在籍することが多く、顔での差別化が図りにくいゆえに、余計に、写真にこだわったようです。
スタジオもいろいろ
スタジオといっても、そのスタイルや大きさはさまざま。女のコの待機室の一角に白い布で覆う程度の簡易スタジオとしているところが、その主流となっていると思われます。中には、事務所などの一部屋をまるまるスタジオ専用に用いている場合もあるでしょう。今回、比較的立派なスタジオを紹介していますが、実際はこの立派なほうが少数派です。 そして、白い壁で囲まれたタイプのスタジオを「白ホリゾン」または略して「白ホリ」と言います。光の調整を自在に行え、あらゆる撮影に対応する基本タイプです。 そして一見、普通の部屋やドラマのセットのような特殊な空間をイメージさせるタイプを「ハウススタジオ」と言います。例えば、学園テーマのお店が教室のような空間や、ナースがテーマのお店が診察室のような空間をつくることで、よりイメージを刺激する写真を撮ることを目的としたスタジオです。
スタジオ完備の優位性
常時、高品質の撮影が可能
お店で独自のスタジオを持っていることの第一のメリットは、あらゆるシチュエーションで、より高品質の撮影が行えるところにあります。指名写真からホームページの写真、さらには雑誌などの取材も快適な環境で撮影できます。しかも、独自管理なので時間的にも融通が利くのです。
顔出しNGのコの撮影
写真撮影というと、顔出しのコだけが気にすればいいと思っている人もいるかもしれませんが、現実は逆。顔出しできないコこそ、写真にこだわるべきなのです。撮影した写真をまるで別人なほどに修整してしまうのは邪道としても、ライティングやポーズによって、より美しいスタイルに撮ってもらうことが可能です。そういったこだわりが、同じ条件で撮影されたほかの顔出しNGのコの写真との差別化を生み、ゆくゆくは人気をも左右していくのです。
柔軟な撮影機会
もちろん、外部のスタジオと提携する方法もありますが、外部は利用のたびに料金が発生しますし、先方のスケジュールを確認する必要もあります。しかし、お店でスタジオを持っていれば、入店したその日に撮影してもらえて、ホームページにもアップができます。また、撮り直したければ、その日にでも撮り直すことができるのです。
取材・文/星野 憲由