ココ話
「てぃんくる」編集部がこれまでに見たり聞いたりした女のコたちの「ここだけの話」の中から、オモロ話やなるほどね〜な話を選りすぐり、テーマ別に集めてお届けします。

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第6回 今回のテーマ
ごめんね あれってウソなの
仕事柄、てぃんくら~には、ウソをつくことも時には必要。たとえば「本当の歳」なんて、「知らぬが仏」なこともある。
でもちょっぴり良心が痛んじゃう(涙)……なーんて殊勝なてぃんくら~達の告白&懺悔集です。
ごめんね あれってウソなの
28-4-3
初出勤ではじめて知ったんだけど、ウチの店、10代の子ばっかり。なのに私は28歳。いや~ハハハ、彼女達にも本当の歳は言えませんでしたよ。「新入りなんだけど、24歳のオバサンでゴメンネー」なんて、思わずサバを読んでしまった。もちろんお客さんには、ニッコリ笑って「21歳でーす」。さーて、誰に何歳って言ったかだけは、忘れないようにしないとね。(おさわりパブ・28歳)
計算が合いませんでスミマセン
指名客が、友達を連れてきてくれた。その人が昔よく遊んだという店に私もむかーし勤めてたんで、その話で盛り上がり始めたわけですが、そこでそのお客さんが鋭いツッコミ。「あの店潰れて、もう5年は経つぞ。キミ、さっき21歳って言ってたけど、じゃ、その時、中学生で働いてたのか? ぶははは」……指名客に本当の年齢バレちゃったよ~。(キャバクラ・28歳)
表向きはヘルス嬢。しかしその実態は!
私、実はこのグループの社長の娘です。そして一応、この店、親から任されてます。将来、経営者になるためには、現場で働くことも大事だと思って、働きながら帳簿を見てるわけです。もちろん店長以外、そのことは誰も知りませ~ん。みんな普通のヘルス嬢だと思って、気さくに良いことも悪いことも話しかけてきます。店の本質がメチャメチャわかっちゃってまーす。(性感ヘルス・23歳)
にせキティーラ~の言い分
「キティちゃん大好き!ほらストラップもバニティもみんなキティちゃん」。な~んて、ウソ。本当はそれほどでもないの。お客さんが口説こうとして、ブランドは何が好き? 何か買ってあげようか? とか言ってくるでしょ。断るのが面倒だから、キティちゃん大好きにしちゃった。キティグッズならバッグでも数千円だし。ブランド物の何十万円もするバッグなんてもらったら、何されるか怖いもん。(イメージクラブ・20歳)
部長サンはお見通し!?
馬鹿なサラリーマンって、店に来てくっだらない愚痴をこぼすよね。聞いてると段々腹が立ってきて、ときどきキレて説教しちゃう。ある日、やっぱり説教してたら、その人と一緒に来てた部長さんに「君は若いのに社会がわかってるね~。どこで、そんな経験積んだの」って感心されちゃった。そりゃもう、店では21 歳ってことになってるけどホントは29歳ですし、事業に失敗して借金返済のためにこの世界に入った私ですから。とは言えず、代わりに思いついたのが、「家が貧乏で、小さい時から牛乳配達や新聞配達を……」。我ながら嘘臭いと思いつつ。(キャバクラ・29歳)

イラスト/松本薫