ココ話
「てぃんくる」編集部がこれまでに見たり聞いたりした女のコたちの「ここだけの話」の中から、オモロ話やなるほどね〜な話を選りすぐり、テーマ別に集めてお届けします。

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第18回 今回のテーマ
隣の芝生は青?赤?どちら?
前回、「移籍の理由」をテーマにしたけど、移籍した「その後」ってのも気になるところ。ライバル店の方が待遇がいいんじゃないかなんて興味が湧いて移籍したら、
実は元の店の待遇が一番よかったなんて話、結構、あるんだよね。そこで今回は、移籍して失敗したエピソードを紹介しちゃいましょう。
隣の芝生は青?赤?どちら?
今さら知っても
前の店にとくに不満はなかったんだけど、なんとなく欠勤が多くなって行きづらくなっちゃったの。そんな時にスカウトを受けて、近くの店に移籍。ところが、最初の話とだいぶ違って、ここがダメな店だったのよ~。しかも店の他の子には「えー!? なんであの店辞めたの。あそこは面接とか出勤日数とか厳しいけど、この辺りじゃ一番稼げるし、女の子を大切してる店だよ」と言われるし。今さら、そんな……。(イメージクラブ・20歳)
高級店に入ったはずが
同じ仕事をするなら高級店、と思って移籍しました。経験があるからってことで講習はナシだったんだけど、成績が伸び悩んできたため急遽、講習。その結果、「あなたは当店で働くには勉強が足りませんから、明日から修業をしてきてください」と言われ、系列の大衆店に飛ばされちゃった。これじゃ前と一緒のような。ていうか、ここで成績良くなれば本当に高級店に戻れるのか~?(個室高級サウナ・22歳)
厳しい生存競争
やっぱり人気店で働きたいと思って、話題の店に面接に行った。「うちは在籍希望者が多いから、あまり出勤日数は確保できませんよ」とは言われたけど、出勤すればお茶なんてことはなさそうだから、こっちの方がいいだろうと思って移籍決定。確かにお客さんも入ってて、在籍の女の子もレベルが高いんだ。で、結果、最初の週は3日くらい出勤させてもらってたんだけど、最近は週1。え~ん、これじゃ食べていけないよ~。(性感ヘルス・20歳)
憧れの銀座、なんだけど
いつかは銀座のクラブってノリで、キャバクラから銀座のクラブにスカウトされて移籍したの。スカウトの話では給料設定もいいし、さすが銀座って感じがした。それに同じ水商売だから、仕事的にはたいして変わらないと思ってたの。でも全然違うのに驚き。だって先輩にかわいがってもらえないとテーブルにすらつけやしない。それに、いくら接客を頑張ってお客さんに気に入ってもらっても、永久指名制度だから、そのお客さんが最初に指名したオネーサンの売り上げになっちゃって、全然おいしくないの。気がつくと忙しいばっかりで、お給料、悪いんですけど。(クラブ・23歳)
「振り替え」の定義
人気店にスカウトされたんで移籍した。ただし、以前から振り替えのある店だという噂はあった。振り替えって知ってる? 広告に綺麗な子を載せておいて、その子目当ての問い合わせには、出勤してなくても「いる」って答える。でもいざお客さんが店に来たら「急に生理になって帰った」「急に欠勤になった」なんてウソをついて他の女の子をつけてしまうズルのこと。入店してみたら実際やってた。それどころか、女の子が出勤してても、この振り替えがあるらしい。私が個人的に作ってるホームページの掲示板に、お客さんから「なんで昨日は急に欠勤したんですか」って書き込みがあったからわかった。私、その日に出勤してたし、結構、ヒマしてたのに……。もしかすると、私、担当に嫌われてる?(個室高級サウナ・24歳)

イラスト/松本薫