「てぃんくる」編集部がこれまでに見たり聞いたりした女のコたちの「ここだけの話」の中から、オモロ話やなるほどね〜な話を選りすぐり、テーマ別に集めてお届けします。
第20回 今回のテーマ
あぁ不況
世の中はボーナスシーズンなわけですが、みんな、売り上げの方はどう? 風俗業界は不況に強いと言われてはきたけれど、実際は結構影響あるよね。
お客さんの数が減ったり、お店の待遇が悪かったり。そもそも不景気なせいで、てぃんくるしちゃったコも少なくないみたいだし。
そこで今回は、忍びないとは思いつつ、みんなの不景気ぶりをご紹介。それでも頑張る姿から、不景気をぶっ飛ばす元気をもらいましょう。
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新卒の就職先は風俗店
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こう見えても私、ミッション系の某有名大学をこの春卒業したばかり。学生生活も終わる頃になってやっと、やりたいことが見つかったんだけど、専門学校に入って勉強し直そうにもお金がない。だからとりあえず就職して、夜にお水のバイトでもしようと思ってた。でも世の中そんなに甘くなかった。頑張って就活したのにどこも内定とれなくて、結局現在のお店に就職(笑)。こうなったら昼間からフーゾクで稼げるだけ稼いで、1年で学費を貯めてやる~! 就職難の今、この選択はアリ、ていうかフツーでしょ。(性感ヘルス・22歳)
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はじめてのお茶引き
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この間、ついにお茶引きしちゃいました。いやあ、お店にいながらとうとう誰にも指名されなかったよ。フリーもつかず。なんか、ドッと疲れたね。普段からそれほど客付きがいいわけじゃないとはいえ、それでも1本は付いてたのに、その日は「あれ? あれ?」とか思っているうちに閉店時間。出勤の時は、強気でタクシーで来ちゃったでしょ。帰りは精神的に疲れきっちゃったから、やっぱりタクシーでしょ。もう保証期間も終わってるから、タクシー代と出前の食事代がまるまる赤字で、さらに疲れた。お店に来ればお金になると思ってた私が間違いでした。(性感ヘルス・21歳)
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恐怖のバラバラ伝説
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うちの店って高級志向で、お客さんの待合室が洒落たバーみたいになってるのね。そこにはいくつもモニターがあって、テレビやビデオを見れるんだ。何年か前にパラパラが流行った時には、お客さんが来ない時を見計らって待合室でパラパラビデオを流し、女の子みんなで練習したもんだ。でもお客さんが来たら、当然中断。だからビデオ1本、丸々踊れるなんてなかなかなかったのに……。こないだの雨の日、久々に開店と同時にビデオを流して早番の子みんなで練習してたの。そしたら1本どころか2本3本どんどんエンドレス。踊ってるうちに早番の時間が終わっちゃいました。つまりその間、店にお客さんが1人も来なかったってこと。いいのか、オイ。(ファッションヘルス・25歳)
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二足のわらじで二人三脚
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もともとは、彼氏と共同経営でお店をやってたの。でもバブル崩壊が直撃。彼が株で失敗して店を手放すことになっちゃった。弁護士には自己破産を勧められたんだけど、2人で絶対に店を再建するって誓って。以来、彼氏は長距離トラックに乗りっぱなし。私は昼間はヘルスで夜はおさわりパブ。完全休養日はナシ。ヘルス一本でやった方が本当は稼げるけど、歩合だから安定性に欠けるでしょ。年齢的にもキビシイし。だから夜は基本時給がある、おさわりパブと掛け持ちすることにした。最低限の収入が読めないと、借金返済は厳しいからね。(ファッションヘルス&おさわりパブ・28歳)
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取らぬタヌキの皮算用open
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水商売系って、ボーナス直後の週末にはやっぱり売り上げがグッと伸びる。それで去年は、ボーナス直後の金曜日前に店長からこういう話があった。「金曜は欠勤と遅刻の罰金は2倍にします。その代わり出勤ボーナスも出すし、ポイントも2倍つけますからガンバッてください」。宣伝にもお金をかけてたし、忙しくなるハズだったからみんなに出勤させようとエサをまいたわけ。ところがフタを開けたらお客さんが来なかったんですよ。ボーイとかガンガン客引きに出てるのに、普段の週末程度の忙しさ。私らは出勤ボーナスとかあったから手取りよかったけど、その分いろいろ赤字が出たらしいよ。宣伝費も含め。案の定、翌月には新しい店長になってたし。(おさわりパブ・20歳)