ココ話
「てぃんくる」編集部がこれまでに見たり聞いたりした女のコたちの「ここだけの話」の中から、オモロ話やなるほどね〜な話を選りすぐり、テーマ別に集めてお届けします。

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第二十五回 今回のテーマ
私が制服に着替えたら
お店によって、いろいろな制服があるけど、たかが制服、されど制服。そのデザインひとつで仕事へのやる気が変わってくるし、場合によっては入店の大きな理由になったりするよね。イメージクラブのように豊富なコスチュームがあるところなら、なおさら。そこで今回はお店の制服やコスチュームにまつわる、泣いたり笑ったりのエピソードを紹介しちゃいまーす。
私が制服に着替えたら
ワッキーは1日にしてなる!?open
ウチは下着の上に白のワイシャツだけで接客するワイシャツパブ。ワイシャツは自前でも店のを借りても可。私は面倒だから店のを借りてたの。ワキガの子がいるという噂はあったけど、まあいいだろうと。ある日、遅刻して出勤すると、残ってるワイシャツは1枚。手に取ると、噂のワッキー臭が。でも、それしかないから仕方なく、ワッキーワイシャツを着てお仕事しました。で、終わってワイシャツを脱いだら……自分のワキまでしっかり臭い! ワキガって一晩でうつるのね。それから毎晩、お風呂でワキをゴシゴシ洗ってたらようやく臭いは取れたけど、あれ以来、他人の服は絶対に着ません。
(コスプレパブ・22歳)
肩すかしコスプレデーopen
新しく入ったおさわりパブで、コスプレデーがあったの。私も嫌いじゃないから、わざわざコスチュームを自前で購入。ちょっと気合入りすぎ? フフ。なーんてワクワクしてイベント当日を迎えたら...なによ!店でコテコテのコスプレしてるのって2~3人しかいないじゃない。店長になんでって聞いたら、コスプレはしたい人だけすればいいんだって。なんか私、店の中で浮いてるんですけど。おまけに新規のお客さんからは「君、なんでこんなカッコしてるのー」なんて聞かれるし...。コスプレデーの意味ないじゃん!
(おさわりパブ・21歳)
さすがは本物open
友達にフェティッシュ系のクラブイベントに誘われたんで、気合いを入れて出かけていった。もちろん、普段仕事で着てるボンデージ一式を身にまとって。ところが、これが大失敗。フェティッシュといってもビギナー系のイベントだったらしくって、みんな着こなしがトーシローなわけ。おかげで目立ちまくりだは、いつのまにか主役のように祭り上げられるわで、もう大変。しまいには「オーラが出てるようで素敵です」「プライベート女王様になってください」なんて目をウルウルさせた子になつかれる始末。仕事しにきたんじゃないっちゅーの。
(SMクラブ・23歳)
しっぽ1万5千円也open
私、バニーガールのコスチュームフェチなんです。だから、制服は「バニーちゃん」のお店が基本。そんな中、ここのスーツ最高~!って店に出会って、そこで腰を落ち着けて働いていました。ある日、お客さんがどうもバニーちゃんのしっぽを取って持って帰っちゃったみたいなんです。そんなもの持って帰る人がいるんですねぇ。それを店長に話したら「弁償!給料から天引きしとくから」だって。商品カタログを見たら、そのしっぽ1万5千円もすることが判明しました。スーツ一式なんて13万円! バニーフェチを謳っておきながら、今更スーツの値段を知ったのはフェチ失格!?
(バニークラブ・22歳)
仕事か?趣味か?コスプレ魂open
ウチの店はアニメ系のイメクラで、働いてる子も、本当にアニメ系コスプレイヤーばかり。コスチュームは店なんかに任せておけないから、接客の合間にみんなでどんどん作っちゃう。まさに趣味が仕事って感じ。でも困っちゃうのは、東京で大きなコスプレイベントがあるとき。なぜなら働いてる女の子がみんなイベントに参加しちゃって、お店が空っぽになっちゃうから。おまけにイベント会場でお客さんにガンガン遭遇。バツ悪いんだよねえ。でも、アニメコスプレイヤーがここにチカラを入れないでどうするの! と、気にせず参加してまーす。
(イメージクラブ・22歳)

イラスト/松本薫