「てぃんくる」編集部がこれまでに見たり聞いたりした女のコたちの「ここだけの話」の中から、オモロ話やなるほどね〜な話を選りすぐり、テーマ別に集めてお届けします。
第二十八回 今回のテーマ
季節はずれの怖い話 略してコワ話?
日ごとに寒くなって、思わずブルブルしちゃう今日この頃だけど、今回はさらにブルブルしちゃう怖い話をお届けします。なんて季節ハズレな……って思われるかな。いやいやお客さんが増える忙しいこの時期だからこそ、緊張感を持ってもらおうということで。え、ユーレイなんかより、客が来ないのが一番怖い? これは失礼しました~。
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キミこそ乗り移られてない?open
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ウチの店には、自称「霊感が強い」コがいるんです。その彼女が、なぜか私を気に入ってるらしくて、待機中によく私の横に来て話しかけてくる。それがただの世間話じゃなく、「あーあのお客さん、誰かに恨まれてるよお」とか「あの人、悪い霊を背負ってる」とか。しまいにはヘルプの席に行く前に「あの席のお客さん、ヤな霊を背負ってるから気をつけて。弱い気持ちでいると霊って乗り移ってくるかもしれないから」だって。そんなこと言われちゃ、ヘルプどころじゃなく泣きそう……。
(キャバクラ・21歳)
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死んでもマットは放しません!open
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これは吉原じゃ、ちょっと有名な話。ある店のある部屋では、ときどき女の幽霊が出るという。女の子がプレイでマットを省こうとすると、あたかもマットを引っ張り出すような格好でうっすらと現れて、うらめしそうに女の子を見つめるんだって~。怖っ。いっぽう、マットをキチンとする子の時は出ないとか。本当でしょうか。
(個室高級サウナ・24歳)
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「開かずの部屋」のミステリーopen
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うちの店の一番奥のプレイルームは、「開かずの間」って呼ばれてる。お客さんがいっぱい来て待っている状態でも、なぜかその部屋は閉められたままで、使われることはない……。物置になってるという話だけど、実際のことは店の女の子も誰も知らないんだ。店泊した子が自殺したとか、いつのまにか噂も勝手にできちゃって。店長やボーイもその話をすると嫌がるんだけど、やっぱり何かあるの!?
(性感ヘルス・21歳)
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他人事じゃない事故を目撃open
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店が終わって、送りの車に乗っていた時のこと。道の先の方で、交通事故があったらしいの。それで渋滞してのろのろと走る車から事故現場を見たら、ウチと同じ感じのミニバンじゃない。しかもその回りで血だらけでうずくまってるのは、若い女の子ばっかり。みんな派手な服を着てて、どう見てもキャバクラ嬢。ってことは、送りの車だったんだ~と思って、ゾーッとしちゃった。それにしても、キャバ嬢ってバレバレで病院に行くのはイヤだろうなぁ……。
(キャバクラ・ 24歳)
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お店が火事!そのとき私はopen
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その日は遅刻しそうだったから、店の近くまでタクシーで行ったの。そしたら店近くで妙に道が混んでて、しかも消防車とか救急車とかがいっぱい。こんな急いでる時にまったくもう、と憤慨しつつ、野次馬とかをかき分けてようやく店にたどりついたら、目の前でウチの店が燃えてた。見た瞬間、気が動転して腰が抜けました。あとから聞いたところによると、出火元はウチの店。遅刻してよかった~、いやいや、全員無事に避難できて、ホントによかった。
(性感ヘルス・21 歳)