ココ話
「てぃんくる」編集部がこれまでに見たり聞いたりした女のコたちの「ここだけの話」の中から、オモロ話やなるほどね〜な話を選りすぐり、テーマ別に集めてお届けします。

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第三十四回 今回のテーマ
転んでもタダじゃ起きない
仕事場での思いがけないピンチやハプニングに、気持ちがドーンと落ちちゃった経験、きっとみんなあるはず。でもそんな状況を楽しむかのように、チャンスへと変えちゃうイケイケてぃんくら~もいるんです!今回は、そんなポジティブシンキングで、運を呼び込んだ彼女たちのエピソードを紹介させていただきます。
転んでもタダじゃ起きない
グレーリスト客更正法open
すごい人気はないけど、何でもそつなくこなす、この道●年のベテランな私。そのせいで、チンピラ風とか、泥酔者とか、ウチのブラックリストに載る手前のグレーリストなお客さんが私に回ってくる。イヤだけど仕方ない。グッとこらえて、優しく親切に接してあげますよ。すると意外に、おとなしく私の言うこと聞いたりするんだよね。そういうお客って、だいたいどのお店でも嫌われてるから、優しくされると超嬉しいみたい。というわけで、グレーリストが一変、従順ないい客に変身。でも気づけば私の指名客ってそんなんばっか。たまには普通の人を接客したいよー!
(ピンクサロン・25歳)
やっぱり警察は正義の味方open
なぜか店長に嫌われている私。フリーをつけてもらえる数は少ないし、出勤制限もされてるし。他の店に移りたいが、他店の情報とか何もないから移籍する勇気もない。そんなある日、出勤予定だったのに、店から電話が来て「今日、休んで良いから」だって。また店長の意地悪か・・・と思ってたら、次の日、店の入口に警察の微妙な張り紙が。どうやら警察に摘発された様子。ちょうどその時同じ店の女の子に会って、その子に新しい店を紹介してもらっちゃった。店長の意地悪のおかげで、結果的にいい思いできました。
(性感ヘルス・22歳)
足りない旅費は旅先でGET!
同じくてぃんくら~の友達と関西に旅行に行って、美味しいものをいろいろ食べたり、ガンガンに楽しんだの。そしたらお金が足りなくて帰りの電車賃がない!気づかないうちに予算オーバーしてたらしい。さーっと全身の血の気が引きましたよ。しかし!落ち込んでても始まらない!なければ稼げ!と速攻で地元のヘルス店に体験入店しちゃいました。そしたらその店、お客さんが多くて、稼げる、稼げる。思わず帰るのを忘れそうになりました。
(ファッションヘルス・23 歳)
憎まれっ子世にはばかる open
私は周りから見ると天然系らしいです。他の子はこんな私が気に入らないらしく、ネットで悪口を書いて発散してる様子。別に店長やスタッフにコビ売ってるわけでもないし、普通に働いてるだけなのに。なんか落ち込んじゃって、来てくれるお客さんにも、ついつい愚痴っちゃったのね。ところが、その愚痴がお客さんに「イイコなのに可愛そう」ってことになり、大好評(?)。「俺が助けてやろう」って、私の指名数はうなぎのぼり。おかげでナンバー1になっちゃいました。ざまーみろって感じ♪
(イメージクラブ・23歳)
けがの功名open
不摂生な生活とお酒のせいで、肝臓をやられて大学病院に入院しちゃったの。お店も休まなくちゃならないし、入院費はかかるし最悪。でもね、担当医の先生に、無意識に愛想をふりまいてたらしく、気づいたらその先生、ハマリ客の顔つきになってたの。そういや医者ってお金持ってるし、なにげに新規客開拓に最高じゃん。っつーことで、いろいろな先生にキャバ嬢スマイルを惜しみなくふりまいておいた。お店復帰後も、指名数、ブランク無し!むしろ客質はよくなっちゃった。まさにけがの功名。
(キャバクラ・23歳)

イラスト/松本薫