お仕事を通して出会った人に刺激を受けています。ただの通過点ではなくプロとして仕事が楽しい!
●仕事をはじめたきっかけは?
「渋谷を歩いてた時にスカウトされました。スカウトマンがAVやったら写真もきれいに撮ってもらえるし、グラビアや写真集も
出せるかもしれないって。私自分の写真撮られるのも嫌いで今でも写メ活用しないので、思い出作り感覚で始めました。
あとはお金も稼がなきゃっていうのもありましたね。その頃アメリカ留学を終えて日本に帰ってきて間もなかったんです。
もう一度アメリカに戻りたいと思ってたから、一石二鳥かなって。ここまで忙しくなるとは思ってなかったけど」
●スカウトマンに風俗やキャバの話もされたのでは?
「風俗はいろんな人を相手にしなきゃいけないっていうイメージがあったので、大変だなって。水商売は夜から働くのが嫌で。
AVだったら素性の判ってる人が相手だろうし、そっちのほうが安全かなと思ったんです。実は私、AVを見たことなかったから、
あまり考えずに始められたんじゃないですかね。予想出来たり想像出来たら無理だったかも。ラブホテルとかでも放送されてるんですね。
それも知らなかったし(笑)。ビデオ店に並ぶあの量の中の1本なら絶対に大丈夫だろう、誰にも分かんないって思ってましたね」
●業界に入ったことで変化したことは?
「カメラを向けられることが好きになってきたかな。メイクしてパーフェクトな状態で撮ってもらえるから楽しいですね。
綺麗な写真を残せるのは仕事してよかったと思えること。この仕事してなかったらあんなに綺麗にとってもらえてないし。
毎日違う仕事、違う人に会って刺激を受けることも多いです。カメラマンにしろメイクさんにしろみんな職人肌。
固定でお給料をもらってないかわりに自分を売り込んで頑張ってる人を見て、そういう生き方もあるんだって。
私も自分の思うように生きていきたいと思うようになりました。大学にいくことを目標にこの世界に入ったので、
初めは通り過ぎるだけのものになるのかなって思ってたけど予想以上に仕事を楽しんでる自分がいる。ただの通過点じゃなくなってきましたね」
●今のお仕事はどんなことをしてるの?
「グラビアが一番多いかな。VTR、Vシネマ、サイン会のようなイベントもあります。CS番組にゲスト出演もありますし、雑誌でコラムも書いてます」
●現状は男性ファンに限定されたアイドルだけど、思うことはある?
「私のエッチシーンを見てるんだって、改めてそう考えるとこっぱずかしい(笑)。イベントに参加してくれる方の中に
気持ち悪い人がいるって聞いてたけど、意外と普通の人が多いですよ。お客さんは平均すると30台半ばから後半が
多いんじゃないかな? ちょっと困るのは握手して手を離すタイミングが読めない人。ずっと握られても自分から
手を離せないじゃないですか。でもみんなわざわざ来てくれてるんだし、出来るだけ大雑把な対応にはならないようにしてますね。
普段ファンの方と接する機会がない中唯一といっていいくらい、反応が伝わってくる瞬間じゃないですか。
自分にもいい刺激になります。頑張っての一言が嬉しいですね」
今、彼はいないけど、恋愛はしたいですね。
●ところで今までお付き合いされてきた男性は何人?
「3人です。ちゃんと付き合ったのは5年半付き合った人だけかな。アメリカに行った時も待っててくれてすごく感謝してるんですけど、
一緒にいても楽しくなくて別れました。でも自分から離れてしまったのにずっと気持ちがモヤモヤして、今でもすごく後悔してます。
海外に行って自分の価値観が変わったっていうのもあるでしょうし、彼は会いたいっていってくれるけど、実際会うとつまらなさそうで。
それじゃプラスにならないからって別れたんですけど、本当は私のほうが彼のことを真剣に考えてなくて、おざなりに会っていたんだと思う」
●今でも恋愛はしたい??
「仕事で男の人とHすることもあるから、それで相手を傷つけちゃうなら彼氏にこだわったりはしないです。
でも誰かを思うことは楽しいから正直恋はしたいと思いますね。夜寝る前とか寂しいですよ。彼氏がいる人が羨ましい。
元彼のことも余計に思い出しちゃったりして、みんなどうしてるんだろう? 自分から仕事のこと話してるのかな?」
●単体女優さんは隠し切れないと思うよ。そうなると業界内の恋愛が必然的に多くなってくるわけだけどね。ご両親は仕事のこと知ってる?
「知らないです。やってる内容が内容なだけに絶対反対されないとは言い切れない。隠しておきたい部分と、
雑誌に出て嬉しい部分と複雑です。楽しいんだから堂々としてればいいのに、やっぱり自信を持ちきれない、
公表しきれない部分はあるので。友達から指摘されて仕事のことを話したことはありますが、
相手が信用出来る人だったので否定はしてません。誰にも言えないのって辛いじゃないですか」
将来に向けて、プラスになるよう頑張りたいな。
●こういう仕事をしていく上で、仕事について話せる相手がいるっていいことだね。
「嫌なことがあればマネージャーに話すけど補いきれないところも出てくる。そういう時にこの世界と違う人の意見を聞くのもプラスになりますよ」
●麗ちゃんの考えるプロ意識ってどんなもの?
「周りのスタッフに迷惑をかけない。これはどんな仕事でもそうだと思います。あとは自分が雑誌に載ったりすることも
意識しながらやらなきゃいけないですよね。インタビューでもそれが自分の言葉として世間に出るわけですから。
そういった意味で、無責任な言動をして一番困るのは自分ですからね」
●最後に。AV女優として一番大事にしなきゃいけないものはなんですか?
「これは出来る、出来ないっていうのを持ってなきゃいけないと思いますね。それが守られなかったら楽しくないのは自分なので。
それから普通のバイトよりはお金が入ってくるからそれをただ使うんじゃなくて何かのために貯めるとか、将来にポイントを
置いてやっていったほうが仕事も充実するんじゃないかと思いますね。自分の顔が出るし体を使うことだから、
自分の将来にプラスになるように、しっかりと考えていくことも大切だと思います」