借金スパイラルに陥ったのが風俗業界に足を踏み入れたきっかけです
●お仕事をはじめたきっかけは?
「借金です。パチンコにハマっちゃって。友達にお金借りられるとこあるよ、って聞いて、借りていったらどんどん（借金が）膨らんでいっちゃって」
●パチンコは週どれくらいやってたの?
「ほぼ毎日。10万前後は使ってた。その他にもサパーにも行ってました。普通のバーだと思ってたら結構お金使っちゃって」
●サパーって、ホストよりお金かからないんじゃないの?
「それがアオリがすごくって、知らない間に数万円とかいっちゃうんですよ。誕生日に40万のお酒を入れて、ってかなり強引に頼まれたるので断れなくて」
●じゃあひと月の出金って、かなりあったんじゃない!?
「40～50万くらいあったかも。途中さらに借金も増えちゃったから、返済含めて月の出金って100万はいってた」
●一番最初の仕事は?
「お金いいとこ行かなきゃと思ってヘルス。その前はキャバクラとキャバレー
●あ、そうなんだ？ 前職があるのね。
「ヘルスは借金を返すために。キャバクラを始めたのは、前の彼がキャバクラでボーイをやるっていうから、私は他の店で仕事するか、ガードマンやるか悩んで。始め たのは26歳の時」
●お仕事歴7年は長いよね。
「いろいろ経験しましたね。キャバクラ、キャバレー、セクキャバ、ヘルス、チャットレディー、出会い系のサクラ、AV。ヘルスやってた時に尋常性乾癬になっちゃっ て」
●尋常性乾癬?
「皮膚に赤い発疹みたいのが出来ちゃったんです。ストレス、お酒の飲み過ぎ、たばこの吸い過ぎ、寝不足とかが原因らしいです」
●私も近いような症状になったことある。結局決定的な改善法は日常生活を正すことだって(苦笑）。
「その時は朝まで飲んで、ヘルスに行っての繰り返しだったから（苦笑）」
●どの業種のお仕事が一番長いの?
「4年やってたセクキャバが一番長いですね。でもセクキャバだと胸ばっかり集中的に触られるから辛くて、ヘルスだったら全体的に触られるからいいかなぁって、ヘル スに戻ったんです」
●今はAV女優さんなのね。
「今のプロダクションには12月に入ったばっかりで。前に別のプロダクションにも入ってたので、AV歴もそこそこ長いですよ」
●ぶっちゃけ、借金返せたの?
「実は最近また借金が増えちゃって...」
●またなんで!？
「最近まで働いていたヘルスが稼げなくて。最悪、昼間の仕事より稼げないかもノってお店だったんです。だから、今はデリヘル、ホテヘル2軒とAVのかけもち。一日に 全部は無理だから、全部を上手く回そうとしたら1週間の休みなくなっちゃった」
●お仕事始める時は緊張しなかった？
「キャバクラに面接に行った時はリクルートスーツ着ていっちゃって(笑）。まったく未知だったけど、とりあえずやってみよう、って感じだった」
●キャバからヘルスに移ると、全然サービスが違うでしょ。今度は体を使ってサービスしなくちゃいけないよね。
「働き始めた時は、お客さんを気持ち悪いって思ってた（笑）。通路通るだけで部屋まで臭う人とか。だからヘルスはやりたくなかったんですけど...」
●けど?
「ヘルス始めた時、女の人の講習だったんです。簡単に口で説明してもらっただけだったから、ほとんど自己流だったんです。でも他のお店で男の人の講習を受けて、 それを実践したらお客さんの反応が全然違うんですよ。シャワーで洗うのも、それまでは手で洗うだけだったんだけど、胸を使ったりとか。お客さんがそれだけで声を 出すなんてあまりなかったから、それがなんか嬉しくて。それでヘルスの仕事が好きになったんです」
借金がきっかけで始めた仕事だけど、もともと性欲が強かったのでかなり満たされてます（笑）
●この仕事始めてよかったことって?
「満たされるノ体が（照)。話すのも好き。男の人を気持ちよくしてあげたいなって思えるようになったこと、ですね」
●お休みの日はどんな過ごし方をしてる？
「お酒飲んでる。ゴールデン街によく行くんですけど、ノンジャンルで人が集まってくるから、いろんな話が聞けてためになる。飲みに行くまでは寝てるかオナニーし てる（笑）。趣味なんです」
●素敵じゃないですか（笑）。私も嫌いじゃないですよ～。
「ピンロー使うんだけど、すぐ電池なくなっちゃって」
●単3電池の山だ！ ローターには使えないけどリモコンには使えるビミョ～な残量(笑）。
「ピンローを使うようになったのは、前の彼氏がきっかけなんですよ。その人が持ってたのを使ったらやみつきになっちゃって」
●あれは別ものですよね。彼女がいてもAV観る男性と同じで。
「彼が淡白だったんでオナニーばっかり。私が強すぎるのかもしれないけど、付き合う人は淡白な人が多いんです。気持ちはそんなことないのに」
●体が求めちゃう、と。
「今は一人だから気楽だけど、実家にいた時なんか家が木造だからあの振動音が響いちゃうんですよね。バレないように電動歯ブラシをベッドに置いてオナニーしてま したよ（笑）。うちね、トイレに生理用の箱もおけないんです。男ばっかりの家なんで」
●男兄弟の中の女の子一人?
「そうです。それで実は私、父親があまり好きじゃなくて兄弟もあまり好きになれなくて...」
●そう思うなにかがあったの?
「初潮が来て、体つきが変わるじゃないですか。その頃から父親が私がお風呂に入ってるのを知ってて、お風呂の扉を開けたりとか」
●わざとなの？
「何回もあったからわざとだと思う。母親にも相談したんだけど父親寄りで。家にいる時はダボっとした服を着て体を隠してました。そういうのがもう窮屈で、それで 家を出ました。タンスも勝手に開けられたりしてたから。母親にはそういう理由で(父親を）嫌いだとは言ってないけど」
●言えないよね...
「お正月にみんなで集まった時も、酔っぱらった勢いなのか、男兄弟が『風俗で働いてるだろう？』なんて言うんですよ
●バレてたの!？
「具体的にお店の名前とか言ってこなかったからバレてないと思うんだけどノそういう雰囲気があるのかな?」
●実家にいる時は仕事はなにをやってるって言ってたの?
「夜中にパソコンオペレーターの事務やってるって言いました。そんな仕事ないと思うけど」
●そんな状況で言い出すってことは、彼らの中にある程度確信があったんだろうなぁ～。
「実家を出たはいいけど、今風俗も稼げないですよね。波が激しいっていうか。業界全体にそういう流れがあるっていうか」
●始めた時と5年前、状況はどう違います？
「昔の方が一見さんが多かったかな。今はデリが一番稼げるような気がする」
●ビデオの仕事は順調?
「まだ10本くらいしかやってないんです」
●仕事的には一番どれが好き？
「プロダクションの仕事が好きなんで、AVメインでやりたいんですけど、メーカーが欲しがってるキャラじゃなければ仕事は来ないし」
●絶対稼げるっていう仕事じゃないしね。
「ヘルスよりAVの方が楽しいし、精神的に楽」
●今彼氏はいるの?
「好きな人はいます。外見はタイプじゃないし、かっこいいわけでもないんだけど、話を聞いてくれるんです」
●彼に仕事の話はしてる？
「まだなんですけど、前の彼は私が仕事してるのは嫌だったみたい。私が『ビデオ見たら別れるよ』って言ったのに、部屋に行ったら見てるんです」
●なんて自虐的な...
「その時は契約があるからすぐに辞めれないって言ったのに、勝手にプロダクションに辞めさせろって電話したり。もう当てつけですよ」
●今後、何歳くらいまでお仕事は続けていこうと思ってる？
「それが不安ですよね。どうなっちゃうんだろうって。結婚するのかな? でも結婚したくない気持ちもあって」
●結婚した後の自分が想像出来ない？
「結婚しておばあちゃんになったら何してるんだろうって、漠然とした不安がありますね。あんまり考えたくないかも。なるようになるって」
●しばらくは仕事中心の生活だね。
「AVの監督に『潜在的に演技が出来てるから、もっと仕事すればいいのに』って、仕事したいけど仕事がこないの(笑）。もっと仕事したいですよ（苦笑）」
