小室友里の聞かせてプリーズ

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第44回 こゆきさん(21)
生年月日:1986年7月19日
年齢:21歳
星座:蟹座
血液型:O型
趣味:旅行
お仕事歴:約1年
出勤:4~5日/週
月収:80万/月
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「どこで稼ごうか迷ったらまず当店へ! 店舗型の老舗ですので安心して働いて頂けます。
客足のいい歌舞伎町という立地条件も、あなたのライフスタイルをサポートしてくれます! 
一緒に夢の扉を開けてみませんか?」

スポーツバーの開店資金を貯めるために始めました。

●風俗のお仕事を始めたきっかけは?
「スポーツバーの開店資金を貯めようと思って。でっかいテレビが置いてあってお酒飲みながら観戦出来るようなお店です。主に海外サッカーかな」

●サッカーが好きなの?
「好きですよ~。やるより観る方が好き。男友達と一緒に観てて、サッカー観ながら酒飲めたら楽しそうじゃん。やれたらいいね~って」

●他にお金を稼ぐお仕事は探したの?
「プロダクションに入りました。AVもやってました。雑誌とか合わせると20本くらい出たかな。人妻ものとかフェチものとか。けど今はやってないです」

●辞めちゃったの?
「有名になりたかったんだけど、今の時代無理だなと思って」

●え~!? どうして~?
「ミスコンで賞を取っていたり、有名な経歴がなければ難しいよってプロダクションの人に言われたんです。有名になりたい女のコはたくさんいるし、かわいいだけじゃダメなんだよって。大きなプロダクションだと違ったのかもしれないけど、私が入っていたところは小規模だったので」

●こゆきさんに『売り(セールスポイント)』がないからムリだよって!?
「ムリっていうか、もうちょっと頑張らないとねって。ルックスとかスタイルとか中身も。面接での話し方とか」

●要するに自分磨きをしなさいってこと?
「そうそう。やってやれないことはないけど有名になれそうな気がしなかったから」

●有名になりたいっていう願望は昔からあったの?
「そんなになかったです。エッチ好きだしAVで有名になれればいいなって思ってただけで。じゃなかったら脚本家とかマンガ家になりたいって思ってた時期もありましたね」

●へぇ~! アダルトとはまったく別ジャンルで。
「妄想(笑)というかシチュエーションを想像したりストーリーを考えたりするのが好きだから」

●そのプロダクションを辞めてほかを探したりしたのかな?
「完全に辞めたわけじゃないんですよ。仕事が少なくなってこちらからも連絡しなくなってそのまんま、みたいな。だから契約はまだ切れてないし籍は置いてあるんです」

●今は風俗一本でお金を貯めてるのね。どう? お金貯まってる?
「う~ん。まだまだですけど少しは貯まってるかな。貰ってる額の8割方貯金してるし」

●目標額はどのくらい?
「1000万円です。都内だと難しいけど、ちょっと郊外に行けばなんとかなるかな。やり方にもよるけど私1人でやるわけじゃないから」

●どなたか共同経営者がいるのね。
「スポーツ観戦好きな、男友達と一緒に。ちょっと歳が離れてるんですけど話が合うし信頼出来るヤツなんです。そいつ自営業で頑張れば頑張っただけ収入があるみたいだから、それなりに貯めてるみたいだし。その辺は心配してないです」

●実際大金を手にすると、ちょっとくらい使っても大丈夫なんて誘惑にかられたりしないの?
「ホスト行くわけでもないし、しょっちゅう買い物するわけでもないし。もちろん仕事でイヤなことがあったりする日もあってストレス発散する時もあるけど……。ちょっと使っても明日また頑張れるんなら無駄遣いではないと思います」

風俗に対する印象は……

●こゆきさんのストレス解消法って?
「ちょっといいお店でいい気分でおいしいご飯ですね。2人で2~3万円ならそれくらいの贅沢はいいんじゃないかなって。あ、この間は熱帯魚を買いましたね。スタッフさんに熱帯魚に詳しい人がいて、教えてもらったんです。でもそんなものですよ。お金貯めたら出来るだけ早く辞めてお店をやりたいと思うから」

●いつまでに1000万円貯めるって決めてるんだ?
「今度のワールドカップまでには。正直最初は(風俗に)いい印象なかったんですよ。病気も怖いし。でも実際やってみたらちょっと違うなって。仕事していくうちに男性を癒してるんだなって思えるようになったんです。意外とこういう仕事が自分は好きなのかもしれないって」

●仕事する前に風俗はどんな仕事をするのかって知ってた?
「なんとなく知ってたくらいですよ。お店探したときも適当に風俗求人誌見たりネットでホームページ見たりくらいしかしてなかったし」

●初めての風俗店もこちらなの?
「最初はデリヘルです。でも移動がつらくなってきちゃって私にはあってないかな~って。それでここに移ったんです」

●風俗始めてみてよかったって思える?
「世間的にはいい仕事とは思われてないだろうけど、今は恥じる仕事じゃないなって。目的があるからお金が欲しいんだし、時間の融通だって効かせられるし。初めて給料もらった時はちょっと感動しましたよ。こんなにもらえるんだ! って。帰り際、お客さんに『頑張れよ』って言われるのも嬉しいですよね。次も喜んでもらおうって思えるし」

●逆に困ったなぁと思うことは?
「付き合って、ってお願いされても無理だしな~。断って一度は解ってくれるんだけどそういう欲求も波があるみたいで、引いては押し寄せるみたいな? でも万が一OKしちゃったらほかの女の子に迷惑がかかっちゃうかもしれないし」

●お友達にお仕事の話はしてるの?
「一人だけには話してます。でも風俗のことをよく知らないみたいで、話した時も『あ、そうなんだ』で終わったな。あれはきっと解ってないよ(笑)」

風俗はお金を稼ぐための世界……

●今日も顔出しOKで取材受けてもらってるけど、バレないの?
「バレたら『ほかの子じゃない?』って言えばいいかな。バレて後ろ指指すような人は友達じゃなくてもいい。その時点で考え方が違うし。もちろんその子が思ってるようなヘンな仕事じゃないよって説明はするけど」

●ご両親には?
「いないんですよ」

●いないって?
「小さい頃に離婚して、どちらも引き取らなかったんで父親方のおばあちゃんに育ててもらったんです。姉と兄と私の3人で」

●そうだったんだ……。いろいろ大変だったでしょう?
「そうでもないですよ。わりとなんでも言っちゃう方だったので気苦労みたいなものも感じなかったし。本当は大学行きたかったけど、働いた方がいいかなって」

●当然おばあちゃんには仕事のことは……
「言ってないですね。最近亡くなってしまったので嘘ついたままになっちゃったけど……兄弟にも言ってないです。夜のお店で働いてるってことくらいしか。お姉ちゃんはキャバで働いたことがあるので、大変さを解ってるので辞めなさいよとは言いますけど。お金のことは話してるので無理矢理辞めさせようって感じではないですね。30歳超えてるので話も解ってくれるし」

●ところで彼氏はいるのかしら?
「あんまり興味ないですねぇ(笑)。今はお金を貯めることが先だし」

●あはは。そっかぁ~。
「他の女のコの話を聞いてても、みんな目標があってやってる子が多いから私も頑張らなきゃって。自分で稼いだお金は自分のために使った方がいいと思うから、ホストに貢いでるような話を聞くと、それは辞めた方がいいんじゃないかと思っちゃうけど」

●風俗のお仕事をしていくにあたって、読者のてぃんくら~にアドバイスをもらえるかしら?
「自分の身体を一番に考えて欲しいかな。肉体的なこともそうだし、精神的な面でも。ストレスを溜め込まないことかな。自分なら年上の男友達が何でも話せるヤツだから、そいつに全部ぶっちゃけちゃうし、お店のスタッフさんでもいいと思う。イヤなことがあったそのときに言ってくれって。仕事だから抑えなきゃいけないときもあるけど、そうじゃないこともあると思うんですよ。実は私も溜め込みやすいタイプなので爆発する前に話してって言われてます。その人が悪いわけじゃないのにたまたま機嫌悪かったりすると逆ギレしちゃったりして(苦笑)」

●私もそうかも(苦笑)。なかなか言いづらいことってあるよね。
「自分みたいに目標があれば頑張れると思うんだけど、具体的な何かがない人はそういうところをうまくやらないと大変かもしれないなって思います」

●いつか風俗業界を卒業するわけだけど、後悔はしないかな?
「しないですね。あがったら戻ってくるつもりはないし。でも、もし自分のお店が経営困難になってどうしてもお金が必要になったら戻ってくるかもしれません。私にとって風俗は『お金を稼ぐため』の世界なんです。もちろんそうならないように頑張りますよ」

プロフィール
小室友里 小室友里
1975年7月28日生まれ。獅子座O型。
18歳でグラビアデビュー。AV女優として4年間活動した後、女優兼ライターに転身。現在は映画、舞台、執筆、講演会を中心に活動中。趣味は自転車に乗ること。

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BELLTECH PRODUCTION
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