名前:杏あづさ
生年月日:1985・09・19
年齢:24歳
星座:乙女座
血液型:A型
趣味:イラストを描く
お仕事歴:6年
出勤:5~30日/月
月収:80万/月
杏あづささんブログ「杏あづさの杏わ~るどぉ♪」
http://blog.livedoor.jp/anduazusa/
所属プロダクション:ゼロサムプロダクション
URL:
http://www.zerosum.co.jp/top.html
「ゼロサムでは外見だけでなく内面的にもキレイな女性になることをお約束します。自分に自信を持っている人はほとんどいません。職業意識があなたを変えてくれます」
AVとキャバ、迷ったけどAVのほうがやりがいがあったんです!
●AV始める前はキャバで働いてたんですね。
「親がスナックを経営してたのでそれで自然と。親には水商売禁止! と言われてたので、違う店で」
●ご両親が水商売やってること、子供心にどう感じてた?
「それが当たり前だったので…いろんな人に出会えていいなとは思ってました。お客さんもいい人ばっかりで、みんなで海に行ったりして。夜は夜で年の近い従兄弟も遊びに来てて、それは逆に楽しかったなぁ」
●水商売を認識したのはいつ頃?
「お酒を嗜んで会話を楽しむ大人の世界なんだなってわかったのは小学校高学年になってから。でも実際に始めてみて、両親がやってたスナックみたいにアットホームな感じじゃなくて、こんなはずじゃなかったって思うことはたくさんあったな。もっと楽しく稼げるものかと思ってました。長くやるにつれてお客さんの求めるものが違ってきて、今はいいけど1年後にはいなくなっちゃうかも? どうやってつなぎ止めようかって、考えなきゃ務まらない仕事なんだって」
●キャバは楽しい?
「楽しいけど、24時間自分の時間がない仕事かな。私の営業スタイルが『付き合いがいい友達風』だったので、メールや電話をいつでも取れるように、常に携帯を握りしめてました。呼び出されたらすぐに行けるようにしてたし」
●なんだかくたびれちゃいそう…
「疲れますね。キャバの友達に会うと『(以前と)顔が違う』って。お店出す話も地元であったんですけどそんな器じゃないし、もっと勉強したいと思って東京に出てきたんです」
●東京のお店はやっぱり違う?
「東京はすべてがシビア。女のコ同士助け合いもない。例えば指名のつかない女のコがいるとして、東京なら『どうぞ辞めてください』だけど、地元は『そのコの指名をどうやって伸ばそう』ってみんなで話し合うんです。福岡は顔とお金がすべてじゃないところがあるな。でも人脈はさすが東京! 初めは病んじゃって仕方なかったけど、途中から『これは人脈作り』だと思って気持ち切り替えて。そんな時にこっち(AV)の人と知り合って」
●業界入りされたわけですね。
「紅音ほたるちゃんと友達になったんです。いろいろ話すと本当に純粋で作られた可愛らしさじゃなくて、AVにもこんな人がいるんだって。彼女の友達とも遊ぶようになって上辺じゃない付き合いがこの世界にはあるんじゃないか? レッドリボンの活動や老人ホームを作った女優さんもいて、そういうのってキャバにはないんです。AVとキャバ、迷ったけどAVの方がやりがいがあるって思ったんです」
●自分の裸やSEXを人前で見せることに抵抗なかった?
「初めは…事務所に入ってから半年間気持ちの整理がつかなくて、お仕事入ってきても断ってたんです。でもこのままじゃダメだ! と思って。イメージトレーニングして現場に行ったんですけど、現場ってエロい目で見てる人が一人もいないんですね。みんな仕事をしに来てるんです。それにいざ脱いじゃうと自分を守るものがないでしょう? どれだけキレイなドレスで自分を着飾ってたか、よくわかりました」
●もっと言っちゃうと汚らわしいって感じたこと、ない?
「キャバの時はそう思ってました。風俗やAVを下に見てて、何が楽しいんだろう? 大した金ももらってないんでしょ? って。そういう考えがなくなったのは本当にほたるちゃんのおかげ。杏あづさっていう芸名も彼女につけてもらったんですよ」
親は「応援はしないけど頑張れ」って言ってくれました。
●AVを始めて感じたことは?
「AV女優って肉体労働! 何かしら触られてるような作品の時は途中からアソコが痛くなっちゃうんです。痛みをケアするゲルを塗って撮影したり…でも周りのスタッフも同じくらい大変ですよね。メイクさんは髪の毛についた精子を取ってくれるし、目に精子がかかっちゃったらお風呂場まで男優さんが抱っこしてくれたり。至れり尽くせりってこういうことを言うんだなって(笑)」
●それだけ女優が大変だってこと、周りがわかってるんですよ。
「現場に入る前に『女優はあれこれやってもらえるけど、天狗になっちゃいけないよ』って言われてたんです。それは今でも思ってます」
●一番ビックリしたことは?
「どの現場もビックリするけど一番はみんなサバサバしてるとこかな。女のコが裸で歩いてても全然驚かないし。私も抵抗なくなっちゃって」
●裸になることはもう平気?
「かえって中途半端にギリギリな水着を着させられる方が恥ずかしい。でもアソコを見せることは抵抗ありました。自分のアソコが汚かったからどうしようって。他の人のAV観てもモザイクでわかんないし。アソコの脱毛もしましたよ」
●めちゃくちゃ痛そう…
「痛いですよ~! 笑いが出るくらい。女優さんは割とみんなやってるかも」
●そういえば最近の女優さんは皆さんキレイですよね。一昔前は剃ってる人がほとんどでしたけど。
「その方が見栄えいいじゃないですか。時々どれだけツルツルなの!? っていう人もいますよね」
●女優になって金銭的に変わりましたか?
「キャバで一ヶ月パンパンに働いた金額が、今はちょっと仕事しただけでもらえる。自分の時間が多くなった分使うようにはなったかも。買い物とかエステとか。コンディションを整えるためのお金も使ってますね。最近ペンタブも買ったんですけど、使い方がよくわからなくて結局画材屋さんに行っては買い込んで」
●どんなものを描いてるんですか?
「マンガです。年齢の割には人生経験してると思うので、経験を踏まえたアンダーグラウンドな世界をたくさんの人に知ってもらえたらって。AVが底辺の仕事だって言われることもあるけど、本当はそうじゃないって。この世界でよっぽど頑張ってる人もいるし、そういう人に限ってピュアな人が多かったり。動物愛護やボランティア活動を積極的にやってる人もいるんです。そういうのをわかってもらえたら…。それには自分がもっと有名にならないと」
●目指すところは有名人?
「この仕事始める時に親にも言ったんで、そこは頑張らないと」
●えっ? ホントに!?
「応援はしないけど頑張れって。この先周りの目が厳しくなるけど、辛くなったら戻っておいでって。本当はほたるちゃんを追い越したいんです。けどそのためにどうしたらいいのか、まだ具体的に見えてなくて。いろんな人に聞くんですけど、観る人が決めることだからわからないって。かわいいだけでもおっぱいが大きいだけでもダメだし。人と違うことをやれ、とは言われますね」
ビデオ屋さんに自分のコーナーが出来るまでがんばります!!
●人にはないセールスポイントは?
「困ったなぁ。ない(笑)!! 今売れたい女優ってどれだけいるのかな?」
●皆さん売れたいんじゃないかなぁ?
「でも隠してる人もいるでしょ? 隠すくらいなら辞めて欲しい! この仕事じゃなくても稼げるでしょ? 芸能界もAVも売れたくて集まってくる人が多い方が向上すると思う」
●将来は芸能界に行きたい?
「ううん。AV女優で有名になりたいんです。企画単体で何百本ものAVに出て、いろんなことやって有名になりたい。そっちの方が本物だと思うから。晶エリーさんとかすごいですよね。あのコかわいい、じゃなくてエロいね、って言われたいんです」
●エロいって言われたいのは杏あづさ? それとも本当の自分として?
「どっちも。今は杏も自分も同じです。AVのこと隠してた時は使い分けてたけど」
●使い分けてると、仕事でイヤなことがあっても逃げ道ありますよね。
「そういう時はシカト。だからなに? そういう見方しか出来ないなんて可哀想な人なんだね、って思います」
●今一番イヤなことって?
「AV女優は簡単にエッチするって思われてること。性の対象にみられるのはいいけど、カルいって思われるのはイヤ。だからそこばっかりカタくなって(笑)」
●今彼氏は?
「本当に! いないんです。欲しいけどケンカするかなぁ…。女優さんと彼氏のケンカって大抵みんな仕事のこと言われて終わるんです。好きな人はいるけど終わりにしたくないし。そういう関係にはならないな」
●彼は仕事のこと知ってるんですよね。
「知ってます。ビデオ観るぞ! ってセットすると電源切られます」
●へ? 彼の前で観るの!?
「ハイ。自分の作品は確認したいんで。『ここはこうすればよかった! ね?』って言いたいんです」
●『ね?』って… それは男性的にキツいんじゃ…
「仕事してる私も私。それも観てほしいんです。観ないはナシ。だから今は付き合えないって」
●例えば男優の彼氏が出来て、俺のビデオ観て! って言われたら?
「観ますね。心が痛くなることもないと思います。仕事だから。現場で日常的にSEXを観てるので、他人のSEXに心が揺れることがないんだと思う。それだったら普通にデートされてる方がよっぽど辛いですよ」
●好きな人だけで寂しくないですか?
「好きになられない方が都合いいんです。好きだけど付き合わなくていいって言うと、相手もそういう付き合い方をしてくれるので」
●AV女優は恋愛出来ない?
「そう言われて振られたんです。『AVやってる間はまともな恋愛できないよ』って。でも『まとも』ってなんだろう…? 私のAVは観ないけど愛してるよって言われても、なんか違うなって思うし…。好きな人に彼女が出来ても仕方ない。私はAV女優だから」
●死ぬ程好きな彼が出来たとして、仕事か彼か、選ぶとしたら?
「仕事。この仕事始めてまだ何も残せてないし。みんなにやるって公言したからには頑張らなきゃって」
●どこまでやったら満足出来そう?
「頑張っても業界のサイクル的に2~3年がいいとこ。それを超えて仕事がくればいいなって思うし、ビデオ屋さんに自分のコーナーが出来たらすごい嬉しい。今は一部のAVファンにしか知られていないので、本物のAV女優は杏あづさだよな! って言われるようになりたいです」
●AV女優になってよかったことはなんですか?
「他の人にはない経験が出来たこと。ファンの人に喜んでもらえたこと。あと本物の友達が出来たことかな。逆もありますよ。合コンでAV女優って紹介されると会話の9割が下ネタと相談と質問だったり(苦笑)。そういうポジションも嫌いじゃないからいいんだけど」
●辞めるのは相当先な話ですね。
「30代40代のAV女優が売れてるじゃないですか。続けられるなら頑張っていきたいし、この名前で売れたいし、それはほたるちゃんへの恩返しだと思ってます。やりたいって気持ちがなくなるまでは続けようと思います」