——デビューのきっかけを教えてください。
「スカウトですね。正直、やるとしてもグラビアまでかなと思ってたんですけど、『AVのほうがいいんじゃない?』と勧められて。かなり悩みましたね~。でも、事務所の人が当時私がバイトしてたメイド喫茶までわざわざ来てくれて、熱心に言ってくれたので、試しに一本やってみようかと考え直しました」
——どんなことが不安でした?
「仕事の内容に関してはそんなに不安はなかったです。裸を見せるってことも、現場のスタッフさんは慣れてるんだから、今さらこっちが照れてもしょうがないって思いましたから」
——実際に撮影を体験してみて、どう感じましたか?
「男優さんってやっぱり、普通の人よりはエッチがうまいな~と思いました(笑)。『えー、ここまでやるんだ!?』みたいな。普通の人とエッチしてるときより単純に時間が長いから、『まだやるんだ、長いな(笑)』とも思いました。撮影現場は個性的な人が多いからすごく楽しいです。男のスタッフさん同士が中学生みたいなノリで会話してたりして、なんか、なんでもない話でも笑えるんですよね」
——この仕事を続けていこうと思った、一番の理由はなんでしょう。
「最初の撮影のときから『続けていこう』って思ったわけじゃないんです。でも、回を重ねるごとにそう思うようになっていきました。いつもの自分よりもキレイに撮ってもらえること。プロのメイクさんにメイクしてもらって、自分のメイクの仕方も変わっていったし。
あと、コミュニケーションの能力が高くなりました。空気を読むというか、『こういうときはこういう態度で接したほうがいい』とか、常に考えて人と接する能力が身につきましたね。もし悪い態度で接しちゃって、それきり会えなかったら悪い印象のままで終わっちゃう。それって寂しいし、そんな態度じゃ次の仕事にもつながらない気がします。結果、発売された作品を見て、『また次も頑張ろう』って思うことが、継続につながっているみたいです」
——AVっていろんなジャンルや役柄がありますが、演じることに戸惑いはありませんでしたか?
「最初の頃は女子校生の役が多かったんですけど、急に人妻ものの仕事が来たときは『私にできるのかな?』と思いました。人妻じゃないし、私いつもはしゃいだ感じなのに大丈夫かなって(笑)。今じゃ演技するのが好きなので、いろいろな役のオファーが来るのがうれしいですね」
——数多くの作品に出ていらっしゃいますが、仕事が途切れない秘訣って何でしょう?
「毎回の撮影で自分のことを精いっぱいアピールすることですかね。『私、こういうのもできます!』っていうことを伝えると、それが次につながるかもしれない。あとは、撮影で求められていること、監督さんが撮りたいと思ってるものが何なのかを、理解して、その時その時のお仕事を精一杯やっていることかな」
——「このお仕事をやって、よかった」と思う瞬間はありますか?
「友達と買い物に行くと、友達が『私、今日この服一枚しか買えない』とか言ったりするんです。だけど、私は何枚も買えるし、全身コーディネートまでしてそのまま買えたりもする。好きなマンガも大人買いできるし(笑)。やっぱりそういうときこの仕事しててよかったなって思いますね。グッチの店とかも、ジャージで入って買い物したりしてます(笑)」
——最後に、読者の方にメッセージをお願いします!
「今よりいい暮らしをするか、今のままでいるかを選ぶのは自分の気持ち次第。このお仕事は、コミュニケーションスキルも上がるし、人間的にも成長するし、何より、高収入!そしてほかの女のコよりも断然かわいくなれて、自分が磨かれていく。そうすればやっぱり男性にもモテますよね(笑)。そういうサイクルが欲しい人は、ぜひチャレンジしたら良いと思います。いい循環が生まれますよ!」